インタビュー
「クリミナルガールズ」がブラウザRPGに。一般向けの限界に挑む「クリミナルガールズ ブーセ」で女の子と「おしおき」がどうなるのか,キーパーソンに聞いてみた
本作は,地獄を舞台に,現世で罪を背負った女の子達を,独自の「おしおき」システムによって更生させていくというクリミナルガールズシリーズの特徴はそのままに,新しくブラウザゲーム化したもの。
今回,4Gamerでは,なぜ同シリーズをブラウザゲーム化したのか,これまでのコンシューマ版との違いはあるのかについて,「クリミナルガールズ ブーセ」の企画開発に携わる4名のキーパーソンに話を聞いてみた。
クリミナルガールズとは
「クリミナルガールズ」は,2010年に日本一ソフトウェアが発売したPSP版「少女おしおきRPG」だ(開発はイメージエポック)。シリーズ作品に,PS Vita版「クリミナルガールズ INVITATION」がある。
プレイヤーは地獄の教官となって,地獄に堕とされた少女達によるパーティを編成し,地獄の塔の内部を1階層ずつ踏破していく育成型ダンジョンRPGになっている。最上階に到達して,少女を「ヨミガエリ」させることが目的となる。独自の要素である「おしおき」は,キャラクターの更生/強化システムとして組み込まれている。
世間的には「色モノかと思いきや,RPGとしてもかなりの良作」で「しっかりエロい」という評価を得ているようだ。これがDMMゲームズの手でどのように生まれ変わるのだろうか?
コンシューマゲームではできない過激な表現をDMMゲームズ上で実現したい
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。まずは皆さんそれぞれが,どのような形で「クリミナルガールズ ブーセ」のプロジェクトに関わっているのか教えてください。
猿橋健蔵氏(以下,猿橋氏):
日本一ソフトウェア 営業部営業課課長 猿橋健蔵氏 |
多々内良則氏(以下,多々内氏):
私は,PSP版「クリミナルガールズ」では,プロデューサーとして,デベロッパのイメージエポックさんと一緒に開発を手がけ,またPS Vita版「クリミナルガールズ INVITATION」には企画から携わっています。日本一ソフトウェアの中では,一番「クリミナルガールズ」を愛している人間と言っていいんじゃないかと思います。
白薔薇P氏:
私はプロデューサーという立ち位置で,「クリミナルガールズ ブーセ」の開発全般に携わっています。
黄薔薇D氏:
4Gamer:
今回のプロジェクトの発端は,どういった感じだったんでしょう。
猿橋氏:
イメージエポックの御影さん(イメージエポック 代表取締役社長 御影良衛氏)から,私どものほうにDMMゲームズさんをご紹介いただいたんです。「『クリミナルガールズ』にすごく興味があるらしいよ」と。
4Gamer:
ではDMMゲームズではそもそも,なぜ「クリミナルガールズ」をブラウザゲーム化しようと考えたのですか。
白薔薇P氏:
4Gamer:
なるほど。DMMゲームズから「クリミナルガールズ」のオンラインゲーム化を持ちかけられたとき,どう感じましたか。
猿橋氏:
DMMゲームズさんといえば,私達も「艦これ」の大ヒットに注目していましたから,すごくビックリしましたね。同時に,どんなオンラインゲームになるんだろうという期待も高まりました。
多々内氏:
白薔薇P氏:
私達としても,「クリミナルガールズ」の可能性を広げるべくチャレンジしています。コンシューマ版のファンはもちろんのこと,新たにシリーズに触れる人が満足できるような内容を目指しています。
4Gamer:
先ほど名前も出ましたが,「クリミナルガールズ ブーセ」の開発は,イメージエポックが手がけているのですか。
白薔薇P氏:
いえ,違います。実際,イメージエポックさんにお願いしようという話もあったのですが,先方の開発ラインの都合など,諸々の事情を検討した結果,今回は見送ることになりました。そこで今回のプロジェクトでは,コンシューマゲームの開発で実績のある老舗のデベロッパに開発をお願いしています。
