プレイレポート
もうっ,限界だ! あふれんばかりのアレを“ためて”“だす”「限界凸記 モエロクロニクル」で,モンスター娘と世界を救いにイッてみました
2013年1月にコンパイルハートから発売された「限界凸騎 モンスターモンピース」は,可愛いモンスター娘をこすって脱がすという,ぎりぎりアウ……セーフなゲームシステムと,完成度の高いカードバトルで人気を集めたタイトルだ。暇さえあれば女の子を撫でさすりたい(※ただし2次元に限る)と考えている筆者も,それはもう夢中になってモンスター娘をこすり倒したものだ。
あれから約1年半,新しいモンスター娘達がついに登場する。そう,2014年5月15日に同社から「限界凸記 モエロクロニクル」(以下,モエロクロニクル)が発売されるのだ。しかも今回は,PS Vitaのタッチ機能をこれでもかと活かした,ぎりぎりアウ……セーフなあのシステムはそのままに,カードバトルからダンジョンRPGへ,大きな変貌を遂げている。そんなモエロクロニクルをさっそくプレイしてみたので,そのプレイレポートをお届けしよう。
「限界凸記 モエロクロニクル」公式サイト
煩悩を抱えて,いざ世界を救う旅に
物語の舞台は人間が暮らす「ロイティウム」と,モンスター娘が暮らす「モンストピア」という2つの領域がある世界。両者は互いに仲良く共存していたが,ある日を境に異変が起こる。世界中で天変地異が起こり,モンスター娘が急に人間を敵視するようになったのだ。噂によると,伝説のモンスター娘が現れ,世界を滅ぼそうとしているらしい。彼女を倒すべくモンストピアに向かった人間は,誰一人として帰らなかったという。
だが,そんなことは主人公の少年・イオにとってはどうでもいいことだった。なぜなら彼は,今まさに己の煩悩に悩まされている真っ最中だったからだ。イオは,なぜか最近になって急激に煩悩が高まるようになり,どうしても振り払うことができずに困っていた。うーん,春だからかな?
原因はともかく,そんなイオに街の長老から無情な命令が告げられる。なんと,これまで何一つとして街のために役立つことをしなかったのだから,ここでモンストピアの様子を見に行って,ついでに世界も救って来いというのだ。必死の抵抗も空しく強引に説得されたイオは,仕方なく幼なじみのモンスター娘・リリアと共に世界を救う冒険に旅立つことに……。これは体のいい厄介払いですね,分かります!
モンストピアのダンジョンは危険がいっぱい夢いっぱい
さて,こんな風にして街を追い出されてしまったイオは自宅に戻ることができず,かといってほかに行くあてもないので,自分を“たまたま近くに立ち寄っただけの冒険者”ということにして,街の宿屋で寝泊まりすることに。さすがに無理がある設定だが,そのあたりは街の人も事情を承知しているので大目に見てくれている。あー,良かった。いきなりホームレスになるかと思った。ゲームはこの「セクレンド」の街と,モンストピアにあるダンジョンを行き来しながら進めていく。
モンストピアは,第一地域,第二地域というように複数のエリアに分かれており,その内部は3Dダンジョンになっている。ダンジョンにはダメージ床や一方通行のドア,ワープゾーンやスイッチなどのギミックが満載だが,オートマップ機能があるので迷う心配はないだろう。各地域の最深部には,その地域を仕切っているエリアボスがおり,ボスを倒すと次の地域(=ダンジョン)に進めるようになるという仕組みだ。
ダンジョンを探索していると敵の“ヘンテコモンスター”と遭遇し,バトルに突入する……のだが,主人公のイオは自分では戦わない。戦闘は主に,仲間のモンスター娘が行ってくれ,イオは後方からパーティのサポートをするのだ。イオが使えるコマンドは,「ためる」「だす」「道具」「見守る」「逃げる」の5項目で,どれもイオ専用。つまり,道具を使ったり,逃げる指示を出したりといったことは,イオにしかできないというのが重要なポイント。だが,「ためる」「だす」とは? まさか,アレのことなのか!?
煩悩パワーを溜めて出して注ぎ込め!
