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「二重契約も上等です」アニメ版キャストも登場し大いに盛り上がった,キャラホビ2011「魔法少女まどか☆マギカ ポータブル」トークショウレポート
バンダイナムコゲームスは,バンプレストと共同でブース出展しているが,同ブースでは,28日午前中にステージイベントとして,2012年3月15日に発売予定のPSP用タイトル「魔法少女まどか☆マギカ ポータブル」に関するトークショウが行われた。
このイベントには,バンダイナムコゲームスの富澤祐介氏と,ニトロプラスの土居由直氏らが参加し,ゲームの開発秘話などを語ったほか,テレビアニメ版,ゲーム版「魔法少女まどか☆マギカ」で声優を務める斎藤千和さん(暁美ほむら役),水橋かおりさん(巴 マミ役),喜多村英梨さん(美樹さやか役)を交えてのトークショウも行われた。本稿では,その模様についてお伝えしよう。
「魔法少女まどか☆マギカ ポータブル」公式サイト
対する土居氏は,「富澤さんが『魔法少女まどか☆マギカ』を見たら,ゲーム化を持ちかけてくるに違いない」と感じていたそうで,実際,想像したとおりの結果になったと,当時を振り返っていた。
続いては,「魔法少女まどか☆マギカ ポータブル」の内容に話題が移り,本作の概要について簡単に説明がなされた。ここでは「魔法少女まどか☆マギカ ポータブル」の公式サイトで公開されているプロモーションビデオが上映され,富澤氏が補足していくという形でトークが再開された。
アドベンチャーゲームの部分に関しては,「マルチシナリオ,フルボイスになっており,キャラクター達と会話をしながら物語を進めていきます」と富澤氏は説明。そしてダンジョンRPGの部分は,劇団イヌカレーがデザインに協力しており,富澤氏は「アニメで登場したダンジョンの雰囲気が3Dで再現されていて,一人称視点でゲームを楽しめます」と話していた。アニメで登場していない新たな魔女や魔女結界も,劇団イヌカレーに制作してもらったそうだ。
これらの情報は公式サイトなどでも得られるが,ファンからは「アドベンチャーゲームとダンジョンRPGのどちらに重点を置いているのか」という質問が寄せられているそうで,そちらについてもトークで触れられた。
富澤氏は「ゲーム全体を見ると,アドベンチャーゲームの形式で楽しんでもらえるものになります」とコメント。マップを移動しながらキャラクターと会話してストーリーを進め,魔女結界が発生したらダンジョンRPGパートに移るという仕組みだ。
ちなみに,どちらのパートでも,キャラクターに設定された複数のパラメータが変動するそうで,2つのパートをプレイしつつ,それらをどうやって管理していくかが「魔法少女まどか☆マギカ ポータブル」の基本的な遊び方となるそうだ。「魔法少女まどか☆マギカ」らしい最終目標を達成するために,各種パラメータをどう調整していくかはプレイヤー自身なのだ。
なお土居氏によると,ゲームオリジナルのセリフが用意されるのはもちろん,アニメ版のセリフも再録されるとのことで,セリフの量だけ見てもかなりのボリュームになるそうだ。
富澤氏と土居氏のトークが一段落したところで,「魔法少女まどか☆マギカ」で声優を務めた斎藤千和さん,水橋かおりさん,喜多村英梨さんら3名がゲストとして登場。5名によるトークショウが行われた。
水橋さんは「『魔法少女まどか☆マギカ』のお話は何度も繰り返されるので,絶対ゲーム化されると思っていました。実際に開発が始まり嬉しいですね」と語っていた。
喜多村さんは,「今回,新たにセリフを収録することができ,『私って本当に幸せ』って言いたいですね。ほむほむの変身シーンも楽しみです」と話していた。
ゲーム版のシナリオはニトロプラスの虚淵 玄氏が完全監修しており,それについて土居氏は「ゲームはマルチエンディングになりますし,キャラクターの今まで見えなかった部分を掘り下げていければと思います」と述べていた。また,虚淵氏は開発現場と頻繁にディスカッションを重ねているとのこと。土居氏は「シナリオにも期待できます」と仕上がりに満足しているようだった。
続いてキャストの三名に,「テレビアニメ版『魔法少女まどか☆マギカ』で思い入れのあるセリフやシーンはありますか?」という質問が投げかけられた。
斎藤さんは,第10話で数世代前のほむらが出てくるシーンを挙げ,ここがとくに印象に残っているという。決めゼリフに関しては「それらしいものがないので,皆さんがどういうセリフを挙げるかが気になりますね」と話していた。
水橋さんは「マミさんは口を開けば名ゼリフの人ですからね」とコメントし会場を沸かせ,「逆にありすぎてどれを選べばいいか分からないですね」と述べていた。
