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「ゲームの墓場」は実在する? 砂漠に埋められた大量のゲームカートリッジの謎を追う,Xbox Live用ドキュメンタリー番組の制作が発表に
そのタイトルや正式な放映時期に関しては明らかとされていないが,第1弾は「アタリショック」の引き金を引いたと言われる伝説のゲームソフト「E.T. the Extra-Terrestrial」に焦点をあてたものとなり,撮影は2014年1月から開始されるとのことである。
このE.T. the Extra-Terrestrialとは,スティーブン・スピルバーグの傑作映画「E.T.」のライセンスを得て,1982年にAtari 2600用ソフトして発売されたタイトルだ。現在でも珍しい,1億2500万ドルという巨額の開発資金をかけた制作がおこなわれたものの,お世辞にも良いできとは言い難い内容と相まって想定より売れず(といっても150万本ほどは売れたらしいが),当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったAtariの斜陽を招くきっかけとなったソフトとして知られている。
関係があったのかどうかは定かではないが,結果的に翌年の1983年から1995年にかけて,ゲーム市場の実に97%が消失することとなり,Atari以外のメーカーも次々と倒産。その後NES(ファミコン)が登場して活気が戻るまで,“消えた市場”となってしまったことを考えれば,当時を知るゲーマーにとっては思い出深い(?)タイトルといえるかもしれない。
今回のドキュメンタリー番組では,これら事実の検証のため,埋め立て地を掘り返す許可を得たとのこと。都市伝説として語り継がれる「ゲームの墓場」は実在したのか,歴史の真相に迫るドキュメンタリーとして,ゲーマー達の興味を引く内容になりそうだ。
監督として番組のメガホンを握るのは,「Avengers」や「X-MEN2」などのエンターテイメント作品で知られる映画監督Zak Penn(ザック・ペン)氏。また「Man on Wire」などのドキュメンタリー映画を手がけたイギリスのSimon Chinn(サイモン・チン)氏と,Jonathan Chinn(ジョナサン・チン)氏の兄弟がプロデュースを行う。
Xbox Entertainment Studiosは,このほかにも「Halo」を題材にしたSFドラマや,Remedy Entertainmentの新作「Quantum Break」のドラマシリーズなども制作しており,こちらも続報が気になるところ。どうやら2014年のXboxは,ゲーム以外のコンテンツも充実しそうな年となりそうだ。
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