プレイレポート
オンラインアクションRPG「RUSTY HEARTS」でスタイリッシュなコンボを決めよう。オープンβテストが始まった本作の魅力を紹介
「RUSTY HEARTS」公式サイト
RUSTY HEARTSは,2010年に韓国でサービスが始まり,これまで北米やヨーロッパでもサービスが展開されている人気タイトルだ。一騎当千タイプの爽快アクションや重厚な世界観,そして“日本人好み”のビジュアルで,先月11月1日〜11月5日に行われた日本でのクローズドβテストでも好評だったという。
そのときのクローズドβテストで収集したデータは,公式サイトにて「クローズドβテストレポート」という形で公表され,合わせて開発元へフィードバックされている。
そして,今回のオープンβテスト以降は,これら日本のプレイヤーから出された意見や要望が多く反映されていくのだという。なぜ,世界各国でサービスされている作品なのに,日本の意見でバランスのチューニングが行われるのか。セガの関係者によると,開発元には「日本で成功すれば世界で通用する」という認識があるのだという。
今回は,そんなRUSTY HEARTSのオープンβテストバージョンをセガでプレイさせてもらった。このプレイで感じた,本作が持つ魅力「スタイリッシュで洗練されたアクションや,クエスト形式で進行するストーリー」の一端を体験できたのでプレイフィールを交えつつ紹介していこう。
拠点となる町から冒険と物語がスタート。謎に満ちたオープニングイベントでいきなり物語に引き込まれる
ピアノの旋律が印象的なタイトル画面からゲームはスタートし,まずはキャラクター作成を行う。クローズドβテストでは,フランツとアンジェラの2キャラのみだったが,オープンβテストからは新たなキャラクターとして「チュード」が追加されている。ちなみに,タイトル画面に限らず,ゲーム全般を通してBGMのクオリティは高く,クローズドβテストに参加したテスターのあいだでも好評価だったようだ。
キャラクター作成後は,チュートリアルが……と思いきや,自らキャラクターを操作して戦えるオープニングイベントが開始。
本作の舞台となるのは,18世紀のヨーロッパ。プレイヤーは,ヴァンパイアロード「ブラッド」に敵対する組織「黄金騎士団」の一員となり戦うことになるのだが,オープニングイベントでは,フランツやアンジェラ,そしてチュードの3人が何者かに襲われている場面から始まる。襲いかかる巨大なモンスター,フランツが口にした「アメリア」という謎の女性,そして途切れる意識……と,基本操作を学びつつも“続きが知りたい”と物語に引き込まれていく展開でゲームがスタートするのだ。
オープニングイベント以降は,チュートリアルを進めながら,より詳しい操作を覚え,クエストを受けてダンジョンへ向かうという流れになる。チュートリアルに必要な操作のみ選択できるため,操作を間違えて次になにをやればいいのか分からなくなる,ということはない。
また,チュートリアルや初期クエストが延々と続くということはなく,必要最低限でダンジョンで戦闘できるのは嬉しいところ。すぐにRUSTY HEARTSの魅力であるバトルの楽しさが感じられるのだ。
ゲームの基本進行については,拠点となる町でクエストを受諾したり,装備の準備,競売所での取引を含む,ほかのプレイヤーと交流を行い,ソロもしくはパーティを組んでダンジョンへ進むといった感じになる。
町の中では,ミニマップ上で行きたいポイントをクリックすると,自動で目的地まで移動してくれる機能も搭載されている。ミニマップ上には,商店やクエストの行き先が表示されているので便利だ。
ダンジョンマップはレベルごとに複数用意されており,同じマップでもNormal/Hard/VeryHardといった難度が選択できる。段階を踏んで高難度に挑戦できる仕組みだ。難度をアップさせると敵は強力になるが,その分入手できるアイテムが高品質のものになり,さらに低難度では進入できなかった場所にも行けるようになったりする。ソロなのかパーティなのか,またプレイヤースキルや装備の充実度によって,最適なダンジョン/難度を選択するといいだろう。
ダンジョン内部は部屋単位で区切られていて,部屋内にいるザコ敵を一掃すると扉が開いて次の部屋へ移動できる。そして,最奥の部屋で待つボスを倒せばダンジョンクリアだ。
ボスを倒してダンジョンをクリアすると,12枚の裏返ったカードから報酬が選択できる。報酬は基本的にゲーム内マネーの「ゴールド」になっているのだが,ダンジョン内で「カード」を拾うことで,そのカードの種類と枚数に応じたアイテムが,報酬候補としてクリア時のカードと入れ替わっていく仕組みになっている。
したがって,ボスまで一直線で向かえば戦闘回数が少なくて済むが,アイテム入手の確率を上げたい場合は,すべての部屋を回ってカードを少しでも多く集めたほうがいいだろう。
また,コンボ数や被弾率によってクリア時にランクが付けられ,ランクが高いと追加でカードが増えることもある。敵から直接アイテムがドロップされることもあるが,高ランクかつカードをより多く集めてクリアすることが,より効率的なアイテム集めにつながりそうだ。
3人のプレイアブルキャラクターの特徴は?
