「デーモンハンティング」のオープンβテストが1月9日にスタート。3DグラフィックスのブラウザMMORPGを先行体験してきた

　ベクターは，2013年1月9日，ブラウザMMORPG「デーモンハンティング」のオープンβテストを開始する。本作最大の特徴はブラウザゲームでありながら綺麗な3Dグラフィックスを採用し，かつミドルスペックPCでもクライアントタイプのMMORPGタイトルに見劣りしないプレイを実現していることにあるという。今回4Gamerでは，OBT開始に先駆けてその内容を体験できたので，さっそく紹介していこう。

「GboxIIエンジン」によって描かれる3Dグラフィックスのファンタジー世界

　「デーモンハンティング」は西洋ファンタジーの世界観を持っており，冒険の舞台となるのは「精霊大陸」。かつてこの地では，5大精霊（風/水/氷/土/火）に護られし地上の民と，魔王率いる地獄軍団との戦争があった。精霊大陸歴125年，地上の民の英雄が，精霊の剣の力で魔王を封印することに成功し，戦争は終結する。しかし，その8年後の精霊大陸歴133年，魔王の双子の弟が兄の封印を解き，地上の民への復讐を開始した。そうした状況の中，プレイヤーは，精霊の剣の力によって精霊大陸歴131年に送り込まれ，魔王の復活を阻止すべく冒険を進めるのである。


　「デーモンハンティング」をプレイして，まず目を惹くのは世界観にマッチした美しいグラフィックスだろう。このビジュアルを実現しているのは，ブラウザゲームに特化して開発された「GboxIIエンジン」だ。このエンジンによって，グローバル展開を意識したキャラクターデザインや色調を表現しているほか，広大なシームレスマップ上でのプレイも可能となっている。


　ゲームの基本操作は，オーソドックスなMMORPGと同様，マウスクリックのほか，W/A/S/Dキーによる移動や，ショートカットスロットを介したスキル/アイテムの使用などに対応している。
　またプレイヤーは，戦士/法術師/錬金術師/アサシン/神官の5タイプの職業からいずれかを選択する。いずれの職業も，基本的には名称からイメージできるとおりの役割と能力を与えられているのだが，法術師は魔法を使った範囲攻撃，錬金術師は機械を使った遠距離攻撃をそれぞれ得意としている。

キャラクターメイクでは，5種類の職業と性別を選べる。顔と髪型は10種類

ゲームの大きな特徴は，ペットを駆使する冒険と多彩な装備強化

　「デーモンハンティング」の大きなポイントは，「ペット」の存在だろう。ペットには，レベルの概念があるのだが，初期段階では，プレイヤーの移動速度を向上する「騎乗」のみができる。そしてレベル10になると，プレイヤーの戦闘をサポートする「参戦」が可能となるのだ。
　さらにレベル20になると，ペットの能力に応じて，プレイヤーのステータスを向上させる「合体」ができる。なお合体は，プレイヤー自身が解除しないかぎり，ペットの空腹度がゼロになるまで持続する。

最初のペットは，チュートリアルの序盤で入手できる。ペットの種類によっては，レベルアップに伴って外見も3段階に変化する

レベル10未満のペットは騎乗しかできないが，レベル10になると「参戦」，レベル20になるとプレイヤーとの「合体」が可能になる

チュートリアルの終盤では，スタート地点から少し離れた集落にて，ペットの強化などについて解説がなされる

このように，騎乗/参戦/合体を駆使して，3体のペットを併用することも可能。プレイスタイルに合わせて，いろいろなペットを使い分けよう

　ペットは，チュートリアルで1体，ストーリーを進めていく中でもう1体入手できるほか，ゲーム内通貨で2体購入でき，6体まで所持できる。
　また有料アイテムとして提供されるペットもあり，それに騎乗すると飛行が可能となる。飛行を使うと，空中に配置されたオブジェクトの上に着地することもできるので，機会があれば飛行できるペットを入手して試してほしいところだ。

ドラゴンによる飛行を体験。飛行中は，基本的にカメラを向けた方向に前進する。なお，このドラゴンは非売品で，キャンペーンやイベントなどのプレゼントになる予定だとか

　またプレイヤーの装備アイテムを強化する手段が多彩なところも，本作の大きなポイントだ。強化手段は15段階の「精錬」，5段階の「品質」，装備可能レベルを引き上げる「段位」，装備に最大6つまでスロットを空ける「穿孔」，その空けたスロットに特殊効果を付与する宝石を装着する「象嵌」の5種類で，すべてを最高段階にするとなると，膨大な手間とゲーム内通貨などが必要となる。

