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ゲーム世界を救うため,ジャンルを超えたヒーローが集結? 低スペック動作を考慮したオンラインアクションRPG「Counter Virus」が韓国で発表
本作の注目ポイントは,近年ますます高スペック化しつつある韓国のオンラインゲーム市場にあって,徹底した低スペック路線を追求している点だ。 PentiumIII 600MHz前後で動作可能となっており,より幅広い層に向けたタイトルとして開発が続けられている。
本作は,そのシナリオも実にオンラインゲームらしいというか……独特だ。地球環境保護を目的とした,政府主導の人工知能プログラムの開発プロジェクトから発生した,謎のコンピュータウイルス“ジルランダウイルス”。自律進化し,あらゆるワクチンを無効化してシステムを汚染するこのウイルスは,急速に世界中のネットワークに広がっていく。ネットワークを使用するゲームもその例外ではなく,このウイルスの影響により,すべてのゲームでモンスターの異常発生や,キャラクター情報の初期化などの異常が発生しはじめた。やがてゲームの“ジャンル”の境界が崩れ始め……。ゲームの主人公達は,自分が登場するゲームの世界と,初期化された情報の復旧のため,ウイルスに立ち向う戦いを開始する。
シナリオによって,本作に登場するキャラクターはまちまちだ。アクションRPG出身の“ロイ”,対戦格闘ゲーム出身の“セーラ”,FPS出身の“スミス”,恋愛SLG出身の“ハナ”など,個性的なキャラクターらが登場する。また各キャラクターは,元の出身ジャンルの特徴を生かした操作が可能になっている。たとえば,アクションRPG出身のロイはキーボード操作で,FPS出身のスミスはマウスで操作する,といった具合だ。
さまざまなジャンルの面白さを併せ持つタイトルとして企画された本作だが,ギルドやアバターショプといった,オンラインゲームならではの機能も,ちゃんと備えているとのこと。
LUNAR SOFTの社長兼総括プロデューサーであるHong Ji Wan氏は,「多くのデベロッパがこぞって高いPCスペックを要求するタイトルを開発・発売しているが,多くのプレイヤーのPCスペックは依然として低いままです。ゲームの面白さに,PCスペックは関係ありません。とくに海外市場への円滑な進出のためにも,低スペックのオンラインゲームにこそ,競争力があると考えています」とコメントしている。
「Counter Virus」は,11月20日から27日まで,最初のクローズドβテストを韓国で実施する予定だ。
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Counter Virus
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