プレイレポート
ああ,青春よもう一度。ブラウザ型オンライン学園MMO「キャラフレ」ってどんなゲーム? 学園の魅力を紹介するため実際に通学してみた
もちろんオンラインゲームなので,ほかのプレイヤー達とも自由にコミュニケーションが取れる。アドベンチャーゲームでありながら,SNSのような雰囲気を持つ「キャラフレ」の魅力を紹介していこう。
「キャラフレ」公式サイト
そんな「キャラフレ」の舞台となるのは私立翔愛学園だ。学園内はMMO空間となっており,すべてのプレイヤーキャラクターがここに集うという形になっている。そのため,2010年7月現在は最大100人のクラスが50組ほどあり,さらに全員が入居可能な寮もあるほどの,超マンモス校だ。
学内にはまだ1年生しかおらず,教室はあるものの2/3年生といった上級生は存在しない。旧校舎はあるものの,この学園自体は新設校といった感じだろうか。今後,進級できたり,上級生が登場したりするのだろうか?
また,ある条件を満たすと,学園外に出られるようになる。商店街で買い物をしたり,学生寮に行けるようになったりと行動の幅が大きく広がる。
髪型や体型など,多彩なパーツでアバターが作成可能
アカウント取得後は,「キャラフレ」内でプレイヤーの分身として活動するアバターの作成を行う。作成できるキャラクター数は,1アカウントにつき一人のみとなっており,男女どちらでも好きなほうが作成できる。
アバターは,髪型と髪の色,目の色,身長を自由に組み合わせて作成可能だ。選んだ身長によってかなり印象が変わるので,いろいろと試してみてほしい。さらに女子は,胸の大きさを大小二つから選択することができる。胸の大きさと共にポーズが少し変化するので,女性アバターを作成する際にはこだわりたいところだ。
なおゲーム内で購入できる「スタイルチェンジ」を使えば,性別と髪型を除いてアバターを作成し直すことができる。髪型については夕凪先生にお願いするか,学外のヘアサロンで自由に変更することができるので,ゲームを始めたあとでも,比較的簡単にアバターの見た目変更が可能となっている。
何はともあれ,まずは挨拶から始めよう!
やがて運命の出会いがある……かも?
本作のゲーム内容を説明するならば,オンラインで遊べる学園物アドベンチャーゲームというのが一番しっくりくるだろう。冒頭で紹介したように,本作では,学園内を自由に移動してNPCやほかのプレイヤーとコミュニケーションを取ったり,買い物をして着せ替えを楽しんだり,クエストをこなしたりと,思い思いの学園生活が楽しめるのである。と言われても,実際に何をすれば良いのか分からないと思うので,プレイを始めた当初は「天使の羽」というものを集めることを目的に遊ぶと良いだろう。
そんな本作で重要なポイントとなるのがコミュニケーションだ。コミュニケーションの手段は,現実世界と同様に「挨拶」から始まる。先述したように,ほかのプレイヤーに「挨拶」をすることで「天使の羽」を得ることができるので,見知らぬ人にも積極的に挨拶していきたいところだ。
具体的には,学園内で出会ったほかのプレイヤーキャラクターをクリックすると,プロフィールが表示される。そこで“挨拶”を入力すれば,それぞれのプレイヤーは(ゲームのステータスとして)“顔見知り”になり,会話ができる状態になる。
“顔見知り”以上の関係になりたい場合は,さらに一歩進んで「ゲームチャット」を行なうことになる。チャットとは言っても,ここで言うチャットは,表示される選択肢から会話を選びつつ進めていく,アドベンチャーゲームらしく,コマンドを選択していくというものだ。
なお,“顔見知り”前の“知らない人”の状態でも,ゲームチャットに誘えて,承諾されれば“顔見知り”になるのだが,いきなりは失礼というもの。やはり,挨拶から始めたほうが良いだろう。
もし,断られてしまったら(めったにないと思うが),そこは素直に引き下がるべきだろう。しつこい男(女性にしても)が嫌われるのは,世の常というものだ。
さて,無事に「ゲームチャット」の中で,お互いに名前を教えあうことができれば,二人の関係は“友だち”にランクアップする。このプレイヤーがほかのクラスだった場合,“友だち”以上になっていると,そのプレイヤーのクラスにも入れるようになる。活動場所や交友関係を広げるには,このようにどんどんゲームチャットを行なっていこう。さらに交友を深めていくと,そのプレイヤーキャラクターと親友になれたり,恋人になれたりもするらしい。
本作で,もっともアドベンチャーゲーム的な部分となるのが,NPCを中心としたクエストだ。先生や生徒会役員などと何度も話をして仲良くなると,お手伝いなどといったクエストが受けられるようになる。クエストのヒントは,あったりなかったりとまちまちだが,基本的には学園内で完結できるはず。クエストによってはたくさんの「天使の羽」が入手できたり,学園外や屋上などの場所に行けるようになるアイテムが手に入ったりと,メリットも大きいので,積極的にこなしていきたい。
中には期間限定のクエストもあるので,園内の掲示板などを欠かさずチェックしておこう。
期間限定クエストのエクストラストーリーなどは,校門の右にある掲示板で確認することができる。学園事務局(運営)からの告知場所でもあるので,マメに確認しておこう |
チケットは学園内の買い物だけでなく,学園寮に入寮するにも必要となる。枚数は1500枚とかなりの数が必要だが,ぜひ集めて入寮しておきたい |