もともと少し気が弱いところはあるが,心優しい普通の少年だったイオ。だが不幸なことに(?),今では抑えきれないほどの煩悩を持て余しており,その結果,不思議な力を手に入れてしまった。
そう,イオは「ためる」コマンドで“煩悩P”を溜め,「だす」コマンドで溜まった煩悩Pをモンスター娘に注ぎ込むことで,次のターンのモンスター娘の攻撃やスキルをパワーアップできるのだ。さすがイオ! おれたちにできないことを(以下略)。溜まった煩悩をどのように吐き出しているのかは不明だが,まあそんなことはどうだっていいじゃないか。
煩悩Pは溜めれば溜めるほどパワーアップ効果が高まるが,その一方で暴発しやすくなるので要注意。暴発してしまうと「賢者タイム」が発生し,一切の行動ができなくなるので,適度に溜まったところで出すようにしよう。まったくひどいアドバイスのように聞こえるかもしれないが,もちろん煩悩Pの話に決まってるじゃないですか。イヤだなあ。煩悩Pを温存しておきたいときは,「見守る」コマンドで何もせずにターンを進めることもできる。
だすッ! |
しかし,溜めすぎると賢者タイムで大ピンチ! |
対するモンスター娘は,「攻撃」「スキル」「防御」「甘える」という4つのコマンドが使用できる。スキルには「火」「水」「風」「土」という4種類のオーラ(=属性)があり,敵の弱点を突くと大ダメージが与えられる。また,「甘える」コマンドを使うとイオの煩悩Pが大きくアップ。賢者タイム中なら行動不能時間を短縮する効果もあるので,状況に応じて使っていこう。
大胆かつ繊細なこすりテクでモンスター娘をメロメロに!
ランダムエンカウントで発生するヘンテコモンスターとの戦闘に対し,ダンジョン内を徘徊している火の玉のようなシンボルと接触すると,野生のモンスター娘とのバトルが発生する。野生のモンスター娘は人間を敵視する「黒歴史状態」になっており,イオ達に襲い掛かってくるのだ。なぜ黒歴史状態と呼ぶのかというと,正気を失ったモンスター娘はすっかり性格が変わっており,我に返ったときにものすごく恥ずかしい思いをすることになるからだ。うっ,なぜか筆者のトラウマが……。
モンスター娘との戦いでは,モンスター娘の部位ならぬ“撫衣”を狙って攻撃できるのが特徴で,撫衣を破壊すると衣服のパーツが弾け飛び,どんどん薄着になっていく。すると,イオ達と一緒に旅している謎の生物“オットン”が興奮し,筆者も大興奮。オットンの興奮が有頂天……じゃなかった,頂点に達すると,モンスター娘を正気に戻す「胸キュンスクラッチ」が発動。胸キュンスクラッチを成功させるとモンスター娘が黒歴史状態から解放され,新たな仲間になってくれる。
胸キュンスクラッチではPS Vitaを縦持ちにして,指先でモンスター娘にイオの“正の煩悩”を送り込む。煩悩に正も負もないような気もするが,具体的には指先でモンスター娘を撫でたり,つまんだり,つんつんしたりするわけだ。まあ,この記事を読んでくれている紳士の皆さんには,とっくにお分かりですよね。うまくモンスター娘の弱点にタッチすると,モンスター娘のテンションが上昇し,制限時間内にテンションMAXにできればスクラッチ成功だ。
これがなかなか難しく,筆者も思わず,自分でもちょっとどうかと思うぐらい必死になって黒くて固いモノ(※PS Vitaのこと)をこすりまくってしまった。冷静になって考えると,人様にはとてもお見せできない姿であり,事実,胸キュンスクラッチ中に隣の席のスタッフから不審者を見るような視線を感じたが,これもすべてモンスター娘を救うためだ。無論,やましい気持ちなどあるはずもない。
ちなみに,胸キュンスクラッチを発生させずに戦闘に勝利してしまったり,スクラッチに失敗したりするとモンスター娘に逃げられてしまうが,しばらくすると再びシンボルが出現するので,一度でうまくいかなくても,何度でも挑戦可能。また,仲間になったモンスター娘は,一人ずつ宿屋に自分の部屋を借りて生活しており,部屋を訪ねればいつでもスクラッチできるようになる。ただし,その際には戦闘で勝利したときにもらえる“こすりP”が必要だ。
