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[TGS 2010]未来のゲーム開発者が幕張に集結。「日本ゲーム大賞」アマチュア部門授与式の模様
このアマチュア部門は,プロの製品の陰に埋もれている作品や新たな才能を発掘し,ゲーム開発者の人材育成やゲーム文化の振興に寄与することを目的として設立されたもの。2010年の3月15日から6月30日の募集期間に,計201のアマチュア制作によるオリジナル作品の応募があった。
応募作品は,プロのクリエイターや業界誌編集者によって1次および2次予選,そして最終審査があらかじめ行われており,その結果選ばれた9作品の制作者が,本日の授与式に出席した。アマチュア部門のノミネート作品は以下のラインナップとなっている。
作品名(学校名/制作者)(※50音順)
・EUROPA(名古屋工学院専門学校/チーム機密文書)
・GRAVIS(日本工学院八王子専門学校/O.M.I)
・SAND CRUSH(東京工芸大学/UWAY)
・Charlotte(尚美学園大学/Team Charlie)
・新体操(日本電子専門学校/新体操運営本部)
・NEON(HAL大阪/城 佳邦)
・FINGER BATTLEFIELD!(日本電子専門学校/鵜澤 友樹)
・ブロッくる(東京工芸大学/Libre Head)
・レムと魔法のマフラー(東京コミュニケーションアート専門学校/Okuty's Factory)
まずは佳作,続いて優秀賞が発表されていった。受賞作品は以下のとおり。
・佳作(計5作品)
「EUROPA」「新体操」「NEON」「FINGER BATTLEFIELD!」「レムと魔法のマフラー」
・優秀賞(計4作品)
「GRAVIS」「SAND CRUSH」「Charlotte」「ブロッくる」
そして,優秀賞の4作品の中から,アマチュア部門の大賞が選出された。見事その栄冠に輝いたのは,東京工芸大学のUWAYが開発した「SAND CRUSH」だ。同校は昨年の「BAMBOONO」(制作者:タケノコ)に引き続き,日本ゲーム大賞 アマチュア部門の2連覇を達成した。
SAND CRUSHは,二つの球体状のキャラクターを,左右それぞれのアナログスティックで操り,迫り来る敵を挟んで倒すという内容のアクションゲーム。大賞受賞の理由として,“新しい感覚のアクションであること”“ザコ戦とボス戦ごとに違った攻略が求められる,やりこみ度の高さ”,そして“ステージの構成力の高さ”が挙げられていた。このような評価を受け,大賞を受賞したことは,未来のゲーム開発者にとってこの上ない喜びだったことだろう。
なお,大賞をはじめとしたノミネートの9作品は,東京ゲームショウ会場内の“日本ゲーム大賞特設ブース”にてプレイアブル出展されている。また,一部のタイトルはアカデミー系ブースにも出展されているので,興味を持った人は,明日TGS会場に足を運び,実際に触れてみてはいかがだろうか。
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