ヒューネックスは本日(2014年10月30日)付けで,PlayStation Vita用ソフト「
いろとりどりのセカイWORLD'S END-RE・BIRTH-」を2015年に発売すると発表した。価格は8300円(+税)。
本作は,2011年7月にPCゲームブランド「FAVORITE」から発売された恋愛アドベンチャー
「いろとりどりのセカイ」と,実質的な続編になる
「いろとりどりのヒカリ」を1本のパッケージにまとめた
コンプリート版になる。PS Vita版には,PC版を手がけたスタッフによる
補完イベントや
新たなイベントCGが追加されるほか,タッチスクリーンを使った操作のサポート,ミニゲームがついたクロックモードといった機能が搭載される予定だという。
発表に合わせて,メインキャラクター達のプロフィールや,現代と異世界という2つの世界の情報,ストーリーが公開されたので,それぞれ紹介しよう。
PlayStation Vita 専用ソフト
いろとりどりのセカイWORLD'S END-RE・BIRTH-
企画原案:FAVORITE
販売ブランド:dramatic create
制作・発売:ヒューネックス株式会社
ジャンル:優しい光が世界を照らす恋愛ADV
発売予定日:2015年 発売予定
予定価格:通常版:8,300円+税
プラットフォーム:PlayStation Vita
レーティング:CEROレーティング 審査予定
公式サイト:http://dramaticcreate.com/world_re/
(c) FAVORITE/dramatic create
PlayStation Vita 専用ソフトにて
いろとりどりのセカイWORLD'S END -RE・BIRTH- 発売決定!
2011年7月にPC美少女ゲームブランド“FAVORITE”より発売されたテキストアドベンチャーゲーム『いろとりどりのセカイ』と、続編に当たる『いろとりどりのヒカリ』がPlayStation Vitaで再生(-RE・BIRTH-)!
■PlayStation Vita版の新要素
Point1:2つのタイトルを一つの形にした、コンプリート版!
2011年発売のPC版「いろとりどりのセカイ」そして、その1年後に発売された実質的な続編となる「いろとりどりのヒカリ」を一つのパッケージに統合したコンプリート版となります。
Point2 :新エピソードやグラフィックの追加!
原作PC版スタッフによる補完エピソードや、新たなイベントグラフィックを追加!
Point3 :Vita版オリジナル機能が充実!
PS Vita上でのタッチスクリーン操作はもちろん、PS Vitaならではのオリジナル機能も搭載予定です!
●ストーリー
――主人公、鹿野上悠馬[かのうえゆうま]は魔法使い。
『自らの生きた時間(思い出)を代償に、他者のいかなる負傷をも治療してしまえる力』を持っている。
舞台は最果ての港町、風津ヶ浜に建つ少し不思議な学生寮、嵐山荘。
その地下室は繋がりを持っていた。
人ではないモノ達が住むという、色鮮やかな異セカイとの繋がりを――
少年はそんな些細(ささやか)な不思議に包まれながらも、当たり前の日々をまるで夢見るように緩やかに、過ごしていた。
“不思議な力を与えてくれる魔法使いの少女。彼女と共に夢の在り処と失ってしまったものの行方を探り”。
“ちょっとだけ素直じゃない幼馴染に、出不精な生活を世話されて”。
“学生寮の二階に住むグウタラなお姉さんと、不思議な世界を旅して回る……”。
そんな変わり栄えのしない時間を過ごしていた、ある日のこと。
満月が丸々とオレンジ色に煌く、夜のこと。……空からひとりの少女が降ってきた。
「お願いします、魔法使いさん。どうか私を助けてください」
――そうして動き出す、ぼくらの時間。
吹き抜ける海風が頬を撫で……空からまっしろな羽根が降ってくる。
手と手を繋いで見上げた空に、ぼくらはまた恋することを、誓った。
●メインキャラクター
二階堂 真紅(にかいどう しんく)
「恋だよ、恋。私に出来なかったことのひとつを、君に代わりに叶えてもらう」
悠馬に特別な力を授けた“半透明の魔法使い”。
あまり多くの感情を表に出すタイプではなく、幼い外見とは裏腹に飄々としていて穏やかで、どこか達観したような態度でいることが多い。
とある目的を達成させるため、悠馬にとり憑いている。
その目的とは“恋”をすることであると、宿主である悠馬には伝えているのだが……。
観波 加奈(みなみ かな)
「“魔法使い”さん。どうか私を助けてください。私、いま、とってもピンチなんです!」
満月の夜。空から降ってきた正体不明の女の子。
その夜、悠馬は彼女を助けるのだが、以来、身に覚えのない“約束”を理由に、悠馬は彼女になつかれてしまうようになり……。