そういう意味では,今回は私達が考える「クリミナルガールズ」を提案する形になりますので,実際の出来上がりを見たイメージエポックさんからお叱りを受けるかもしれませんね。
バトルはオーソドックスなRPGを踏襲しつつも,より女の子の個性が出るシステムに
4Gamer:
白薔薇P氏:
そんなことはないです。むしろ雰囲気などは努めて踏襲しています。たとえば登場する女の子達は何らかの罪を背負っていますし,当然おしおきもあります。彼女達が「ヨミガエリ」で贖罪し,更生していくという流れは絶対に変わりません。
しかし,表現するものやプラットフォーム,デバイスが違いますから,バトルやダンジョンといったところはブラウザゲームに適した形に落とし込んでいます。今は,コンシューマ版で遊んだ方も「ブラウザゲームなら,こうなるよね」と納得していただける形を目指してブラッシュアップしているところです。
4Gamer:
具体的には,どういったシステムになるのでしょう。
白薔薇P氏:
オーソドックスな「プレイヤーが一人で遊ぶタイプのRPG」です。ダンジョン探索型で,バトルもコンシューマ版同様になっています。ただしバトルは,オート進行が基本となり,女の子の提案からいずれかを選択するというシステムではなくなりました。しかし,オートバトルとはいえ,プレイヤーが主体となって女の子達に指示を与えていくこともできるようになっています。女の子の機嫌が悪かったり,プレイヤーと仲良くなかったりすると,指示を聞いてくれないこともあります。つまり,女の子が好き勝手に暴れたり,プレイヤーの指示に従順に従ったり,反発したりするところを見られるわけです。
4Gamer:
ブラウザゲームということですが,動作環境はFlashですか,Unityですか,HTMLですか。
白薔薇P氏:
Flashです。今回は演出も含めてきちんとゲームにするということを目標に,Flashできっちり作っています。
4Gamer:
それでは「クリミナルガールズ ブーセ」ならではの部分を教えてください。
白薔薇P氏:
舞台となる地獄が,コンシューマ版とはパラレルな世界という設定になっています。また今回は,プレイヤーがいろんな女の子の魂を召喚するという形式を取っています。バックボーンとなるストーリーは,地獄で起きた異変を解決していくというもので,その過程で女の子を召喚し,導きながら更生させていくわけです。
4Gamer:
なるほど。
白薔薇P氏:
そしてコンシューマ版ともっとも違うのは女の子ですね。初期状態で,40人以上の女の子が登場します。
またコンシューマ版では,いちはやさんがすべてのキャラクターデザインを手がけていましたが,「クリミナルガールズ ブーセ」では,一部の女の子だけをお願いしています。
つまり,ほかの方がキャラクターデザインした女の子も登場するわけですが,それはキャラを多様化した中から選んでいただこうという意図があります。ここが,コンシューマ版のファンの皆さんから「違う!」と言われてしまう部分なんじゃないかと予想しているのですが。
4Gamer:
日本一ソフトウェアとしては,そうした仕様についてどうお考えですか。
猿橋氏:
そこはまさに白薔薇Pさんのおっしゃった,コンシューマ版ではできなかったことを実現している部分ですよね。ですから日本一ソフトウェアとしても,最初から承諾していた部分です。私達も,いちはやさん以外にの方もキャラクターデザインをしているからといって,コンシューマ版のファンから過分な拒否反応があるとは考えていませんから。
そういう意味では,皆さんが愛着を持って育成して蘇らせる女の子の選択肢がたくさんあったほうがいいんじゃないかと捉えています。強いて言うなら,「クリミナルガールズ」の象徴である囚人服の縞々だけは,どこかに必ず入れてくださいとお願いしましたけれど。
多々内氏:
