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ソフトバンクモバイル&ウィルコム,PHS+3G通信対応や放射線測定機能付きスマートフォン,下り最大110Mbpsのモバイルルーターなど,2012年夏モデルを発表
発表会に登壇したソフトバンクモバイルの孫 正義氏は,これまでソフトバンクの電波がつながりにくかった理由をソフトバンクの努力が足りなかったわけではなく,プラチナバンドの認可がなかったためだと強調。2012年の夏モデルからは,ビル街や地下鉄,郊外などでもつながりやすくなるとアピールしている。
ちなみに900MHz帯のサービス開始は7月25日となっており,順次サービスエリアを拡大していくとのことで,「どこでもつながるソフトバンク」を目指すと孫氏は述べていた。
それでは,発表された端末を順番に見ていこう。
DIGNO DUAL WX04K
6月21日にウィルコムより発売予定
通話はPHSで,データ通信は3Gで,というコンセプトになっているが,PHSと3Gの両方とも電話番号が付与されているので,それぞれで通話や,待ち受けを行えるという。ただし,PHS回線を利用したデータ通信には非対応で,900MHz帯を利用した3G通信も行えない。
そのほかの仕様をざっと見ていくと,ディスプレイには4インチで480×800ドット解像度のTFTパネルを備えるほか,最大動作クロック1.2GHzのデュアルCPUコアを統合するSoC(詳細未公開),容量1GBのメインメモリを採用している。
OSのバージョンはAndroid 2.3。防水仕様で,赤外線通信やワンセグに対応するが,おサイフケータイやテザリングには非対応だ。
右側面部にあるのはUSB接続用のコネクタだ |
左側面部には電源ボタンやボリューム調節ボタンを備える |
上側面部 |
下側面部 |
ちなみに,DIGNO DUAL WX04Kのみを対象に,だれとでも定額の980円(税込)が無料になるキャンペーンが行われるとのことだ。
●DIGNO DUAL WX04Kの主なスペック
- メーカー:京セラ
- 通信方式:PHS,W-CDMA(1.5GHz/2.1GHz)
- OS:Android 2.3
- ディスプレイパネル:4インチTFT液晶,480×800ドット
- SoC:動作クロック最大1.2GHz,デュアルCPUコア(詳細未公開)
- メインメモリ容量:1GB
- ストレージ:microSD(容量2GB,同梱。差し替えによりmicroSDHC最大32GBに対応)
- 外側カメラ:有効画素数約500万画素
- 内側カメラ:有効画素数約30万画素
- バッテリー容量:1500mAh
- PHS連続通話/待受時間:約11時間/約390時間
- 3G連続通話/待受時間:約7時間/約390時間
- 無線LAN対応:IEEE 802.11 g/n
- Bluetooth:Version 2.1+EDR
- 本体サイズ:64(W)×10.7(D,最薄部)×130(H)mm
- 本体重量:約148g
- 本体カラー:ホワイト,ブラック,ピンク,グリーン
- 主な対応サービス&機能:ULTRA SPEED,SMS/MMS,防水(IPX5,IPX7),ワンセグ,赤外線通信,緊急地震速報
AQUOS PHONE Xx SoftBank 106SH
7月上旬にソフトバンクモバイルより発売予定
900MHz帯に加えて,下り最大42Mbpsの「ULTRA SPEED」にも対応するシャープ製端末。4.7インチ720×1280ドットのディスプレイパネルを搭載している。最大動作クロック1.5GHzのデュアルCPUコアを統合するQualcomm製「Snapdragon S4 MSM8260A」,容量1GBのメインメモリ,容量32GBの内蔵ストレージ,1210万画素のカメラなど,ハイエンド向けなハードウェア構成だ。
おサイフケータイやワンセグ,赤外線通信,防水などの日本市場向け機能に対応しているが,テザリングには非対応となる。
右側面部にあるのは電源やボリューム調節ボタン |
USBコネクタは下側面部に備える |
