企画記事
「KINGDOM HEARTS III」がついに発売! プレイの前に,今までに登場したディズニーのワールドを振り返ってみよう
ドワーフ・ウッドランド(作品:白雪姫)
「鏡よ鏡,この世で最高に美しいのは誰?」と女王が魔法の鏡に問いかけるシーンでお馴染みの,「白雪姫」が原作のワールド。もちろん,このシーンもゲームに登場し,白雪姫をべた褒めだ。
このワールドでは,魔法の鏡がある女王の城のほかに,7人の小人の家や,彼らが働く採掘場,白雪姫が歌を歌いながら花を摘む花畑など,原作に登場するさまざまな場所が冒険の舞台となっており,白雪姫の物語を初めから終わりまでコンパクトに描いている。
キャッスル・オブ・ドリーム(作品:シンデレラ)
ここは「シンデレラ」が原作のワールド。きっと誰もがお話の流れを知っているだろうが,「KINGDOM HEARTS Birth by Sleep」ではちょっと意外なところから物語が始まる。
主人公の1人ヴェントゥスが降り立ったのは,ネズミ捕りの仕掛けの中だった。何故か体がネズミサイズに縮まってしまったヴェントゥスは,ネズミのジャックと力を合わせてシンデレラのドレスを作ることになる。実際,原作のシンデレラも,魔法のドレスを着る前に,動物の友達たちに作ってもらったドレスを着ており,ゲームでもそれがしっかりと再現されているわけだ。
このドレスは意地悪なトレメイン夫人たちに破られてしまうが,フェアリー・ゴッドマザーの呪文「ビビディ・バビディ・ブー」でシンデレラは美しいドレスを着て,かぼちゃの馬車で舞踏会へと向かう。この舞踏会が開かれている城こそが,言わずと知れたシンデレラ城だ。
ディープスペース(作品:リロ・アンド・スティッチ)
「リロ・アンド・スティッチ」と言えば,ハワイを舞台にしたアニメーション作品だが,ゲームでは銀河連邦軍が護送する宇宙船が舞台となっている。これは原作アニメのプロローグ部分で,“スティッチ”は「試作品626号」という名前で危険生命体として収容区画に閉じ込められている。
ゲームのストーリーはオリジナルな展開が多くなっている。主人公3人は勝手に宇宙船に入り込むので,時には不法侵入者としてガントゥ大尉に追われたり,時には腕を買われて試作品626号の捕獲を頼まれたりと,宇宙船の中をバタバタと走り回ることになるのだ。
ラ・シテ・デ・クローシュ(作品:ノートルダムの鐘)
「ノートルダムの鐘」を原作とする「ラ・シテ・デ・クローシュ」は15世紀のパリが舞台だ。作中に登場するノートルダム大聖堂は,実物を忠実に再現して描かれているため,ゲームでもその外観は本物とそっくり。
「KINGDOM HEARTS 3D [Dream Drop Distance]」には「フリーフローアクション」というフィールドを縦横無尽に駆け巡れる新アクションが追加されたこともあって,ノートルダム大聖堂の礼拝堂がとにかく広い! 階段を登れば上層階にも行くことが可能で,そこからパリの街並みを見渡せる。
街ではフロロー判事がジプシー狩りに躍起になっており,このステージのヒロインとなるジプシーの踊り子エスメラルダも標的にされてしまう。ソラとリクは主人公のカジモドや護衛隊長のフィーバスと協力して,フロローの脅威に対抗することとなる。
ザ・グリッド(作品:トロン:レガシー)
「トロン」の続編となる実写映画「トロン:レガシー」のワールドが「KINGDOM HEARTS 3D [Dream Drop Distance]」に登場。続編までゲームに登場するとは驚いた! 前作のワールド「スペース・パラノイド」との接点は「トロン」というキャラクター以外にほとんどないので,前作の内容を知らない人も十分に楽しめるようになっている。
ソラとリクでそれぞれストーリーが異なるが,いずれも原作の主人公であるサムやケヴィン,クオラと合流してザ・グリッドの中を探索する。
このワールドで驚かされたのが,モーションやギミックまでもしっかり再現している点だ。リンズラーの回避モーションや,バトル中に天地がひっくり返るギミックはいずれも映画に登場している。
カントリー・オブ・ザ・マスケティア
(作品:ミッキー,ドナルド,グーフィーの三銃士)
「ミッキー,ドナルド,グーフィーの三銃士」を原作としたこのワールドは,フランスのモン・サン=ミッシェルやオペラ座などが舞台となっている。
タイトルにもある通り,物語の中心となるのは銃士隊になりたてのミッキー,ドナルド,グーフィーだ。彼らは今まで一緒に冒険してきた仲間ではなく,この世界の住人なので,ドナルドが非常に憶病な性格になっているなど,ちょっと意外なギャップがある。
ソラとリクは何者かに狙われるミニー王妃を守るため,銃士の3人と協力して奮闘することとなる。ここでは悪党の手下としてディズニーのキャラクター「ビーグル・ボーイズ」がシリーズ初登場となった。
シンフォニー・オブ・ソーサリー(作品:ファンタジア)
セリフが一切用いられていないことで有名なアニメーション作品「ファンタジア」が原作とあって,このワールドはカットシーン以外,セリフが一切入っていないのが特徴だ。ソラやリクが戦うときの掛け声なども一切なく,攻撃の打撃音は楽器の音に変化している。
このワールドの冒険の舞台は「楽譜の中」となっており,そこはまさに「ファンタジア」の世界。中に入るとファンタジアに使われたクラシック音楽が流れ続け,上述したように楽器以外の音は一切流れないし,バトル時もBGMが切り替わることはない。
こうして改めてシリーズを振り返ってみると,1作目の「KINGDOM HEARTS」からすでに,原作の再現度が非常に高いことがよく分かる。今回は駆け足で一気に紹介してしまったが,登場するマップや小ネタ,カットシーンを語りだしたらキリがないほどだ。それを違和感なくアクションRPGに落とし込んでいるのも「KINGDOM HEARTS」の魅力と言える。
最新作の「KHIII」では,フルCGアニメーション作品が多く登場することにも注目してほしい。最新世代のゲーム機でこれらのワールドがどこまで再現されるのか,非常に楽しみだ。
「KINGDOM HEARTS III」公式サイト
- 関連タイトル:
KINGDOM HEARTS III
- この記事のURL:
(C)Disney. (C)Disney/Pixar. Developed by SQUARE ENIX