コンシューマ版は尖った内容でしたので,評価もさまざまだったんですよ。「RPGとしてきちんと成立しているので,おしおきは余分だった」という意見がある一方で,「おしおきをもっと過激にしてほしい」という意見があったり。そこで今回の取り組みでは,女の子とおしおきという要素を押さえていただければ,それ以外の部分ではコンシューマ版では実現できないことにチャレンジしていただこうと。そうすることで「クリミナルガールズ」というIPの幅も広がりますからね。
猿橋氏:
もともと,日本一ソフトウェアには,コラボする企業さんの持ち味を最大限に生かして,お互いに楽しみましょうという企業風土があるんですよ。
そう言えば今の形に落ち着くまでには,「いっそR18指定にしてしまおうか」みたいな話もありましたしね。
白薔薇P氏:
確かに,DMMゲームズでサービスするタイトルですから,そういう選択肢もありました。しかし,それよりは新しい「クリミナルガールズ」で一般指定の枠内のギリギリに挑戦しようと考えたわけなんです。そこはDMMゲームズのタイトルも含めて,まだほかではチャレンジしていないことですから。
4Gamer:
日本一ソフトウェアとして,自社IPがR18指定に近い表現になるのは大丈夫なんですか。
猿橋氏:
もちろん局部が見えたりするのは困りますが,たとえば「クリミナルガールズ」のコミカライズ版では,そこまでいかなくともかなり過激な表現をしていました。「クリミナルガールズ」は,そういったように媒体に合わせた表現にチャレンジできるIPという位置付けです。
多々内氏:
そうした方向性を打ち出せるのは「クリミナルガールズ」だからこそだと思うんです。ですから,ぜひそこは生かしてほしいと。
白薔薇P氏:
ただ,今,開発しているバージョンは,まだコンシューマ版と比較するとおとなしく感じてしまうんですよね。PCブラウザ版ならではのところを目指して進めていたつもりだったのですが,率直に言って,おしおきにあまりエロさが感じられないんですよ。そこで黄薔薇Dと一緒に,どうすればもっとよくなるかと,日々考えているところです。
4Gamer:
分かりました。そのほか,コンシューマ版との違いはありますか。
白薔薇P氏:
まだ今の段階では,あまり詳しくお話しできませんが,「七つの大罪」をモチーフとした地獄の設定になっており,それぞれを巡りながら罪を償っていきます。
4Gamer:
そういえば,コンシューマ版に登場した女の子はどうなるんでしょう。
白薔薇P氏:
「クリミナルガールズ ブーセ」では,ゲームの案内役的な立ち位置で登場します。ですから,ほかの女の子のようにおしおきはできません。今回は,新しい「クリミナルガールズ」の世界観を打ち出すために,あえてそういった形にしました。
4Gamer:
いきなり40人以上が実装されるということですが,女の子達にボイスは入っていますか。
白薔薇P氏:
はい。フルボイスではないのですが,バトルとおしおきメインでボイスが入っています。おしおき部分に関しては,皆さんのご期待に添える仕上がりになっているんじゃないでしょうか。どこまで規制が掛かるのか,まだ不明な点もあるのですが,ここもギリギリのところまで攻めていきます。
オンライン要素はアップデートのコンテンツのみ。有料サービスも最低限に
4Gamer:
それでは,「クリミナルガールズ ブーセ」のオンラインゲームとしての要素についても教えてください。
白薔薇P氏:
追加要素をアップデートという形で提供する部分ですね。新しい女の子はもちろんのこと,ダンジョンなどのコンテンツが追加されていきます。また,その方向性を,プレイヤーの動向を確認しながら変えていけるのがオンラインの強みだと捉えています。
4Gamer:
女の子は,どのくらいのペースで追加されるのでしょう。
白薔薇P氏:
まだ調整段階ですが,毎月何人か,少なくとも一人は入れていきます。その中にはイベントで入手できる女の子も含まれます。
4Gamer:
プレイ上のオンライン要素はありますか。
白薔薇P氏:
4Gamer:
ランキングなどの競争要素もないのですか。
白薔薇P氏:
今のところありませんし,予定もないです。そういった要素を一切入れずに,純粋にRPG「クリミナルガールズ ブーセ」を楽しんでいただこうと考えています
