プレイレポート
仮想空間で映画を見る。PS VRの映像視聴アプリ「シアタールームVR」で3D映像を視聴してみた
そもそも「シアタールームVR」とはなんなのか。簡単に説明すると「PS VR向けに構築された仮想空間で映画が視聴できるアプリケーション」だ。仮想空間は豪邸のホームシアター風な作りで,ちょっとしたブルジョワ気分が味わえる。
映像は仮想空間内に置かれた巨大なスクリーンに映し出され,PS VRを被っていると視界いっぱいにスクリーンが存在しているといった感じだが,スクリーンの大きさは3段階に変更可能なので,自分の視聴スタイルに合わせて調整できる。
個人的にだが,PS VRで試聴する最大の利点は「集中して映像を見られること」に尽きると思う。目の前に大画面があるという状況なので,余計な視覚情報がカットされる。愛猫が画面の前に陣取って視聴を邪魔することもないし,映画を見ている最中に母親が掃除を始めても(掃除機の音は聞こえてきそうだが)影響はない。そもそも視聴にテレビを必要としないので,自分の部屋にテレビがない場合でも利用できる。
PS VRの表示解像度は1920×1080(片目960×1080)で,「映画館の圧倒的な迫力」には及ぼないが,3D映像を自宅でお手軽に体験できる点は大きなメリットだろう。そもそもゲームをプレイするために購入している人が大半なはずなので,+αのコンテンツとして「シアタールームVR」は価値がある。
しかし,不便な点がないわけでもない。やはりPS VRを被っている状態での視聴は少なからず違和感を覚えるし,軽いとはいえ2時間被り続けるのは首と頭に少し負担がかかる。PS VRがずれると映像がぼやけるため,しっかりと頭に固定する必要があり,視聴する姿勢に気を使う必要があった。ただこの辺りは,飛行機で寝るときに便利なネックピロー(首を固定できる,U字の枕のようなもの)などを利用すると,より快適に視聴できそうな気がする。
「シアタールームVR」の正式配信の時期は未定だが,β版のフリートライアルとして「PERSONA5 the Animation」が配信されている。2D映像コンテンツだが,PSVRでの視聴体験がどんなものか,少しは体験できるはずなので,気になった人は試してみてほしい。
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