プレイレポート
完美世界本社取材第3弾「Forsaken World」中国最新仕様版プレイレポート。インスタンスダンジョンやギルド基地を体験
5月中旬に開催された中国取材からすでに1か月が経過しつつあるのだが,訪中レポートの第3弾をお届けしよう。今回は,完美世界本社で,1時間程度ではあるが,開発したばかりの最新版をプレイすることができたので「Forsaken World」の体験プレイについてレポートしてみたい。
さて,今回は開発部門のビルではなく,運営意部門や本社機能のあるどちらかというと事務方の入っているビルにお邪魔した。このビルは自社ビルというわけではなく,ビル内の数フロアを借りているようだ。北京市の中心部でオリンピックが開催された鳥の巣にもほど近い場所である。まあ,中心部といわれても,東京あたりでは考えられないような広大な空き地が点在したりしてちょっと驚くのだが,市内は次々と再開発が進んでいるようである。
ずらりと並んだ受賞トロフィー |
廊下に描かれた騙し絵 |
マップ上の要所に行くとムービーで解説が流れるのだが,Mobをリンクしたまま移動していたので,ムービーが終わったときには死体になって転がっていた。うむ,知らない場所に行くときには気をつけよう。
すでにオープンβテストが始まっているのでプレイしてみた人も多いとは思うが,クエストなどの画面を見ると,これまでのゲームとあまり変わっていないような印象を受ける人も多いかもしれない。従来のゲームから引き継ぐところは引継ぎ,新しいところは新しいという感じで,基本的なUIは同社のMMORPGと比べて大きな違いはない。
さて,アイテム購入部分については,正式サービスされるまであまり縁がない部分かもしれないのだが,装備が部位ごとに単に一覧で表示されていた形式から,装備のシリーズごとに部位をまとめて表示されるようになっていた。どんな装備があるのかについては,まとめて掲載しておくのでスクリーンショットをご覧いただきたい。礼服,お洒落服,中国でも「誰得?」といわれてるらしい蜜蜂服などのシリーズが用意されていた。このあたりは,各国ごとの特徴が大きく出てくる部分なので,日本の運営チームの手腕に期待したいところだ。
ミニゲームタイプのインスタンスダンジョン
このダンジョン内にはさまざまな色の水晶の欠片が浮遊している。具体的にいうと,赤,青,緑,藍,紫,黄の6色だ。大きさは中,小の2種類だ。また,6色の大きな水晶の柱も浮遊しており,同じ色の欠片を大きな柱に集めるというのが第1ステージとなる。水晶の欠片に攻撃を行うと,跳ね飛んでいくので,叩きながら柱のところに集めるのだ。一定範囲内にまで近づけば,水晶の欠片は柱に吸収されていく。水晶を運ぶだけなので,基本的にはレベルやクラスは関係なく楽しめる。たまにお邪魔モンスターが欠片を足止めするのだが,これはレベル56程度とかなり強く,同等レベル以上でない場合は,あきらめてほかの欠片を運んだほうが賢明だろう。
このボスはかなり強いので,かなりレベルが高くないと倒すのは難しいだろう。しかし,倒さないとダンジョンはクリアできない。ではどうするか? ここがまたややこしいところなのだが,ボスに水晶の欠片をぶつけて弱体化させるのだ。実は,水晶の欠片は,RGBでいう原色系の3色(赤,青,緑)なのだが,実はと混色系(藍,紫,黄)の2種類が存在する。小さな欠片は原色系のみで,中くらいの欠片は6色が揃っている。
さて,ここまで説明してこなかったルールなのだが,小さな欠片同士をぶつけると,中くらいの欠片に合成される。そのときの色は,合成前の欠片の色によって決定される。つまり,
赤小 + 赤小 → 赤中
赤小 + 青小 → 紫中
赤小 + 緑小 → 黄中
青小 + 青小 → 青中
青小 + 緑小 → 藍中
緑小 + 緑小 → 緑中
このように,Forsaken Worldのインスタンスダンジョンには,このようにレベル,クラスをあまり問わないミニゲーム的なものが各種存在する。
また,Forsaken Worldにはパーティマッチングシステムが存在し,行きたいダンジョン名を登録しておけば,人数が揃った段階で自動的に転送してくれる。ロで狩りをしながらでも,時間を無駄にすることなく参加可能なので,ぜひ活用したい。ダンジョンの報酬はそれなりにおいしいものもあるようだ。
なお,Forsaken Worldは,すでに中国,北米などでサービスが開始されているのだが,実はRMTなどが少ないのも特徴となっているという。なにしろ,中国といえばそういったことの本場なので市場構造も把握しているようで,世界展開に向けてかなり根本的なところから対策を行っているらしい。
ではどうしたのか? このゲームには通貨が2種類あり,一般的な狩りで手に入ったりするコインでは,用途が限られるのだ。重要な装備などはクエストなどを行うことで手に入るコインが必要になる。プレイヤー間でのトレードができないわけではなく,通常のコインもまったく意味がないわけではないだろうが,ゲーム内での価値はかなり低いといわざるをえず,業者さんもほとんどいない状態だという。
天空に浮かぶギルド基地とはどういうものか
これは,一般的にいうギルドハウスと呼ばれるものとは若干性格が違うようだ。各地に浮かぶ島という感じで,半ば領地のような雰囲気なのだろうか。領地戦などで奪い合うという性格のものではないのだが,ギルド基地の運営をちゃんとやらないと没収されることもあるらしい。
デザイン的にはいくつかのタイプがあって,それぞれで基地を進化させていくことができるとのこと。その土地の特産品などを扱い,ほかのギルドとの交易を行うことができるという。交易はかなり重要な要素のようだ。
ギルド基地内はそれなりに広く,立体的に入り組んでいる。あちこちにさまざまな設備があり,BuffをかけてくれるNPCやBuff効果のある飲み物を提供するバーなどが存在する。天空の城ということで,ギルド基地にいるNPCはみな宇宙人をイメージして作られているという。基地にはギルドメンバー以外の人も入ることはできるが,こういったBuffなどの恩恵にはあずかれない。
また,ギルドの活動を進めていくと,ギルド基地をランクアップさせることができる。デザインも変わっていくとのことで,ギルドを中心としたゲーム活動が一つのエンドコンテンツになりそうではある。
なんにせよ,オープンβテストですでにゲームに触れている人も多いと思うが,クエスト補助機能だけを使って走り回っていると単調な作業になりがちで,意外と作り込まれているマップを見過ごしてしまいがちなのがちょっともったいない。ゲーム自体が用意したマップを使い切っていないようにも思われる。
こういったあたりで,今後「プレイヤー主導型」の真価を見せてほしいところである。これまでの取材記事を見ていただいても分かるように,開発のトップも仕様の追加・変更などついてはプレイヤーからの要望次第であるとのコメントを行っており,日本独自の仕様なども実現されそうな環境ができている。プレイヤーの意見を反映するという動きは,最近のゲームではかなり増えてきてはいるのだが,ここまで大きく謳っているゲームはほかにはない。現在プレイ中のβテスターに人は,自分がこのゲームを変えていくのだというつもりで運営に意見を送ってみてほしいところである。
「Forsaken World」公式サイト
- 関連タイトル:
Forsaken World MOONLIGHT PRAYER
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