AMD，Piledriverベースのサーバー向けCPU「Opteron 6300」を発表

Opteron 6300
配信元	AMD	配信日	2012/11/05

＜以下，メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています＞

　AMD（米国本社：米カリフォルニア州サニーベール、社長兼CEO：ロリー・リード）は、本日、次世代 「Piledriver」 コア・アーキテクチャーをベースとした新AMD Opteron 6300シリーズのサーバー・プロセッサーを発表しました。新AMD Opteronプロセッサーは、プライベートおよびパブリック・クラウドの実装、ビッグデータ・システム、そしてハイパフォーマンス・コンピューティング（HPC）のクラスターにおいて中核を成す仮想サーバー・プラットフォーム向けに、優れた性能と拡張性を提供します。AMD Opteron 6300シリーズ・プロセッサーは、性能、拡張性、コスト効果のバランスの最適化を図っており、IT組織の総所有コスト（TCO）の低減を支援します。


AMD Opteron 6300シリーズ・プロセッサーは、Java性能を評価する上で使用されるサーバー・ベンチマークであるSpecjbb2005において、業界でもトップクラスの性能を実現し、前世代のAMD Opteron 6200シリーズ・プロセッサーと対比して、最大24％性能が向上しています[i]。Javaは、次世代データセンターのソフトウェア・エコシステムにおいて重要な要素となっています。また、ワット単位の性能が、前世代のソリューションと比較して最大40％向上しており[ii]、堅牢な大規模ソフトウェア・システムを稼動している企業では、性能の向上とともにTCOの削減を実現することができます。

AMDは、今後もコンパイラーやライブラリーの最適化および次世代コア・アーキテクチャーとの組み合せにより、AMD Opteron 6300シリーズ・プロセッサーでHPCの性能向上を推進していく予定です。AMDは、LAMMPsやNAMDといった分子動力学のワークロードなど、主要なHPCアプリケーションにおいて優れた結果を提供してきました[iii]。

AMDのサーバー・ビジネス・ユニット担当ジェネラル・マネージャーであるSuresh Gopalakrishnanは、次のように述べています。「グローバルIT組織にとって、クラウド・コンピューティング、サーバー・コンソリデーション、そしてHPC、ビッグデータ、およびその他の領域に一般的に見られる高度にスレッド化されたワークロードをサポートする上で、優れたコスト効率と拡張性のある性能は必須要件であると言えます。顧客にとって最適なソリューションとは、OEMや他のソリューション・プロバイダーと協業して、コスト効率を上げ、ワット単位の性能を向上してTCOを最小化することです。AMD Opteron 6300シリーズ・プロセッサーは、顧客が求めるニーズに応じ、差別化を図れる製品となっています。」

顧客およびパートナー製品での採用

AMD Opteron 6300シリーズを搭載したデルとHPのサーバーは、本年末に販売開始される予定です。AMD Opteron 6300シリーズを搭載したシステムやプラットフォームは、本日よりCray、SGI、Supermicro、AMAX、Appro、Asus、ClusterVision、Colfax International、Megware Computer、Microway、Penguin Computing、Silicon Mechanics、およびZT Systemsから販売開始されます。Open Compute Project向けに開発されたAMD独自の 「Roadrunner」 プラットフォームは、2013年度の第1四半期より販売開始される予定となっています。また、AMD Opteron 6300プロセッサーは、インディアナ大学において新しいチップを活用したスーパーコンピューティングの実装ですでに採用されています。

主な特長、性能、技術仕様

• 周波数：最大周波数3.5GHzおよびAMD Turbo COREテクノロジーを活用した場合、最大周波数3.8GHzを実現し、アプリケーションの用途に応じて性能を大幅に向上
• スレッド・インテンシブの環境でのスケーリングに対して、ソケットごとに最大16コアまで対応
• AMD-Pの消費電力管理機能で、ワークロード全体におけるワット単位の性能を最大化し、データセンターの電力プロファイルの管理性を向上
• AMD Virtualization（AMD-V）テクノロジーにより、仮想環境でのニアネイティブ性能と仮想マシン（VM）ごとのコストを最小化
• 最大4メモリー・チャネルで、最大1866MHzメモリーを実現
• 1.25vの超低電圧メモリーをサポートする唯一のx86プロセッサー
• CPUごとに最大12 DIMMをサポートし、プロセッサーごとに最大384GBメモリーを実現
• 最大4 x 16のHyperTransport テクノロジー（HT3）リンクに対応し、リンクごとに最大6.4GT/sを実現

性能の詳細は www.amd.com/opteronperformance を、価格情報はhttp://www.amd.com/us/products/pricing/Pages/server-opteron.aspx　ご覧下さい。また、AMDでは本年12月に、PiledriverベースのAMD Opteron 4300および3300シリーズ・プロセッサー（コード名： 「Seoul」 と「Delhi」）を正式に発表する予定です。これらのシステムに関する詳細は後日発表します。

[i] SVR-168 -Comparison based on highest 2P SPECjbb2005 benchmark data as of Oct 16, 2012. 1493967 bops (16 JVMs and 93373 bops/JVM) using 2 x AMD Opteron processors Model 6380 in Supermicro 1022G-URF server, 128GB (16 x 8GB DDR3-1600) memory, Microsoft Windows Server 2008 Enterprise x64 Edition R2. 1199838 bops (16 JVMs and 74990 bops/JVM) using 2 x AMD Opteron processors Model 6278 in HP ProLiant BL465c Gen8 server, 128GB (16 x 8GB DDR3-1600) memory, Microsoft Windows Server 2008 Enterprise x64 Edition R2. SPEC and SPECjbb are registered trademarks of the Standard Performance Evaluation Corporation. See www.spec.org.

[ii] SVR-305 - Comparison based on 2P SPECpower_ssj2008 data as of Oct 16, 2012: 77.9W at Active Idle, 308W and 1,636,298 ssj_ops at 100% of target load, and 4,040 overall ssj_ops/watt using 2 x AMD Opteron processors Model 6380 in Supermicro 1022G-NTF server, 64GB (8 x 8GB DDR3-1600) memory, Supermicro PWS-563-1H20 power supply, 240GB SATA disk drive, Microsoft Windows Server 2008 R2 x64 Enterprise Edition. 82.6W at Active Idle, 320W and 1,233,423 ssj_ops at 100% of target load, and 2,892 overall ssj_ops/watt using 2 x AMD Opteron processors Model 6278 in Supermicro 1022G-NTF server, 64GB (8 x 8GB DDR3-1600) memory, Supermicro PWS-563-1H20 power supply, 240GB SATA disk drive, Microsoft Windows Server 2008 R2 x64 Enterprise Edition. SPEC and SPECjbb are registered trademarks of the Standard Performance Evaluation Corporation. See www.spec.org.

[iii] LAMMPS: 304 rating with 2 x AMD Opteron processors Model 6380 in Supermicro H8DGT server, 64GB (8 x 8GB DDR3-1600) memory, SuSE Linux Enterprise Server 11 SP2 64-bit, GCC 4.7.0 Compiler, OMPI 1.5.3