プレイレポート
長期にわたるβテストで改修が行われた「ナイトエイジ」は第2次オープンβへ移行,レアプパや新マップも追加
第1次オープンβテストは1か月におよぶ長期間にわたって行われたわけだが,それは改善すべき問題点をトコトン洗い出す目的で行っていたものだ。実際,サポートへ寄せられるプレイヤーからの報告は,バグ報告とゲーム内容に関する要望が8割を占めていたという。そうした声を反映し,さらに内部のテストにより発見された不具合などを改修したバージョンが,第2次オープンβテストで使われるというわけだ。
すでに第2次オープンβテスト版のゲームに触っている人も多いと思うが,今回はナイトエイジの運営プロデューサーである藤山拓也氏監修のもとでテストプレイしてきたので,新バージョンの変更ポイントを紹介しつつ,今一度当タイトルが持つ魅力をお伝えしていきたい。
新バージョンのナイトエイジは具体的にどこが変わった?
第2次オープンβテストで使われる新バージョンは,プレイヤーにとって遊びやすい環境を作ることが趣旨となっている。
テストプレイしてすぐに感じたのは,操作性がよくなったことだ。このゲームは,W/A/S/Dキーで移動を行えるのだが,旧バージョンではWキーを押すとキャラクターが向いている方向へ移動していた。例えばキャラクターが画面下側を向いていたら,Wキーを押すと下へ移動するといった具合だ。それが新バージョンでは,Wキーを押すとキャラクターの向きに関わらず必ず画面の上方向へと移動することになる。これにより,マウスで画面の角度を変えながら思ったようにキャラクターを操作できるのだ。
同時に,Tabキーによる敵キャラクターのサーチも改良された。今までキャラクターの後方の敵はターゲットできなかったのだが,新バージョンでは360度サーチが可能になった。
ナイトエイジでは,ナイト/マジシャン/アーチャー/ウォーリアといった各職業の「タレント」という能力があり,ポイントを振ることで「ナイトでありながらマジシャンの回復スキルが使える」といったようなキャラクターの育成が行える。ただ,スキルは対応する武器を装備していないと発動できない。そのため,これまでサブ武器に使用したいスキルに対応する武器を装備しておき,武器切り替えを行ってスキルを発動,というようにサブで選んだタレントのスキルを使うには手間が掛かっていた。それが,今回からはショートカットからスキルを発動するだけで,自動で武器が変わる仕様となる。今までは主職業のタレントを極振りするのが主流だったが,今後は別職業のタレントにポイントを使う選択肢も大いに考えられる。これで,本当の意味で自由なキャラクター育成ができる土台が,できたことになるだろう。
これまでのナイトエイジは,いわゆる「マゾい」と言われるゲームバランスで,レベル上げが厳しいタイトルであった。誤解がないように追記しておくが,パーティプレイをすればそこまでレベル上げが厳しいわけではなく,完全にソロプレイのみでレベルを上げようとするとちょっとマゾいのだ。
日本のMMORPGプレイヤーは,まずはソロで遊び,その間に仲間ができたり効率よく経験値を稼ぎたいと思ったりしたときにパーティを組む人が多く,キャラクターを作成してすぐにパーティを組む人は少ないのではないだろうか。そのあたりは運営チームも心得ているらしく,経験値テーブルの見直しを行い,レベルを上げやすくしたという。とくにレベル10までの序盤は,クエストを順番にクリアしていくだけでサクサク上がるようになった。
ほかにも,毎日クエストが受けられる依頼掲示板がダンジョン前や街道周辺など随所に設置され,ダンジョン入口へショートカットできる脇道を用意,プパ関連の手順簡略化などなど,プレイヤーの意見をもとに便利な機能を多数追加している。
ナイトエイジの魅力は,難攻不落なインスタンスダンジョンの攻略にあり
ナイトエイジというタイトルを語るうえで外せないのが,戦略性とキャラクター操作能力が問われるインスタンスダンジョンである。ダンジョン奥地にボスモンスターがいて貴重なドロップアイテムが狙えるという点はほかのMMORPGと同じだが,1人では相当レベルを上げなければクリアすることが難しい難度で,かつ,即死級のダメージを受けるような危険なトラップが存在しているのが特徴的だ。
今回はアエリアの運営チームとともに,序盤のインスタンスダンジョンに挑戦してきた。
スタート地点であるヤンベリ村の南に位置するインスタンスダンジョンで,「タカシャの地震ハンマー」というクエストで向かうことになる。ソロプレイをしている人は,このクエストをクリアできずに飛ばして進めている人も多いのでは?