●AQUOS PHONE Xx SoftBank 106SHの主なスペック
- メーカー:シャープ
- 通信方式:W-CDMA方式(900MHz/1.5GHz/2.1GHz)
- OS:Android 4.0
- ディスプレイパネル:4.7インチ「NewモバイルASV液晶」,720×1280ドット
- SoC:Snapdragon S4 MSM8260A(デュアルCPUコア,動作クロック最大1.5GHz)
- メインメモリ容量:1GB
- ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大64GB)
- 外側カメラ:有効画素数約1210万画素
- 内側カメラ:有効画素数約30万画素
- バッテリー容量:1900mAh
- 3G連続通話/待受時間:未公開
- 無線LAN対応:IEEE 802.11 g/n
- Bluetooth:Version 3.0
- 本体サイズ:67(W)×10.7(D)×130(H)mm
- 本体重量:約144g
- 本体カラー:ラディアントホワイト,ブラック
- 主な対応サービス&機能:3Gハイスピード,S!メール(MMS),防水(IPX5,IPX7),防塵(IP5X),GPS,おサイフケータイ,ワンセグ,赤外線通信,緊急速報メール
ARROWS A SoftBank 101F
7月上旬にソフトバンクモバイルより発売予定
こちらも900MHz帯とULTRA SPEEDに対応するモデル。最大動作クロック1.5GHzのデュアルCPUコアを統合するQuallcomm製SoC「Snapdragon S4 MSM8960」,4.3インチで解像度540×960ドットの有機ELパネルをそれぞれ採用している。メインメモリ容量は1GBだ。
指紋で各種ロックを解除できるセンサーを背面に備えているほか,前面に“戻る”“ホーム”“メニュー”といった3つのハードウェアキーを装備するのが特徴。おサイフケータイ,ワンセグ,赤外線通信といった機能も利用可能だ。
●ARROWS A SoftBank 101Fの主なスペック
- メーカー:富士通モバイルコミュニケーションズ
- 通信方式:W-CDMA方式(900MHz/1.5GHz/2.1GHz)
- OS:Android 4.0
- ディスプレイパネル:4.3インチ有機EL,540×960ドット
- SoC:Snapdragon S4 MSM8960(デュアルCPUコア,動作クロック最大1.5GHz)
- メインメモリ容量:1GB
- ストレージ:内蔵(容量8GB)+microSDHC(最大32GB)
- 外側カメラ:有効画素数約1310万画素
- 内側カメラ:有効画素数約132万画素
- バッテリー容量:未公開
- 3G連続通話/待受時間:430分/490時間
- 無線LAN対応:IEEE 802.11 a/g/n
- Bluetooth:Version 4.0
- 本体サイズ:64(W)×9.9(D)×130(H)mm
- 本体重量:約138g
- 本体カラー:シアン,マゼンタ,ブラック
- 主な対応サービス&機能:3Gハイスピード,S!メール(MMS),防水(IPX5,IPX7),防塵(IP5X),GPS,おサイフケータイ,ワンセグ,赤外線通信,緊急速報メール
PANTONE 5 SoftBank 107SH
7月中旬にソフトバンクモバイルより発売予定
ソフトバンクモバイルの携帯電話では人気シリーズの「PANTONE」。そのPANTONEファミリー初のスマートフォンだ。8色のカラーバリエーションが目を引くところだが,面白いのは世界初とされる放射線測定機能を備えている点である。
放射線測定機能は,画面の右下にある丸いボタンを長押しすることで起動し,その場所の放射線量を測定できるという。放射線測定にはシリコン半導体方式が採用されているとのこと。
採用するディスプレイパネルは3.7インチ,解像度480×854ドットと小さめ。SoCは未公開だが,発表会のタッチアンドトライコーナーにいた説明員によれば,「最大動作クロック1.4GHzのシングルCPUコア」だそうだ。防水仕様で,おサイフケータイやワンセグ,赤外線通信に対応する。