喜多村さんは「さやかは登場キャラクターの中でもよくしゃべるほうで,セリフも多かったですね。好きなセリフはいろいろあります」とコメント。
セリフに関する話題になったところで,好きなセリフを生アフレコしてもらうというコーナーも設けられた。集まったお客さんからのリクエスト,もしくはキャストの皆さんが気に入っているセリフが選ばれることとなった。読み上げられたのは,斎藤さんは,まどかに伝えた「必ずあなたを守ってみせる」というセリフ。喜多村さんは「あたしって,ほんとバカ」に繋がる一連のセリフ。水橋さんは「ティロ・フィナーレ!」を含むセリフを披露し,会場を大いに沸かせた。
まずは喜多村さんから,「ほむら&キュゥべえエンド以外にさやか&キュゥべえエンドはありますか?」と,いきなり際どい質問が飛ぶ。これには両プロデューサーも思わず苦笑い。
続いて斎藤さんは「キュゥべえを撃ちまくるミニゲームとか入れないんですか?」と質問して会場の笑いを誘うと,土居氏は「そこはアニプレックスさんと相談させてください」と返答していた。
水橋さんは「マミさんは生き延びることができますか?」と質問。土居氏は「活躍できる場がたくさんありますよ」とコメント。さらに「生き延びられるかは,プレイヤーさん次第ですね」と,含みを持たせた回答をしていた。
ひと通りトークを終えたところで,「魔法少女まどか☆マギカ ポータブル」の限定版(完全受注生産)となる「限定契約BOX」について,富澤氏からあらためて説明がなされた。
こちらはゲームソフト本体に加え,「figma 鹿目まどか 制服 Ver. セット」「スペシャル映像収録Blu-rayディスク」「キュゥべえ型ポーチ」「ほむほむハンカチ」「スペシャルクリアカード」「シャフト描きおろしイラストBOX」「特製ピクチャーレーベル仕様UMD」という7点もの特典が同梱される豪華な仕様となっている。
そのほか予約特典として,まどかとほむら(メガネver.)の変身シーンのアニメーション部分が「生フィルムコマ」としてプレゼントされるほか,「PSP用カスタムテーマ」も用意される。
富澤氏は「二重契約も上等なので,何本でも予約してください」とジョークを飛ばして,これには会場も大ウケだった。
その他,会場には悠木 碧さんの直筆のイラストも展示されていた。土居氏によるとテレビアニメ本編のほうでも,悠木さんが手がけた絵があるそうで,それを見たプロのグラフィッカーからも「上手すぎる」と賞賛する声が上がっていたという。
最後に,出演者の皆さんから一言ずつコメントをいただけたので,本稿の締めとして掲載しよう。
斎藤千和さん:
アフレコはこれからですが,また「魔法少女まどか☆マギカ」に関わることができてうれしいです。ほむらはいろいろ大変ですが,アフレコは魂を込めてやっていきたいです。楽しみに待っていてください
水橋かおりさん:
まどかファンのひとりとして,ゲーム化をすごく待っていたんです。楽しみに待っています
喜多村英梨さん:
ゲームではどんなシーン,ストーリーが用意されるのか,グラフィックスはどうなのか,一まどかファンとしても楽しみです。皆さんも楽しみに待っていてくださいね
土居由直氏:
ゲームは現在鋭意製作中ですが,アニメ版のスタッフも全面協力しており,ファンの皆さんに喜んでいただけるゲームになると確信しています。皆さん発売日まで楽しみに待ってもらえればと思います
富澤祐介氏:
テレビアニメ版「魔法少女まどか☆マギカ」の世界をゲーム化するにあたって,ニトロプラスさんと協力し,最強の布陣で挑むことができました。アニメの良さをゲームで再現することも重要ですが,ゲームとしても面白いものにすべく,バンダイナムコゲームスとして開発に力を入れて取り組んでいます。来年3月の発売となりますが,楽しみながら発売を待てるように,色々な仕掛けをしていきます。今後とも注目してもらえればと思います
また,出演者の皆さんから挨拶が述べられたあと,8月28日に誕生日を迎えたという水橋さんに,富澤氏,土居氏からプレゼントが贈られるというサプライズがあった。これには水橋さんも驚いていたが,会場の皆さんからも祝福されて,とても喜んでいたようだった。
- 関連タイトル:
魔法少女まどか☆マギカ ポータブル
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(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS (C)2011 NBGI・Nitroplus
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