4Gamer:
なるほど,オンライン要素はコンテンツのアップデートのみというわけですか。それは,一人用RPGの新しいディストリビューションの形だと言えるかもしれませんね。
白薔薇P氏:
おっしゃるとおりですね。
4Gamer:
それではあえてプレイ上のオンライン要素を排除した理由をもう少し詳しく教えてください。
白薔薇P氏:
正直なところ,「クリミナルガールズ」はプレイヤーごとの嗜好が色濃く出るゲームです。そこでフレンドとつながってしまうと,「アイツ,ああいうのが好きなんだ」と他人に嗜好を露呈することにもつながりかねません。それはあまり好ましくないだろうと。実際,DMMゲームズでサービスしているR18指定タイトルのなかには,プレイするうえで,他人とつながる要素やギルドのようなものが存在しないゲームもありますが,ゲームとして気に入っていただければ,皆さんきちんと楽しんでくださいます。
そういった事例を踏まえ,私達としては,「クリミナルガールズ ブーセ」もまた,一人でじっくり楽しんでいただこうと考えているわけです。
4Gamer:
現状では,プレイ上のオンライン要素を入れる予定はないわけですね。
白薔薇P氏:
もちろん,要望があれば導入の検討はします。また,SNS上での攻略情報のやり取りや,あるいはイベントで他人の存在を感じられるような要素を盛り込むといった程度であれば,こちらから用意するかもしれません。また,SNS上で攻略情報のやり取りが行えるような環境はすでにありますので,そういったものは当然用意します。
4Gamer:
分かりました。それでは,気になる課金システムについても教えてください。
白薔薇P氏:
基本的には,無理にお金を掛けなくとも遊んでいただけます。たとえば新しい女の子を入手するのにお金が掛かったりということは,ほぼありません。それとは別に消耗アイテムなどを有料で提供しますが,普通にプレイする分には,あえてご購入いただかなくとも十分遊べるシステムになっています。もちろん,露骨にお金を頂戴する方法はあるのですが,今回は遊ぶためのハードルを下げようと。
4Gamer:
それでは女の子はどうやって入手するのでしょう。
白薔薇P氏:
まずバトルを繰り返す中で,七つの大罪に紐付く「怠惰」や「傲慢」といった「罪」を回収していくことになります。それらの罪と,別途ゲーム内で入手する資源の「罰」を使うと,そのパラメータに応じた女の子を召喚できます。
4Gamer:
ああ,同じDMMゲームズの「艦隊これくしょん -艦これ-」の建造に近い感じですか。
白薔薇P氏:
確かに,イメージは近いですね。たとえば「クリミナルガールズ ブーセ」にはドックに相当するものとして「休憩所」がありますし,また女の子は体力がゼロになるとロストします。
4Gamer:
ロストはシビアですね。
白薔薇P氏:
なので,女の子の体力が1まで下がったところで,ゲームはいったん止まります。そこで退く,または体力を回復させればロストは免れますが,攻めればロストする可能性が生じます。魂だけの存在というはかない女の子達ですので,緊張感を持って遊んでいただきたいという思いからそのようにしています。
4Gamer:
ロストで思い出したのですが,ゲームの設定的には,更生した女の子はプレイヤーのもとから去ってしまうというのが自然な気もしますけれど。
白薔薇P氏:
さすがに皆さんが手塩にかけて育てた女の子を手放すようなシステムではないので,ご安心ください。逆に更生して蘇った女の子は,パラメータが上昇したり,見た目が変わったりします。コンシューマ版では,一人しか蘇らせることができない中で,誰を選ぶかというのも重要な部分でしたが,「クリミナルガールズ ブーセ」ではいろんな女の子を蘇らせるという遊び方を楽しめます。
「クリミナルガールズ ブーセ」はよりRPGとして面白く,よりギリギリの表現を目指す
4Gamer:
