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[TGS 2014]あの「moon」の開発メンバーが贈る“ディープなタマネギの世界”って? iOS向けゲーム「Million Onion Hotel」をプレイしてみた
本作は,PlayStation全盛期に“アンチRPG”としてゲームの新たなあり方を提示した名作「moon」の開発メンバーである木村祥朗氏,倉島一幸氏,谷口博史氏が再結集して制作中のタイトルで,2014年内に配信予定となっている。いざ試遊してみると,視覚と聴覚に対してフルに訴えかける独特かつディープな世界に驚かされたので,そのレポートをお伝えしよう。
「Million Onion Hotel」公式サイト
本作のゲームシステムは,“モグラたたき”がベースとなっている。5×5のマスに現れるタマネギをどんどんタップしていき,制限時間切れとなる前に高得点を狙うのだ。
タマネギをタップしたマスは色がベージュからオレンジに変わり,縦・横・斜めのいずれかでオレンジのマスを一列揃えると,制限時間が延びる効果を持つ特別なタマネギが現れる。高得点を狙うには,効率よくオレンジのマスを揃えていく必要がある。
さらに,タマネギを2つ同時に消すと,不思議な空間に飛ばしてくれる特別なタマネギが登場するのだ。ゲームシステム的な話をすれば,その空間で大量のスコアを稼げるのだが,注目してほしいのがその空間における演出だ。ドットで描かれた世界がさまざまな形に変質していき,プレイヤーに奇妙なトリップ感を与えてくれることだろう。
いきなり宇宙に飛んだりするなど,何を表しているのかよく分からないものばかりだが,筆者は「あぁ,これだわ……」と,悟りに近い何かを感じることができた。
不思議な空間は何種類も用意されているようで,推測ではあるが制作メンバーがもっとも力を入れていて,もっとも楽しんでほしいと思っている箇所なのではないだろうか。
「のぞきみクラブ」はいわゆる事前登録にあたるものだが,わざわざ配布チラシ限定の秘密にしてしまうなんて,本作のちょっと湿った感じの世界観をここでも再現するのかと感心してしまった。
突然グッと引きずり込まれるような世界観を持つ「Million Onion Hotel」。なぜタマネギなのか? 何を表したゲームなのか?? と疑問を抱き始めるとキリがないが,本作に内包された闇のようなものに身を委ねてみるのも楽しい経験となるはずだ。東京ゲームショウ2014へ遊びに行く予定であれば,ぜひOnion Gamesブース(ホール3-C1 58)に足を運んでみてほしい。
「Million Onion Hotel」公式サイト
4Gamer「東京ゲームショウ2014」特設サイト
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