パッケージ
Windows 10公式サイトへ
お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
[COMPUTEX]スマホのように常時ネットにつながるPC「Always Connected PC」構想をMicrosoftが発表
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2017/05/31 20:52

イベント

[COMPUTEX]スマホのように常時ネットにつながるPC「Always Connected PC」構想をMicrosoftが発表

 2017年5月31日,Microsoftは,COMPUTEX TAIPEI 2017に合わせて開催したイベントで,「Always Connected PC」と称する構想を発表した。これは,PC内にLTEモデムと,「eSIM」(イーシム)と呼ばれる組み込み型SIMを内蔵することで,常時インターネットに接続可能なPC環境を提供するというものだ。
 この構想を実現するために,プロセッサメーカーであるIntelおよびQualcommとの提携を発表したのに加えて(関連記事),Always Connected PCに賛同するPCメーカーや通信事業者も発表されており,国内ではKDDIやVAIOの名前が挙がっていた。将来のPCでは,常時接続環境が身近なものになりそうだ。

MicrosoftがAlways Connected PC戦略を発表。パートナーにはIntelのほかQualcommの名前が
画像集 No.002のサムネイル画像 / [COMPUTEX]スマホのように常時ネットにつながるPC「Always Connected PC」構想をMicrosoftが発表


好きなタイミングで通信プランを購入してネットに接続


 Always Connected PCの特徴に,「スマートセンシング」という機能によって,電波強度に応じてWi-Fiと携帯電話ネットワーク(LTE)のどちらが最適な環境かを認識し,適時切り替えることが可能というものがある。
 これにより,屋内でも屋外でもデータ通信可能な何らかの電波が届く範囲であれば,常に最適なネットワーク通信が可能になるという触れ込みだ。

 また,LTEでのデータ通信は一般的な月額契約方式だけでなく,「On the Go」と呼ばれる方法で,ユーザーが必要に応じて適切なデータ通信プランを“買う”方式でも利用可能になるという。
 後者の方式は,AppleがiPhoneやiPad向けに提供している「Apple SIM」を使った方式に似ているが,とくに国をまたいで移動するユーザーにとっては,行き先の国ですぐに携帯電話ネットワークデータ通信環境を得られるため,非常に大きなメリットとなる。

 Always Connected PCには,世界各地の通信事業者が参加を表明しており,今後,実際にサービスインが近付いたタイミングでは,参加する事業者がさらに増える可能性もあるだろう。日本では,Apple SIMにもサービスを提供しているKDDIが参加を表明しているので,対応PCを入手すれば,すぐに利用が可能となるはずだ。

世界各地の通信事業者がAlways Connected PCに参加する。日本ではKDDIが手を上げたようだ
画像集 No.003のサムネイル画像 / [COMPUTEX]スマホのように常時ネットにつながるPC「Always Connected PC」構想をMicrosoftが発表

 賛同するPCメーカーにはHPやDell,Lenovoといった超大手から,ASUSTeK Computer(以下,ASUS)やHuawei,Xiaomi,そして日本からはVAIOの名前が現時点で挙がっている。携帯電話ネットワークを利用する以上,機器が適切な認証を受けている必要があるので,各社のグローバルモデルがそのまま日本に投入されるとは限らない。ただ,少なくともVAIOの名前がある以上,国内でも対応PCが登場することは期待できそうだ。

対応PCをリリースするPCメーカー。VAIOは,すでに国内でLTE接続機能を搭載するノートPCと,そのPCで使うSIMを販売しているので,Always Connected PCに載るのも頷ける
画像集 No.004のサムネイル画像 / [COMPUTEX]スマホのように常時ネットにつながるPC「Always Connected PC」構想をMicrosoftが発表

 なお,Microsoftによれば,今後投入されることになるQualcomm製SoC(System-on-a-Chip)を搭載するWindows 10デバイスには,LTE接続機能が標準搭載されるという。スマートフォン向けのWindows 10 Mobileではなく,ARMアーキテクチャ上で動く“フル機能”のWindows 10をプリインストールしたPCは,基本的にAlways Connected PCとなるわけだ。 最初のデバイスは2017年末までに登場する予定とのこと。

Qualcomm製SoCを搭載したWindow 10デバイスは,すべてLTE対応になるという
画像集 No.005のサムネイル画像 / [COMPUTEX]スマホのように常時ネットにつながるPC「Always Connected PC」構想をMicrosoftが発表

 最初に世に出るQualcomm製SoC搭載のAlways Connected PCは,Microsoft自らが提供するのではないかという話もあった。しかし,今回の発表では,HPとLenovo,ASUSの3社が製品を投入予定であると紹介されている。Microsoft自体が対応製品を投入するとしても,この3社より後になるかもしれない。

Snapdragon搭載Always Connected PCを提供予定のPCメーカー
画像集 No.006のサムネイル画像 / [COMPUTEX]スマホのように常時ネットにつながるPC「Always Connected PC」構想をMicrosoftが発表

 Always Connected PCが市場に登場する具体的なスケジュールは,現時点では未発表だ。リリースが近付いたタイミングで,正式なアナウンスが行われると思われる。常時接続可能な持ち歩けるWindows PCが欲しいと考えている人は,今しばらくは期待して続報を待つとしよう

MicrosoftのCOMPUTEX TAIPEI 2017特設Webページ(英語)

COMPUTEX TAIPEI 2017取材記事一覧


  • 関連タイトル:

    Windows 10

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:12月21日〜12月22日