オープンβテスト時点でのプレイアブルキャラクターは,フランツ/アンジェラ/チュードの3キャラクターで,それぞれ使用できる武器の系統は,3種類となっている。
キャラクターをクリエイトした直後は,基本となる武器を1種類所有しており,その状態でレベル10まで育てることになる。レベル10に達すると3種類の武器をすべて装備可能になるが,レベル20以降はその3種類の武器から1つの武器に特化しなくてはならない。つまり,レベル10〜20までは武器を選択するための準備期間だと思えばいい。
このように,本作では最終的に選択した武器でキャラクターの方向性を決める「武器転職システム」が採用されており,特化した武器によって習得するスキルも異なるため,3キャラクター×3武器で,実質9タイプのキャラクターが存在することになる。なお,レベル20での転職時にスキルはリセットされるので,準備期間に3種類の武器をいろいろ試してみるといいだろう。
続いて,それぞれのキャラクターについて簡単に説明していこう。
○フランツ・クルーガー
・ソード
速度重視の剣術から繰り出されるコンボが持ち味で空中コンボも多彩。片手剣というオーソドックスで扱いやすい武器を使うため,安定した戦いが行える。
・アックス
フランツの中では攻撃速度は控えめだが,範囲攻撃を得意とする武器。通常攻撃が横に薙ぎ払うような攻撃であるため,複数の敵を巻き込みやすい。
・ツインソード
一発の攻撃力はそれほどでもないが,手数が多く,敵単体に対して瞬間的に大ダメージを与えられるポテンシャルを秘める。
○アンジェラ
・マジックソード
アンジェラの初期装備。唯一回復魔術を使える武器で,とくにパーティプレイで真価を発揮する。力強い打撃力も兼備していてソロでも十分戦える。
・サイス
物理攻撃と魔法攻撃の両方を高いレベルで持ち合わせている。とくに属性魔法を使用した攻撃力が高く,相手の動きを封じるような特殊なスキルも覚える。
・グレイブ
棹状武器のグレイブは,長いリーチと回転を利用した範囲攻撃と連続打撃に長ける。物理攻撃に特化している半面,魔法攻撃はアンジェラの中では控え目。
○チュード
・ガントレット
チュードの初期装備で,近接格闘を基本としながら投げも強力。敵に向かって突進するスキルも覚えるので,遠くの敵に対しても有効な武器になる。
・クロー
やや攻撃範囲が広い通常攻撃で押し込んでいく武器。敵を状態異常にさせることもできるため,武器の攻撃力以上の戦闘力を発揮できる。
・ヘビーガントレット
両手にガントレットを装備したような重装備の武器で,通常攻撃はやや遅いもののスキルの威力が高いことが特徴。
レベルアップすると各キャラともにステータスが上昇し,スキルを習得するために必要なスキルポイントが入手できる。スキルはスキルツリー形式になっていて,すべてのスキルをレベルMAXまで上げることはできないので,スキルの取捨選択がプレイヤーキャラクターの個性につながっている。
プレイヤーのアイデア次第でさまざまな戦い方が可能
本作におけるバトルでの基本アクションは,通常攻撃/ジャンプ/回避/掴み(投げ)/ガードで,これにスキルが加わり多彩な攻撃を繰り出すことになる。スキルはもちろんのこと,回避や掴みもキャラクターごとに個性があり,武器によっても,それらの行動が変化することがある。
なお,一部の例外はあるが,本作は基本的にゲームパッドのみで操作可能となっていて,コンシューマのアクションゲームのような感覚で遊ぶことが可能だ。
バトルの基本行動である通常攻撃は,連打することで連続で攻撃を繰り出すことができ,最初のうちはこれだけでも敵に勝利できるだろう。
回避はその名のとおり,敵の攻撃を前転や瞬間移動などで回避するというもの。通常技を出しているときでも使えるのが利点だ。敵を攻撃している最中に反撃を受けそうになったら,即座に回避を使って離脱しよう。一部のキャラは,回避中に攻撃を出すと通常攻撃とは性質の違う技が出たりもする。
掴みは近距離の敵に行えるもので,成功すると敵を捕獲して,地面に叩きつけたり,空中に打ち上げたりといったことが可能になる。序盤のNormal難度では敵がガードを固めることも少ないためそう必要にはならないだろうが,掴み発動中は無敵になるので,多数の敵に囲まれてしまったときなどには,これを利用して状況を打破できることもあることは覚えておこう。
