日本ファルコムが生み出したアクションRPGの原点ともいえる
「イース」「イースII」をリバイバルした,「
イースI&IIクロニクルズ」(以下,クロニクルズ)がPSPに向けて登場する。今回,その
基本情報や
イメージイラスト,ゲームの
スクリーンショットなどが多数公開されたのでお届けしよう。
イースシリーズは,PC版アクションRPGとして登場し,その魅力的なストーリー展開やアクション性の高い戦闘などにより,多くのプレイヤーを魅了した作品だ。その後,シリーズを重ねつつさまざまなコンシューマゲーム機にも移植されていった。
PSPには,2006年にコナミより「
イース -ナピシュテムの匣-」がシリーズの血を受け継いでリリースされている。
イースシリーズは,主人公である
“アドル・クリスティン”が,古代王国「イース」――現在は魔物が現れるようになった呪われた国
「エステリア」ほかさまざまな地域――で,冒険を繰り広げる物語だ。フィールドを徘徊する魔物を倒しレベルを上げながら,特殊な攻撃を繰り出す手強いボスモンスター達を倒して平和を取り戻すといった,アドルの冒険記となっている。
今回発売されるクロニクルズは,その原点となる「イース」「イースII」をパックにしたタイトルとなっており,Windows版「
イースI・II完全版」をベースとしながら
オリジナル要素を加えての登場となる。
PSP版のために新たに
グラフィックスが追加されたほか,オリジナルの
PC-8801版やWindows版のBGMに加え,
PSP版のためにアレンジされたBGMが収録されている。グラフィックスやBGMは好みに応じて切り替えられる仕様なので,PC版でプレイしていた人は,懐かしい環境でプレイすることも可能だ。
新旧のイラストやBGMを選択可能。(左:旧イラスト,右:新イラスト)
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また,シリーズを通して,特異な攻撃を仕掛けてくるボスモンスターとの戦闘が魅力で,ヒットアンドアウェイを繰り返しながら倒すための攻略方法を見つけ出すのだが,本作ではプレイヤーの技量に合わせて
easyからnightmareまでの4段階の難度選択が用意されている。そのほかにも,そんな難度の高いボスモンスター達が次々に襲ってきてすべてを倒す時間を競う,
「ボスラッシュモード」も搭載されている。
初めてイースシリーズをプレイする人から,シリーズをやり込んだコアなプレイヤーまで楽しめる本作の基本的な設定は,以下のとおりとなっている。
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プロローグ
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遥か昔、2人の女神のもとに繁栄を極めたと伝えられる古代王国「イース」。
かつて王国だった地は、 エステリアと名を変え、今やイースの歴史を伝え知るのは、女神に仕えていたとされる神官の子孫のみとなっていた。
ある時、エステリアの人々が「銀」と呼ばれる鉱石を掘り出したことをきっかけに、街は発展を遂げ、人々の暮らしは潤っていったのだが……
いつの日からか、エステリアに魔物が現れるようになったのだ。
大陸全土を包み込む魔の瘴気に対し、人々は恐れ、ただ身を潜めるしかなかった。
− 呪われた国、エステリア −
人々の噂を耳にしたのは、一人の若き少年だった。
「冒険」に魅入られた彼の名は、アドル・クリスティン。
アドルは自らの危険も省みず、エステリアへと船を漕ぎ出した。
彼が古代王国イースの運命を左右することになるとも知らずに…
※ 物語はアドルがエステリアの浜辺に漂着するところから始まります。
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舞台設定
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■ダームの塔
ダームの塔はおよそ700年前、魔物が作ったものだと伝えられている。
大陸の港町「プロマロック」の人々はドゥアール海を挟んでも確認できるこの塔を「悪魔の塔」と呼び、呪われたエステリアの象徴としていた。
巨大な塔を間近で見れば、その規模とたたずまいからそれが人の手によるものではないと誰もが感じるだろう。
■黒い真珠
はるか昔、イース創世伝説に登場する「黒い真珠」は生きた黒曜石と比喩されるように、生命感あふれ、鈍く深い輝きを放っていたと伝えられている。
当時、この地方の海で採れた黒真珠に形態が似ていたことから、いつの頃からか「黒い真珠」と呼ばれるようになったのではないかといわれている。
■六人の神官
創生期のイースで人の代表として六人の神官たちが二人の女神を支えたと言われている。二人の女神は文明を生み出すために必要な、表裏をなす六つの力を代表者に分け与え、民衆から秩序と自由を促した。
■クレリア
六神官たちは、魔力を最も安定した形で封じ、維持できる金属は無いものか実験を繰り返し、やがて銀色に輝く金属の生成に成功した。
この銀色の金属は「クレリア」と名付けられ、これを加工して、魔力を帯びた品々が大量に生産されるようになった。
■二人の女神
イースを建国した二人の女神。
月の女神の娘である若く美しい二人の女神は「黒い真珠」の力を用いてさまざまな奇蹟を起こし、古代王国イースを築きあげたと伝えられている。
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キャラクター情報
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■アドル=クリスティン(Adol=Christin)
本作の主人公。燃えるような赤毛と澄みきった黒い瞳を持ち、情熱と誠実さを兼ね備えた17才の若き冒険家。
エレシア大陸の西端、エウロペ地方の北東にある名も無い小さな山村に生まれた。
エステリアでの冒険は、生まれた村からアドルが16才で旅立ち、その1年と半年後に体験した初めての本格的な冒険となる。
■フィーナ(Feena)
エステリアの神殿地下に捕らわれていた謎の少女。
記憶喪失のため、自分の名前以外は何も思い出せない。
■リリア(Lilia)
天空に翔ばされ、廃墟に倒れていたアドルを助けてくれた美しい少女。
本人は知らないが、実は重い病気にかかっている。
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