装備アイテムには5種類の強化要素があり，それぞれ段階が分かれている。最強の武器を作るのは大変な苦労を伴うが，やり込みがいもある

強化が進んでいくと失敗の確率が高まる。ジックリと長い時間をかけて，成功を積み重ねる必要があるだろう

プレイヤーキャラクターをさらに強化する「水晶システム」やPvPコンテンツが充実

　そのほかの特徴としては，まず各プレイヤーキャラクターの「副職」がある。これはいわゆる生産システムで，プレイヤーは装備アイテムを生産する「鋳造師」，回復薬などの消費アイテムを生産する「薬剤師」，「召喚符」（ボス系モンスターを召喚するアイテム）などの特殊アイテムを生産する「職人」のいずれかを選べる。

「副職」は，3種類からいずれかを選択。一度選ぶと，変更には有料アイテムが必要となる

生産を繰り返して「副職」のグレードが上がると，たとえば「鋳造師」なら，最初から品質や段位の高い武器を作れる

　「星座システム」は，各プレイヤーにランダムで12星座のいずれかを割り振るというもの。各星座は，「天頂」と呼ばれるステータス上昇効果を持っており，加えて4つのスロットに「星魂」を装着することで，さらなるステータスアップを図ることが可能だ。星魂は，ゲーム内通貨を消費して，さまざまなグレード（4段階）/種類のものを入手する。さらに，これらの星魂を合成することで，より効果の高い星魂にすることもできる。

プレイヤー各自の星座は，ランダムで決定。有料アイテムを使えばリセットもできるが，結果はやはりランダムで決まる

ゲーム内通貨を消費して「星魂」を生成。高いグレードのものや，合成を繰り返して強化したものを，4つのスロットに装着する

　また星魂の組み合わせによって，セットボーナスが発生することもある。セットボーナスは3個の星魂の組み合わせで発動する「星雲」と，最高グレードの星魂を4つそろえると発動する「銀河」の2種類があり，どんな効果を発動させたいのか，自分の職業を踏まえて，いろいろ考えることとなりそうだ。

デフォルトで命中率が上昇し，「銀河」でさらに攻撃速度が上昇する射手座が万人にオススメということだが，狙って出せないので運に頼るしかない

「星雲」の組み合わせで，どんな効果が発動するかもゲーム中で確認できる。自分の職業やプレイスタイルに合ったものを選ぼう

　「水晶システム」は，フィールドマップ上に点在する「空のクリスタル」に，ギルドメンバーが「水晶」を投入すると，1時間後に各種効果を持つアクセサリなどを得られるというものだ。水晶はギルド商店やモールで購入できる。
　なお，水晶を投入し，アイテムを収穫する前のクリスタルは，ほかのギルドのプレイヤーに破壊されてしまう可能性もある。つまりそこには，クリスタルを破壊しようとするプレイヤーと，それを阻止するプレイヤーとのPvPが生じる可能性があるわけだ。

　ほかにも，OBTではあまり機会がないかもしれないが，本作は攻城戦をはじめ，随所でPvPを楽しめるゲームデザインになっているという。。またパーティ全体でワープできるスキルの存在も，こうしたPvPやギルド戦には便利といえそうだ。

フィールド上のクリスタルの位置は「水晶争奪」のウインドウから確認できる

「空のクリスタル」を奪取すると，手持ちの水晶を投入できるようになる

水晶を投入すると，クリスタルが生える。1時間後にアイテムを収穫できるようになるが，他ギルドからの妨害もあるので目が離せない

この「水晶争奪」のほか，同タイトルにはさまざまなPvPコンテンツが用意されており，競技場では3タイプのPvPを楽しめる

　「世界ボス」は，ゲーム中に存在する6体のボスモンスターと簡単に遭遇するためのシステムだ。このシステムを利用すると，プレイヤーはそれぞれのボス付近の地点へとワープできる。いずれのボスも，一度討伐されると，1時間のインターバルを経て復活し，かつ誰でも参戦できるので，事実上，いつでもボスと対戦できると言っていいかもしれない。

　さて，繰り返しになるが，本作「デーモンハンティング」は，ブラウザ上で気軽に楽しめる本格3DグラフィックスのMMORPGだ。OBTが開始されたこのタイミングで，ぜひ一度試してほしい。

「世界ボス」では，ボタン一つで6種類のボスモンスターのそばにワープできる。各ボスが現在対戦可能かどうか，ドロップアイテムは何かなどもウィンドウで確認可能だ

「毎日ダンジョン」は，1日1回ログイン時に支給されるポイントを消費して受託。クリア報酬として，有料アイテムを入手できる可能性もある

「デーモンハンティング」公式サイト