なお,900MHz帯には対応するが,ULTRA SPEEDには非対応だ。
●PANTONE 5 SoftBank 107SHの主なスペック
- メーカー:シャープ
- 通信方式:W-CDMA(900MHz/1.5GHz/2.1GHz)
- OS:Android 4.0
- ディスプレイパネル:3.7インチ「NewモバイルASV液晶」,480×854ドット
- SoC:未公開
- メインメモリ容量:1GB
- ストレージ:内蔵(容量4GB)+microSDHC(対応容量未定)
- 外側カメラ:有効画素数約490万画素
- 内側カメラ:有効画素数約30万画素
- バッテリー容量:未公開
- 3G連続通話/待受時間:未公開
- 無線LAN対応:IEEE 802.11 g/n
- Bluetooth:Version 3.0
- 本体サイズ:58(W)×12(D)×115(H)mm(※暫定値とされる)
- 本体重量:未公開
- 本体カラー:ローマンブラック,ローマンホワイト,ローマンピンク,ローマンビビッドピンク,ローマンパープル,ローマンブルー,ローマンイエロー,ローマンオレンジ
- 主な対応サービス&機能:3Gハイスピード,S!メール(MMS),防水(IPX5,IPX7),防塵(IP5X),GPS,おサイフケータイ,ワンセグ,赤外線通信,緊急速報メール,放射線測定
AQUOS PHONE SoftBank 102SH II
7月上旬にソフトバンクモバイルより発売予定
●AQUOS PHONE SoftBank 102SH IIの主なスペック
- メーカー:シャープ
- 通信方式:W-CDMA(900MHz/1.5GHz/2.1GHz)
- OS:Android 2.3(※2012年夏以降に4.0へアップデート予定)
- ディスプレイパネル:4.5インチ「NewモバイルASV液晶」,720×1280ドット
- SoC:Texas Instruments製「OMAP4430」(動作クロック最大1GHz,デュアルCPUコア)
- メインメモリ容量:1GB
- ストレージ:内蔵(容量4GB)+microSDHC(容量4GB同梱,最大32GB)
- 外側カメラ:有効画素数約1210万画素(※光学手ブレ補正機能付き)
- 内側カメラ:有効画素数約30万画素
- バッテリー容量:未公開
- 3G連続通話/待受時間:約450分+/約420時間(※暫定値とされる)
- 無線LAN対応:IEEE 802.11 g/n
- Bluetooth:Version 3.0
- 本体サイズ:68(W)×9.8(D)×128(H)mm
- 本体重量:約137g(※暫定値とされる)
- 本体カラー:クラッシーブラック,シルバー,ピンク
- 主な対応サービス&機能:ULTRA SPEED,S!メール(MMS),防水(IPX5,IPX7),防塵(IP5X),GPS,おサイフケータイ,ワンセグ,赤外線通信,緊急速報メール
ULTRA WiFi 4G 102HW
9月にソフトバンクモバイルより発売予定
ULTRA WiFi 4G 102Z
8月にソフトバンクモバイルより発売予定
「SoftBank 4G」対応のHuawei Technologies製モバイルWi-FiルーターULTRA WiFi 4G 102HW(左)。下り110Mbps,上り10Mbpsのスペックで「史上最速をポケットWi-Fiで実現できる」(孫氏)。バッテリー容量が3000mAhで,最大7.5時間の連続稼働が可能という。同時接続台数は最大10台。右はSoftBank 4G対応で下り最大76MbpsのZTE製モバイルWi-Fiルーター「ULTRA WiFi 4G 102Z」だ。これまでSoftBank 4Gに対応するモバイルWi-Fiルーターは「ULTRA WiFi 4G SoftBank 101SI」のみだったので,今回の発表で計3モデルとなったわけだ(関連記事) |
ソフトバンクモバイルによるプレスリリース
ソフトバンクモバイル公式Webサイト
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