それでは,「クリミナルガールズ ブーセ」の企画開発上のエピソードなども教えてください。先ほど,おしおきの詰めがまだ甘いというようなお話もありましたけれど。
白薔薇P氏:
ええ。先日,あらためて「クリミナルガールズ INVITATION」をプレイしてみたんですが,タッチとLive2Dのアニメーションが非常にエロいんです。それと比較すると,私達が今作っているものはまだおとなしいなと。これは,R18指定も手がけているDMMゲームズのブランドに期待している人からするとどうなんだろうと考えてしまったんですよ。
4Gamer:
まだまだ検討の余地があるわけですか。
白薔薇P氏:
実際,今回はFlashですから,Live2Dに負けないくらいキャラクターがアニメーションで動くんです。目パチ口パクはもちろん,おしおきによっては各部位が動くんですよ。Vita版「クリミナルガールズ INVITATION」にも劣らない仕上がりです。おしおきされたらビクンッと反応しますし,おしおきされるのを喜んで待っているような待機モーションもあります(笑)。ですから,かなりいい線行っているはずなんですが……。
黄薔薇D氏:
何か足りないんですよね。もっと露出を増やしますかねぇ……。
多々内氏:
エロさに関しては,初代「クリミナルガールズ」は原案者の趣味嗜好が色濃く出ているんですよ。そして「クリミナルガールズ INVITATION」では私自身の趣味が出ています。私の場合は,まさにヘッドホンをして,手に汗握りながらVitaのスクリーンをタッチしている姿を思い描きながら作っていました。
ですから「クリミナルガールズ ブーセ」でも,白薔薇Pさんの趣味嗜好をさらけ出すともっとよくなると思いますよ。
白薔薇P氏:
そういうものですか(笑)。しかし,あまり個人の趣味を盛り込みすぎると,一般に受け入れられなくなるという懸念があるんですよ。
多々内氏:
そこは大丈夫です。行き過ぎたら,必ず誰かが止めてくれますから。そういったやり取りから,規制ギリギリの表現が生まれるんですよ。
白薔薇P氏:
なるほど。今回で言えば,日本一ソフトウェアさんに止められるくらいまで,はっちゃけたほうがいいんですかね。現状,まだ一つも止められていないというのは,ある意味問題かもしれません(笑)。
猿橋氏:
私が頭を抱えるくらいの内容でお願いします(笑)。
白薔薇P氏:
本気で怒られるようなものではなく,苦笑いしながら「さすがにそれはダメ」と叱られるくらいのヤツを作らないといけませんね。
黄薔薇D氏:
白薔薇P氏:
コンシューマ版には絶対入っていない要素として,人妻キャラを登場させるとか……。
黄薔薇D氏:
それだと,ガールズじゃなくなっちゃいますよね(笑)。
4Gamer:
ともあれ,表現にはまだまだ課題があると。
白薔薇P氏:
ええ。また現状,おしおきのパターンはそれなりの数を用意しているのですが,プレイするほど,「この子をこういう風にしつけたい」という要望が生まれてくるでしょう。オンラインゲームですから,そこには応えていけると考えています。
4Gamer:
というと,おしおきの種類もどんどん増えていくわけですか。
白薔薇P氏:
もちろんです。女の子自体が持っている要素と新しいおしおきをうまく組み合わせて,その子の新しい側面を見せるような方向に持っていきたいですね。
ただ,すべての女の子に新しいおしおきを対応させるとなると相当に大変ですから,それだけで大型アップデートが完結するくらいの意気込みで臨むことになるでしょうね。
4Gamer:
RPGとしての出来はどうでしょう。
白薔薇P氏:
現状では,よくも悪くもオーソドックスな仕上がりですから,まだまだ面白くできる余地が残っています。そういう意味では,コンシューマ版は本当によくできていますね。
ですので,RPG部分は今後に期待していただくとして,現状の「クリミナルガールズ ブーセ」のセールスポイントは,女の子とおしおきの種類です。ここは本家の日本一ソフトウェアさんに負けていないと胸を張れる部分です。
4Gamer:
たとえばプレイヤーからおしおきを募集したりといった企画は考えていますか?