もう一つのゲーム的な要素としては,授業の存在が上げられる。これは30分ごとに鳴る予鈴後に自分の教室に入ると,授業が受けられるというものだ。授業の科目はランダムで,ときにはグラウンドに飛ばされて体育の授業を受けることもある。内容は3択のクイズとなっており,正解すると「天使の羽」が入手できる。中間,期末試験となると,2択のクイズが10問連続で行なわれることになり,総合結果はクラス別に発表される。試験は答えの正誤に関係なく,授業よりも多くの「天使の羽」がもらえるので,忘れずに受けておこう。
学園内の施設の充実度は二重丸
許可が下りれば,学園外にも出ることができる
学園内の施設は,2/3年生の教室を除いて,条件をクリアすれば,自由に動き回ることができる。右上に学内マップがあるので,迷うことはないはずだ。必要な施設はほぼすべて学内で揃っているので,うまく利用して学園生活を楽しもう。
その中でも忘れてはならないのが,保健室,そして購買部と食堂だ。購買部と食堂では,チケットで買い物することができる。
保健室は,体力の回復ができる施設だ。このゲームでは移動すると体力が減っていき,0になると倒れて保健室送りとなってしまう。どちらにせよ保健室には行くことになるのだが,倒れるみたいなハプニングなく,平穏な学園生活を送るためにも保健室にはマメに行っておきたい。
購買部では,制服やジャージなど学園内での標準的な服装や,簡単な回復アイテムが購入できる。学食では購買部よりも効果の高い回復アイテムと交換できる食券が手に入れられる。体力の消費が激しい一部のクエストでは,保健室に戻るとやり直しになるものもあるので,回復アイテムを買っておくと非常に便利だ。ただ,回復アイテムには使用期間があり,それを過ぎると使えなくなるので気を付けよう。
校門の左にある花壇もオープンチャットスペースだ。教室と違って誰でも行けるため,よりオープンな形で会話を楽しむことができる |
校舎の外にはプールもあるが,水着を着ていないとプールに入ることはできない。それにしても,誰もいないプールは少し切ないものがある……。真夏に期待 |
外出許可証を入手後に出られる学園外では,学園内とはひと味違った施設が数多く存在する。その中でもひときわ目を引くのが商店街だ。ここではアバターの衣装を購入することができるのだが,購入はチケットではなく,課金アイテムであるコインが必要になる。商店街で購入できる衣装は正統派のものから浴衣やメイド服,果ては着ぐるみとバリエーションに富んでいる。課金アイテムとなるので入手をためらう人もいるかもしれないが,ほかのプレイヤーとは違った個性を出したい人にはオススメだ。
学園外でもう一つの目玉となるのが学生寮だ。学生寮は男子寮と女子寮に別れていて,異性の寮には入ることはできない。しかし,異性と“友だち”関係になっておけば,相手の寮内にある部屋に入ることが可能だ。と言っても,入ったところでチャットぐらいしかできないのだが,このためだけに異性と友達になっておくべきだと断言しても良いくらいである。なぜって,女子寮は男にとって秘境同然,いつかは入ってみたい男のロマンなのだ(たぶん)。
ただし,部屋に入るには部屋主の許可が必要で,留守中に好き勝手にお邪魔することはできないので注意が必要……というか,当たり前のことだ。
入寮直後の部屋は机と小さな窓しかなくてかなり寂しい。友だちを招くのなら,何かしら家具を揃えたいものだ。また,自室では日記を書いて公開することもできる |
寮に行くと,友だちが不在かどうか一目で分かるようになっている。正面から堂々と女子寮に入るのはいかがなものかとも思うが,これはこれでロマンということなので良し(?)とする |
友達を増やせば楽しい学園生活が送れるハズ
しかし,ちょっと物足りない点も
「キャラフレ」を楽しむ最大のポイントは,なんといっても友だちを増やすことだ。友だちが増えれば行動範囲も広がり,さらに新しい友だちを作りやすくなる。そのほかにも「天使の羽」やチケットが入手しやすくなるなど,良いことずくめだ。コミュニケーションをとるのが苦手という人でもちゃんと挨拶をすれば,ほとんどの場合,返事は返ってくる。慣れないうちはチャットに敷居の高さを感じるかも知れないが,まずはクラスメイトから友達の輪を広げていくと良いだろう。
多彩なアバター性もあってコミュニケーションツールとしては悪くなく,筆者個人としては,良い出会いができたせいもあってか,かなり楽しむことができた。学園という舞台が遊びやすさの敷居を下げているのかもしれない。ほかに変わるオンラインゲームもなく,学園生活をロールプレイするには「キャラフレ」は最適のゲーム,というよりツールといえるかもしれない。
そういう面もあってか,アドベンチャーゲームとしてみると,まだ物足りないところもある。クエストの数は決して多くはなく,これらをコンプリートするのにもそれほど時間がかからない。クエストをすべて終えてしまうと,あとは授業に出るかほかのプレイヤーと会話する以外にすることがなくなってしまう。人がいない時間にログインしてしまうと,できることがほとんどないため寂しい思いのままログアウトしてしまうことになる。
必ずしもゲーム性を高める必要はないゲームではあるが,ひとりでも何かしらできるようなコンテンツが欲しいところだ。そういった点をすぐに充実させることは少し難しいかも知れないが,今後,学園にちなんだイベントが数多く予定されているようなので,そちらの拡充に期待したい。
なお,ときおり交流会という名目で,運営スタッフが生徒会役員の身体を借りてゲームに現れることがある。運良く出会えた際には,やってみたいことやして欲しいことなど,直接意見をぶつけてみると良いだろう。
「キャラフレ」公式サイト
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