同人格闘ゲーム「東方非想天則」が「ハイドラGP」に電撃参戦。エコール主催のランキングバトルが開催に

　エコールソフトウェアは，同社が主催する格闘ゲーム大会「ハイドラGP」の新種目として，同人ゲームサークル“黄昏フロンティア”が開発を手がけたPC用格闘ゲーム「東方非想天則 〜 超弩級ギニョルの謎を追え」（以下，東方非想天則）の採用を発表，「東方非想天則選手権」を開催すると発表した。

「ハイドラGP」公式サイト

黄昏フロンティア「東方非想天則」公式サイト

　「ハイドラGP」は，これまで同社のアーケード格闘ゲーム「MELTY BLOOD」シリーズのランキングバトル大会として開催されてきたもの。その「ハイドラGP」に第2の種目が追加となることは，先週2011年2月6日に開催された「ハイドラGP 冬祭り2011」にて，すでに発表が行われていた。その際はタイトルが伏せられていたものの，それが今回の発表で明らかになった形だ。イベントでエコールソフトウェア 代表取締役の真鍋賢行氏が語ったように，参戦タイトルが「デスクリムゾン」ではなかったのは少々残念だが，こちらもインパクトはなかなかのものだろう。


　また「東方非想天則」は，同人サークル“上海アリス幻樂団”の人気シューティングゲーム「東方Project」シリーズの二次創作として，“黄昏フロンティア”からコミックマーケット76（2009年8月）でリリースされた対戦格闘ゲーム。2008年の「東方緋想天 〜 Scarlet Weather Rhapsody.」の続編として制作されたタイトルで，開発には“上海アリス幻樂団”も関わり，シナリオや楽曲などを提供している。

　内容は，シューティングゲームである原作を再現するため，すべてのキャラクターが多彩な飛び道具を持つことが最大の特徴といえるだろう。また原作譲りのカードシステムによるキャラクターのカスタマイズ要素などもあって，原作ファンも楽しめる内容となっている。登場キャラクターは“博麗霊夢”や“霧雨魔理沙”などをはじめとした全20キャラクター。同人ゲームながら高い完成度で，今なお人気のタイトルだ。

Copyright 2009 上海アリス幻樂団＆黄昏フロンティア all right reserved.

　なお「東方非想天則選手権」は，エコールソフトウェアが“黄昏フロンティア”から許可を得て開催するもので，本大会への問い合わせは，ハイドラGP事務局に行ってほしいとのこと。またあくまで同人ゲーム版の大会であって，同作がアーケードに移植されるわけではないので，その点はご注意を。

　最後にエコールソフトウェアの真鍋氏からのメッセージを掲載しておこう。現時点で日程や開催場所などの詳細は不明だが，ぜひ参加してみたいという「東方非想天則」プレイヤーは，今のうちから腕を磨いておくといいだろう。

【エコール真鍋からファンの皆様へのメッセージ】

多くの方々が情熱を賭ける「東方」作品をハイドラＧＰの種目として大会を運営できることは、大変な喜びであります。
同時に、東方を大切にしている多数のユーザーの方々への責任の重さを痛感し、身が引き締まる想いです。

アーケードタイトルではない、商業タイトルでない、東方非想天則をハイドラＧＰ種目として迎えることで、私の目標とする理想のハイドラＧＰの方向性がより明確な形で皆様に伝わることを願っております。

運営ルールや、試合形式、開催日程、開催場所などこれから十分に検討すべき問題が多数ありますが、格闘ゲームを愛するプレイヤーの方々、並びに既に東方非想天則の大会を運営されている方々と協力しながら素晴らしいランバト大会に育つよう粉骨砕身頑張っていきます。
今後のハイドラＧＰを暖かく支援していただければ幸いです。

最後に、ハイドラＧＰ種目に東方非想天則を加えることに快く許可をいただきました、黄昏フロンティア様に深く感謝いたします。

エコールソフトウェア/ハイドラＧＰ事務局　真鍋賢行

「ハイドラGP」公式サイト