白薔薇P氏:
まだその段階ではないですね。サービスインしたあと,プレイヤーの声をどうやって汲み取っていくか,日本一ソフトウェアさんと相談していくことになるでしょう。その中にはどんな女の子を追加してほしいかやおしおきのアイデアを公募する可能性もあります。せっかくR18指定ではないのですからぜひいろいろやりたいですね。おしおきコンテストのような形で「○○さんの性癖が,ゲームに実装されました」とか。
多々内氏:
私,真っ先に応募しますよ(笑)。
白薔薇P氏:
きっと私達が想定していないようなおしおきも出てくると思うんですよね。面白いのでぜひ実現したいです。
猿橋氏:
「それ,おしおき?」というものもありそうですよね。完全放置とか。
4Gamer:
そのほか「クリミナルガールズ ブーセ」の今後の展望を教えてください。
白薔薇P氏:
個人的には,「クリミナルガールズ ブーセ」で初めて「クリミナルガールズ」を知ったという方に,コンシューマ版に触れていただきたいという思いが強いですね。タイミングよく秋には「クリミナルガールズ INVITATION」の廉価版もリリースされますし,ぜひこの流れを生かしたいです。もちろん,廉価版には「クリミナルガールズ ブーセ」で使えるシリアルコードも封入していただきますので,この機会にぜひ。
4Gamer:
それでは,猿橋さんと多々内さんが「クリミナルガールズ ブーセ」に期待することをあらためて教えてください。
猿橋氏:
多々内氏:
私としては,たくさんの可愛い女の子をおしおきできるところに期待しています。ぜひ,「その手があったか!」と私を悔しがらせるような内容にしてください。
4Gamer:
白薔薇Pさんと黄薔薇Dさんからは,「クリミナルガールズ ブーセ」に期待する読者に向けてメッセージをお願いします。
黄薔薇D氏:
皆さんがおしおきしたくなるような女の子を次々に提供していきます。ぜひご期待ください。
白薔薇P氏:
コンシューマ版のファンはもちろんのこと,今回初めて「クリミナルガールズ」を知ったという人のために,きちんと世界観を踏襲し,しっかり遊べるRPGにしたうえで,「おしおき」というこのゲームならではの要素を提供していきます。またDMMゲームズだからこそできる,おしおきのエロさの表現はもっともっと攻めていきます。多くの皆さんの期待を裏切らないようなものに仕上げますので,楽しみにしていてください。
4Gamer:
本日はありがとうございました。
いかがだっただろうか。もともとコンシューマゲームとしてはR17(CERO D)という,R18までギリギリのところで作られていた「クリミナルガールズ」だが,それがPCブラウザ版となることで,さらに限界まで突き詰めた表現を目指していくという部分に期待する人も多いのではないだろうか。
それもさることながら,個性的すぎてコンシューマゲームの枠ではちょっと窮屈そうだった良作が,ブラウザゲームとして生まれ変わるという流れに着目しておきたい。スマートフォン展開ばかりが脚光を浴びる昨今だが,PCブラウザに向いている題材というものもあるだろう。新たな市場を開拓できるのかを占ううえでも本作の動向には注目しておきたい。
なお,サービス開始は2014年秋ということで,まだ少し間はあるのだが,現在すでに事前登録が行われている。レアキャラがもらえる特典付きなので,インタビュー記事で興味を持った人は公式サイトで登録しておくといいだろう。
「クリミナルガールズ ブーセ」公式サイト
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クリミナルガールズ ブーセ
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