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朝鮮半島におけるDMZ(非武装地帯)をテーマにしたシリアスゲーム「NANU PLANET」が韓国で公開
本作は,政府機関の京畿デジタルコンテンツ振興院が支援し,JC Entertainmentによって開発されたブラウザベースのアドベンチャーゲームだ。二つの国に分かれた仮想の惑星「NANU PLANET」に不時着し,そのときに離別してしまったエイリアンの恋人“Pachi”と“Puchi”。この二人の物語を通して,60年を越える朝鮮半島の分断の歴史を隠喩的に表現している。
ゲームは全8種類のステージで構成されており,子供から大人まで楽しめるストーリーと,童話風のイラストで演出されている。各ステージでは恋人を捜すため,プレイヤーキャラクター自身の状況と周辺を観察して,その場の問題の解決策を探ることになる。そして,プレイヤーの選択によって,異なったストーリーの結末に辿りつくという。
本作を通してプレイヤーは,自然と朝鮮半島における歴史を理解し,間接的に朝鮮戦争の歴史教育効果を得ると共に,韓国と北朝鮮が,共存していくことの難しさを考えさせられる。
なお本作は,フランスで開かれたシリアスゲームのカンファレンス「E-Virtuoses 2011」と,世界最大のシリアスゲームイベントであるアメリカの「Games for Change Festival 2011」に出展され,独特なテーマと高い完成度で評価を得て,韓国におけるシリアスゲーム発展の可能性を見せていた。
「NANU PLANET」公式サイト
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NANU PLANET
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