イベント
電子の歌姫,アーケード進出から3周年。ミクさんファンが集結した「初音ミク Project DIVA Arcade」の記念イベントをレポート
イベント会場には関連グッズが並んだショーケースが展示されていた |
現在では入手の難しいプライズ景品をゲットできるUFOキャッチャーが1日限定で登場。大勢のファンが挑戦していた |
イベントが行われたクラブセガ秋葉原新館では,合計14台の「DIVA」筐体が稼働しており,そのすべてが常にプレイヤーで埋まっているほどの盛り上がりだった。この日,プレイした人には,3周年記念イラストが描かれた特製ステッカーがプレゼントされていた。
人気声優のサイン入りメモリアルファンブックや,非売品グッズなどの豪華景品が当たる抽選会も開催された。あまりの人気ぶりに,抽選会の参加券は午前中でなくなってしまったとのこと。
「初音ミク Project DIVA Arcade」 プロデューサー 大崎 誠氏 |
本作のプロジェクトがスタートした直後は,社内でも「わざわざ外でプレイしないでしょ」といった否定的な意見もあったという大崎氏。だが,ロケテストやアミューズメントマシンショーでの高い評価により,状況が好転したとのこと。「社内ではアウェイのような雰囲気の作品のほうが,むしろ成功するんじゃないかな」と笑い交じりに語った。
最後は「曲作りをしている若い人もどんどん出てきているので,そういった才能をしっかりと汲み取っていきたい」と今後の展望を語り,イベントは幕を閉じた。
ファンから寄せられたメッセージと一緒に,開発スタッフを交えて記念撮影が行われた |
イベント終了後の大崎プロデューサーにインタビュー
「DIVA」の今後の展開とは
大崎氏:
正直,ここまで続くとは……驚きです。これも老若男女を問わず,皆さんにご支持をいただいたおかげだと思っています。
――1周年のときにも,ここでイベントを開催されましたね。
大崎氏:
そうですね。2周年のときはなぜかやらなかったんですが(笑),またイベントをやりたいとずっと思っていたので,今回できてよかったです。今後は「(初音ミク Project DIVA Arcade)Future Tone」もありますし,またこういった機会があるとうれしいです。
――イベントを終えてのご感想をお聞かせください。
大崎氏:
驚きました。「こんなに人がくるんだ」って(笑)。ゲームの宿命として,リリース直後が盛り上がりのピークだと思うのですが,それでも3周年のイベントにあんなにたくさんの……中には愛知や大阪から来てくれた人もいて,本当にありがたかったです。
――日本だけに留まらず,世界的にミクさんが人気を獲得した理由について,どのようにお考えでしょうか。
大崎氏:
曲を作っている人,踊っている人,歌っている人,すべてが一般のユーザーであるということ。それが海外にも伝わったことが,大きいのではないかと思います。日本国内での流行が,海外でも「私もやってみたい」「作ってみたい」という風に受け入れられたんだなと。あとは,少しでもうちが手掛けたライブが貢献してたらいいですね。
――今では多方面に広がった「初音ミク Project DIVA Arcade」ですが,企画段階で現在のような広がり方は想定されていたのでしょうか。
大崎氏:
いいえ,まったく(笑)。そもそもの始まりはPSPの「初音ミク -Project DIVA-」が発売された後に,エディット動画が投稿されていたことですね。その動画を視聴しているうちに「楽曲募集コンテストと,エディットの募集コンテストをやりたい」と考えるようになり,それならアーケードがいいかなと思って「初音ミク Project DIVA Arcade」の企画をスタートさせました。とは言っても,実際は勢いに任せてスタートしたので,これは後付けの理由かな。企画したのが「初音ミク -Project DIVA-」を発売してから(2009年7月)で,ロケテストが2010年の1月です。いろいろありえない(笑)。でもミクさん好きなスタッフが多いので,結構ノリノリでやっていましたね。
前にもお話しましたが,「バーチャファイター」のチームで動画を制作してアップしたことがあるんです。でも全然,再生数が伸びなくて(笑)。「俺たち,ダメだ……」なんて言っていたら,ミクさんの仕事をすることになってどんどんハマっていきました。振り返ると本当にノリと勢いでここまで来た感じがします。
――「初音ミク Project DIVA Arcade」の今後の展開について教えてください。
大崎氏:
イベントでも触れましたが,「入れるべき曲を入れる」「たとえ動画に人気がなくとも,音楽として優れている曲を入れる」といった流れを崩すことなく続けていきます。すばらしい曲とPVはもちろん,しっかり遊べて楽しいゲームとしても進化させていきます。今後,どんな曲を追加するかはまだ発表できませんが,皆さんの「この曲を追加してほしい」という声はしっかり届いているので,ご安心ください。
――どうもありがとうございました。
大崎氏:
今後とも応援よろしくお願いします。
「初音ミク Project DIVA Arcade」公式サイト
- 関連タイトル:
初音ミク Project DIVA Arcade
- この記事のURL:
(C) SEGA
(C) Crypton Future Media,Inc.
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