ガードは発動ボタンを押している間,敵の攻撃を防御して被ダメージを最小限にできるというもの。ガードに成功すれば,クリア時のスコアに影響する「被ダメージ回数」は増えないので,高ランクでのクリアを目指すなら,使いこなす必要がありそうだ。
また,ガードボタンを押した瞬間はキャラが一瞬光るのだが,この瞬間に敵の攻撃を受けると「ジャストガード」が発動する。ジャストガードに成功すると敵の攻撃を完全に無効化でき,飛び道具など一部の攻撃を跳ね返す。さらにジャストガード成功直後に攻撃ボタンを押すことで「ジャストカウンター」という攻撃が発生する。これは敵にダメージを与えつつ,のけ反りも発生する攻撃であるため,そこからさらに追撃のチャンスが生まれるわけだ。
敵の攻撃に合わせなければならないためタイミングは難しいが,使いこなせればかなり強力。プレイヤースキルの見せどころなので,練習して会得したいところだ。
スキルは,ショートカットに入れて対応するボタンを押すと発動するもので,通常攻撃から連続してスキルを出したり,スキル発動直後に通常攻撃を出したりといったこともできる。ただし,スキル間に相性のようなものがあり,すべてのスキルと通常技がつながるわけではない。
当然だが,コンボや連続技を使うために,スキルそのものの特性を知ることが重要となる。前述のスキル間の相性を把握し,うまくスキルをつなげることができれば,空中に打ち上げたり転ばせたりして敵を無力化し,そのまま連続して追撃できるのだ。こういったコンボの研究も,RUSTY HEARTSの面白さの一つと言えるだろう。
こう話すと,操作の難しいコンボゲーなのかと思われるかもしれないが,実際のところ簡単な操作で(ゲームパッドではとくに)楽しめる作品になっていて,通常攻撃でゴリ押ししてもダンジョンを攻略できたりする。しかし,そこをあえて突進系のスキルで突っ込んで先制し,通常攻撃をはさんだあとに敵を打ち上げ,自らも空中へジャンプして追撃……なんてスタイリッシュなプレイで撃破していくのが,抜群に楽しい作品なのだ。もちろん,単なる魅せプレイというわけではなく,コンボをつなぐことで火力が上がり,殲滅速度も増すというメリットがあるので,使わない手はない。
このように本作は,プレイヤーがとりえる遊び方は幅が広く,好きなスキルの組み合わせで縦横無尽に暴れ回れるのが楽しいという印象を受けた。全体的に初心者が遊びやすい難度となっているものの,高レベル向けダンジョンで難度を上げれば,ソロでの挑戦は相当に難しくなる。さらにその上を目指したいプレイヤーも出てくることを想定して運営チームは,今後,VeryHard以上の難度のダンジョンの導入も検討しているとのことだ。
ソロでまったり遊ぶもよし,仲間とワイワイ楽しむもよしのゲーム性
ここまで,RUSTY HEARTSの最大の魅力である,“スタイリッシュなバトル”を中心に紹介してきたが,本作が気になってきただろうか?
さて,そのスタイリッシュさについてなのだが,クローズドβテストでは,キャラクターの動きがモッサリしているといった意見も少なからず出ていたようだ。実はその理由が,多くのプレイヤーが選んだ(CBTレポートによると実に60%)アンジェラの初期武器の特性にあったのだという。魔女でありながら格闘戦が得意なパワーファイターということもあって,初期は巨大な武器を振り回すという特性上,余計にそう感じたのだろう。もちろん,キャラクターを育てていけば,コンボが楽しいキャラクターになっていくとのこと。
その一方で,フランツを選んだプレイヤーには,序盤からスタイリッシュなコンボがつながるので,好評だったようだ。また,今回のテストプレイで遊んだチュードもスピード感のある動きが楽しめた。
今回のオープンβテストではレベル上限が20から30になり,武器が特化されてより攻撃が多彩になる,「美味しいレベル帯」が体験できる。それぞれのキャラクターが,どの武器で,どんな風に特化されていくのか。複数のキャラを育ててみるのも面白いだろう。ストーリーに関しても,全体で見るとまだまだ序盤ではあるが,今後の展開が気になる内容だ。
オープンβテストでも遊べる要素はたっぷりあるので,この機会にRUSTY HEARTSのアクションを,そして奥深い世界観を楽しんでみよう。
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