プレイレポート
[TGS 2012]「レイトン教授と超文明Aの遺産」は,シリーズの基本を手堅く押さえた内容。待ち行列も長く,人気の高さをあらためて実感
考古学者エルシャール・レイトンがさまざまなナゾを解明していく「レイトン教授」シリーズだが,今作のストーリーは,「生きているミイラが発見された」という手紙を受け取ったレイトン教授たちが,雪の街で氷漬けになった少女・アーリアと出会うとこから壮大な冒険が幕を開ける――といった内容だ。
今回の会場での試遊版ではその冒頭部分がプレイできるようになっており,レイトン教授とその助手であるルークとレミの3人が街を探索し,次々とナゾを解明しながら物語が進んでいくという,シリーズの基本部分が体験できた。
基本のゲームシステムはこれまでの作品と同様で,操作方法などについてもレイトン教授がその都度教えてくれるため,シリーズ初体験の人でも,すんなりと遊び始められるだろう。
今回筆者がプレイした範囲では2つのナゾに遭遇したが,ゲーム序盤のナゾということもあってか,比較的簡単にサクサクと進められた。ナゾ自体は簡単な内容だとはいえ,ビシッとナゾの解明ができるのは,やはり気持ち良いものだ。
「レイトン教授」シリーズは,前作「レイトン教授と奇跡の仮面」からプラットフォームをニンテンドー3DSへと移しているが,前作に続き,今作でも3D立体視を活かした演出が随所に見られる。今回の試遊台にはニンテンドー3DS LLが用意されていたが,絵本のように暖かみのある「レイトン教授」シリーズのグラフィックスは特に,3DS LLの大画面との相性もバッチリだった。
なお,本作を含めて全6作品が存在する「レイトン教授」シリーズだが,これらはファーストシーズンとセカンドシーズンの大きく2つに分けられる。ファーストシーズンは「レイトン教授と不思議な町」「レイトン教授と悪魔の箱」「レイトン教授と最後の時間旅行」の3作でいったん完結しており,「レイトン教授と魔神の笛」「レイトン教授と奇跡の仮面」そして最新作となる「レイトン教授と超文明Aの遺産」の3作は,「レイトン教授と不思議の町」よりも前の時代を描くセカンドシーズンとして位置づけられているのだ。
セカンドシーズンでは,レイトン教授とルークの初代シリーズでもおなじみのコンビに加え,もう一人の助手としてレミが登場している。しかし,今回の試遊版では,本作の物語がレミにとって,レイトン教授と共に行く最後の冒険であることをほのめかすようなモノローグが確認できた。ファーストシーズンの物語に,レミが関わってこなかったのはなぜなのか。そういった,シリーズにおける大きなナゾも,本作でついに解明されることに期待したい。
ちなみに今年のTGSのレベルファイブブースでは,ほかにも「レイトン教授VS逆転裁判」や「ファンタジーライフ」などの注目作が多数プレイアブル出展されていた。注目の新規タイトルが並んでいる中で,シリーズものである本作はやや分が悪いようにも思えた。
しかし,いざ蓋を開けてみると,一般公開日初日の9月22日は,本作にも常に長蛇の列ができており,筆者が取材した時点ではプレイできるまで40分待ちといった状態。シリーズとしての人気の高さを改めて実感させられた。
「レイトン教授と超文明Aの遺産」公式サイト
- 関連タイトル:
レイトン教授と超文明Aの遺産
- この記事のURL:
(C)2013 LEVEL-5 Inc.
- レイトン教授と超文明Aの遺産 ( 初回生産分封入特典: レイトン教授・超文明の秘宝 宝くじ 同梱)
- ビデオゲーム
- 発売日:2013/02/28
- 価格:¥7,980円(Amazon) / 8459円(Yahoo)