内部の構造は,ほぼ一本道で道に迷うことはない。ただ,断続的にダメージを受け続けるようなトラップがあるため,これをうまく避けながら通らないとボスまでは辿り着けない。
敵自体は適正レベル以上ならソロでも対処可能ではあるものの,3体同時に襲い掛かってきて,気を抜くと戦闘不能になってしまうので注意しよう。ボスのタカシャは,HPが減ると体力を回復するオブジェクトを召喚するので,攻撃力が低いパーティならこれを排除しながら戦うことが重要だ。
入り口すぐの動く雷の玉は,触れると即死してしまう。幸いこの場所に敵は出ないので,戦闘不能になって耐久値が削られないようあらかじめ装備を外して進むといい。雷の玉は,そこを抜けた先にいる敵を倒すと消えるので,パーティで挑む場合は1人が通過できればいい。
2番目の部屋には,雷のカーテンのようなものが迫ってくるトラップがある。これも触れると即死してしまうので,カーテンの動きに合わせるように敵と戦いながら進んでいかなければならない。部屋の手前にいる敵に遠距離攻撃を当てておびき寄せ,先に排除しておくといいだろう。なお,ボスも即死攻撃をしてくるので,周囲をぐるぐると回って避けながらスキルを発動してダメージを与えていこう。
ジャンプしながら足場を渡るなどアクション性の高いダンジョン。5色のウルフレンジャーがボスかと思いきや,さらに奥地に強力な狼が存在している。
入場可能レベル30の高レベルダンジョン。狭い通路に強烈なダメージを受ける炎のトラップが数多く存在しており,逃げながらスキルを当てるような戦い方はできない。
気になる「陣形システム」はいつ公開される?
今回はテストできなかったが,第2次オープンβテスト開始時点では,高レベル向けの新マップ「忘却の海岸」やレアプパなどが追加されている予定だ。
レアプパというのは,ダンジョンのボスを倒したときに低確率で入手できる卵から生まれるプパで,倒したボスを小さくしたような姿をしている。
いまだ実装の予定日や詳細な仕様が公開されていない「陣形システム」に関しては,「操作にストレスを感じさせない調整をしている段階」であるという。ただ,プレイヤーの多くが心待ちにしているシステムでもあることから,「実用化に向けたテスト」という形でのお披露目も検討されているとのこと。
戦闘方法やバランスがガラリと変わる……かもしれない重要なシステムだけに,試用段階ででもその内容を確認しておきたいところだ。なお,陣形システムの実装に先駆けて,馬やロバといった乗り物の育成システム,さらに乗り物専用スキルといったものも導入されるらしい。まずは乗り物を鍛え,来るべき陣形システムの実装に備えよう。
以上,新バージョンとなるナイトエイジのテストプレイの内容をお伝えしたきたが,いかがだっただろうか。
独創的なシステムでプレイヤーを驚かすのではなく,誰もが安心して遊べるような安定したシステムを持つ当タイトルだが,1か月にわたる第1次オープンβテストで得られた問題点を改修することで,より安定度を増した感がある。オープンテストを長期間行うと,サービス開始前にプレイヤーに飽きられてしまうのでは,などと心配もしたが,プレイヤーを第一に考えるアエリアの運営方針ならばこれも必然であったのかもしれない。また,近日実装予定の内容も含め,多数の追加コンテンツが現在開発進行中とのこと。今後の期待感の膨らむタイトルだ。
ともかく,より遊びやすくより安定度を増した新バージョンのナイトエイジをぜひ体験してみよう。MMORPGに慣れていない初心者のプレイヤーでもすんなりプレイできるし,一度プレイしたあとで離脱してしまった人は,追加要素から新たな楽しみを見出すことができるだろう。
「ナイトエイジ」公式サイト
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