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ダークなアクションRPG「Grim Dawn」は2013年8月発売。クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で開発費28万ドルの捻出を目指す
なお,Kickstarterの同作紹介ページには,2013年8月という明確なリリース時期も記載されている。
※クラウドファンディング……不特定多数の人々から,比較的少額の資金提供を受ける行為。資金調達のリスクを低減する手法として,現在インターネットによって同手法を実現するサービスが増加している
「Grim Dawn」プロジェクトページ(Kickstarter)
「Grim Dawn」は,2006年にリリースされた「Titan Quest」の“精神的な”後継作。魔の勢力同士による戦いで疲弊した人類の中から,徐々に特殊な能力を持ったヒーロー達が登場し始め,レジスタンスとして地上世界から魔軍を追い出していくというダークな世界設定を持つ作品だ。Diabloシリーズに近いハック&スラッシュタイプのゲームプレイやアイテム収集などのRPG要素が強調された作品になるらしく,オープンワールド型のミッション構成による高い自由度やリプレイバリューなどを期待できそうなタイトルだ。
Crate Entertainmentを率いるアーサー・ブルーノ(Arthur Bruno)氏は,元々Titan QuestのリードデザイナーとしてIron Lore Entertainmentの開発チームを率いていた人物である。Titan Questはファンから高い評価を得ていたものの,PC専用ゲームの開発継続をパブリッシャから断られたことで,Iron Lore Entertainmentは倒産。そのとき,Iron Lore Entertainmentの一部のメンバーは,創業者からゲームエンジンや開発ツールの再利用の許可を取っていた。そしてそのエンジンを大幅に改良したものが,Grim Dawnのベースとなっている。ここ2年ほどは,ブルーノ氏が自らの貯金を切り崩しながら開発費をやりくりしていたというストーリーが,Kickstarterに記載されているのも興味深いところだろう。
28万ドルという目標額は,今後の円滑な制作を可能にするための額であるという。それ以上の資金が集められた場合には,より多くの人材も確保できるとしている。資金提供者のスポンサーシップには,18ドル(約1460円)でDRM(コピー防止機能)フリーのデジタルダウンロード版の利用券が与えられるとのことで,ゲーマーにとってもお得感がある。1000ドル(約8万1000円)提供すればゲームアイテムに名前を付けられる,最高額の8000ドル(約65万円)なら,デザインチームとの協力で自分の好みのサイドクエストをデザインできるなど,提供額によってさまざな特典が用意されている。
本稿執筆時点で,集まった資金は6万2758ドル(約509万円)。受付期間は残り30日だ。目標額にどの程度迫れるのかが気になるところだが,Grim Dawnの場合はすでに進行していたプロジェクトということもあるため,ある程度多くの賛同者を見込めるのではないのだろうか。
「Grim Dawn」プロジェクトページ(Kickstarter)
「Grim Dawn」公式サイト
- 関連タイトル:
Grim Dawn
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(C)2010 Crate Entertainment, LLC.