ダンスゲーム「Audition」の名を冠した英語教育ゲームが注目を集める

　「Audition English」は，オンラインダンスゲーム「Audition」（邦題 X3）のキャラクターが登場する英語教育ゲーム。さまざまなシチュエーションが用意されており，キャラクターの話す英文を聞き，それをマイクに向かって話すことで会話を進めていく方式だ。話し終えると「Excellent」「Great」などの評価が下され，Audition同様のエフェクトが表示されるのである（関連記事）。



　韓国では，そのAudition Englishのオープンβテストが2009年2月9日にスタートした。
　同テストに先がけ，先週実施された“体験サービス”では，約1週間で2万人以上が英語学習を行っており，好評を博していた。パブリッシャである韓国Hanbit Softによれば，体験サービスで公開されたすべてのコンテンツを消化し，繰り返し学習した人も多かったという。

　Audition Englishが注目を集めている背景には，このところの景気低迷の影響で，英語学習のコストが家計を圧迫していることがありそうだ。また，Auditionでおなじみのキャラが登場し，楽しく学習できることも，多くの人に受け入れられた要因だろう。

　Hanbit SoftのKim，Yoo-Ra取締役に話を聞いたところ，「韓国では英語学習に対する関心が高いのですが，これまで通常の教育機関以外で英語を学ぶ方法はあまりありませんでした。私達は，韓国の全国民が，Audition Englishを用いて英語をマスターしてほしいと考えています」と話してくれた。
　また，英語を不得手とする人が比較的多い，日本などの国にも積極的に進出したいと述べていた。Kim取締役によると，英語にまったく関心を持っていなかったKim，Ki Young同社社長も，Audition Englishで英語学習に取り組んでいるとのことだ。