パーティメンバーの入れ替えも宿屋で行うことができ,好きなモンスター娘を選んで最大5人のパーティが組める。ダンジョン内で野生のモンスター娘を見つけたら,どんどんこすってつまんで仲間にしていこう。なんだったら,獣耳のモンスター娘ばかりでパーティを組んだり,つるぺた専門パーティを作ったりもできる。もしかしたら,獣耳でつるぺたなパーティだってできるかもしれない。うはっ,夢が広がりんぐ。
どんなときでも新しいパンツがあれば大丈夫
仲間になったモンスター娘には,それぞれに親密度が設定されており,一緒に戦ったり,宿屋にあるモンスター娘の部屋で,アイテムのプレゼントや胸キュンスクラッチをしたりすることで,徐々に絆が深まっていく。親密度がアップすると,モンスター娘とのさまざまなイベントが見られるが,親密度のハートが1つ以上のときに部屋で話しかけると「着替えシステム」を開放するためのイベントが発生する。
着替えシステムとは,ダンジョン内で手に入れた「ジョブパンツ」をモンスター娘にプレゼントし,その下着に着替えることで,モンスター娘のステータスやスキルが変化するというもの。すなわちこの世界では,新しいパンツを履くことは,新しいジョブに転職するのと同義なのだ。正直,その発想はなかった……。
モンスター娘の部屋ではこのほかにも,仲間になったヘンテコモンスターとペット契約をしたり,「タマゴシステム」を使って新しいアイテムを生成したりもできる。ヘンテコモンスターは,それぞれが「ヘンテコスキル」という特殊能力を持っており,ペット契約すると,そのスキルでモンスター娘を助けてくれるのだ。
また,お気に入りのモンスター娘に,ヘンテコモンスターと「素材パンツ」を手渡すと,あら不思議。なぜかタマゴが出現し,中から新たなアイテムが生まれるのだ。だんだん,自分でも何を言ってるのか分からなくなってきたが,もうツッコまないぞ!
タマゴシステムでは,組み合わせ次第で,装備品や道具だけでなくレアなジョブパンツができることもあり,どのモンスター娘にお願いしたかによっても違うアイテムが生成されるので,いろいろと試してみよう。
エッチなだけじゃない,やり応え抜群のダンジョンRPG
さて,モエロクロニクルは確かにお色気たっぷりのゲームではあるが,決してほかの要素で手を抜いているわけではない。まずダンジョンRPGとして見た場合,移動や戦闘は非常にスムーズで快適性も高い。とくに,戦闘時のスキップ機能が強力で,オート戦闘と組み合わせると雑魚戦などは一瞬にして終わるほどだ。
しかしもちろん,すべてがオート戦闘で勝てるほど甘くはなく,ボスを含めたモンスター娘との戦いでは,きちんとレベルを上げて装備を整え,弱点属性を狙っていかなければ苦戦させられるだろう。
また,キャラクターの育成や,やり込み要素についても申し分ない。登場するモンスター娘は50人近くにも及び,それぞれに異なる種類のジョブパンツや,親密度に応じたイベントが用意されている。すべてのジョブパンツを集め,モンスター娘全員を育成しようと思ったら,これはかなりのボリュームだ。
そしてモエロクロニクルにおいて最大のウリとも言える胸キュンスクラッチは,口惜しいけれど,やっぱり夢中になってしまう。冷静に考えると,「オレ,一体何をしてるんだろう……」という気分になるが,楽しいものは楽しいし,つい熱中してしまうのだ。薄着の女の子を見ると無性にこすりたくなるのは,もはや遺伝子に組み込まれた人類の業(カルマ)であると言っても過言ではない……と思う。
モンスター娘の可愛らしさと,ちょっぴりエッチな妄想をかき立てるゲームシステムを前面に押し出しながら,それだけに留まらずゲームとしての総合的な完成度も高くまとまっているモエロクロニクル。可愛い女の子に目がないという人はもちろん,しっかりとゲームを楽しみたい人にもお勧めの一本だ。
「限界凸記 モエロクロニクル」公式サイト
- 関連タイトル:
限界凸記 モエロクロニクル
- この記事のURL:
(C)2014 COMPILE HEART
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