いつしかひとつ屋根の下で生活を共にするようになる。押しかけメイド。家事は一通りこなすも料理の一切が苦手。一般常識に欠け、世間知らずな部分がある。
如月 澪(きさらぎ みお)
「あんたのそういう素直なところ、あたしは好きよ」
悠馬とは幼馴染でクラスメイト。
幼馴染であるという理由だけで、面倒くさがりな悠馬の世話を焼くことをクラスメイトや担任から任されている状況に、少々不満であるらしい。
最近は、悠馬の周りに自分より可愛い(と思う)女の子が増え始め、どうしてだか内心穏やかではないらしく……。料理が得意で、家事全般もお手の物。
敷島 鏡(しきしま きょう)
「ねぇ、教えて。あなたは鏡の、お兄ちゃん?」
学生寮“嵐山荘”の一室に引きこもる、妄想爆裂な電波少女。
性格はのんびり屋。天然であるがゆえ、ちょっぴり辛辣なところも。
俗世から離れ、日がな一日ゲームやアニメで惰性に過ごすあまり、お日様知らずの肌は色白。
昼夜逆転生活のためか、いつでも眠そうにしている。
悠馬と出会った事で、引き篭もり先の自室から出ることが多くなるも、彼女は不思議な“力”を持っており……。
東峰 つかさ(とおみね つかさ)
「なんていうか、この町のパン屋さんは、神様ですッ」
いつも忙しそうに走り回っている、学生寮の新人さん。
学園の後輩で、学費と生活費を稼ぐため、夜遅くまで近所の銭湯で働いている。
性格は素直で頑張り屋だが、思い込みの激しい、猪突猛進タイプ。
金運関係に縁起が良さそうなものに目がなくて、招き猫とか超好き。
何もないところでよくこける。だからといって不器用な訳ではなく、家事全般を得意とし、主に雑務などを小器用にこなす。
●サブキャラクター
蓮(れん)
「お兄ちゃんが言うなら、そう、する」
異界“商人の町”に住む、子狐の妖怪。町の占い師、白の一人娘。酷い人見知りする性格で、いつも母親の背中に隠れ、ビクビクしている印象。お母さんのことが大好き。
白(はく)
「子供のことを想わない母親なんて、きっと、どこにもいない筈だから……」
異界“商人の町”に住まう、狐の妖怪。学生寮の地下室から通じる、人でないモノ達が生きる“異界”――商人の町で、“占い師”として生活している。
性格は温厚で、一人娘を溺愛しており、占術の中では天気占を得意とする。人間を忌み嫌い恐怖する人外の隠れ里出身だが、白当人は人間のことを嫌いだという訳ではなくて……。
夏目 鈴(なつめ すず)
「そうそう! 良くぞ訊いてくれました、さすがは我が弟子気が利いてるねー」
学生寮に住み着いている、勝手気ままな年上のお姉さん。そして悠馬の師匠でもある。
かなりの濫読家であり、性格は無軌道、自堕落、悪戯好き。
一之瀬 あゆむ(いちのせ あゆむ)
「……今日からここに、お世話になります。一之瀬あゆむです」
時期外れの転校生。
無口無表情。自己主張が乏しく、何を感考えているのか良くわからないところがある。
中性的な顔つきのため、よく女の子に間違われるが、あくまでも性別は男。
霧島 時雨(きりしま しぐれ)
「悠馬くんや夏目くんが“逃がし屋”なら、僕はさしずめ“探しもの屋”と言ったところかな」
心優しい、学生寮の管理人。お節介好き。
無頓着な性格で、細かいことにはあまり拘らないが、食事に関しては健康志向で少々煩い。
鏡と同じ特別な力を持っている。
■物語の舞台
【現代編】
・「港町」風津ヶ浜(かざつがはま)
前方にはどこまでも広い青の海が、後方には街を囲い込むように緑の山が広がる、風光明媚な港町。
山頂にはたくさんの風車が立ち並び、緩やかな海風を受けゆっくりと回っており、町で暮らす人々の生活を支えている。
・涼風学園(すずかがくえん)
風車が立ち並ぶ丘陵の上に建つ、悠馬たちが通う学園。
幼なじみの澪とは同じクラスで毎日世話を焼かれながらも、それなりに楽しい学園生活を送る。
屋上からは町の景観が一望でき、お昼休みの憩いの場になっている。
・学生寮「嵐山荘」(あらしやまそう)
涼風学園に通う学生が下宿するために建てられた学生寮。しかし現在はほとんど入居者がおらず、なぜか学生でも無いのに居候し続ける悠馬の師匠、夏目鈴が占拠している状態。
その地下には“異世界”と繋がる不思議な部屋があり、悠馬は鈴とともにこの学生寮を拠点として“ある目的”を遂行する。
・商店街(しょうてんがい)
昔ながらの風情が残るお店が建ち並ぶ、風津ヶ浜唯一の商店街。人口の少ない風津ヶ浜にしては比較的人通りが多く、夜は商店街の名物である銭湯「はなのゆ」に通う学生たちで賑わう。
学生寮の新人さんである東峰つかさが、近くでアルバイトをしているらしいが……?
【異世界編】
・商人の町
嵐山荘の地下室の柱時計を“二時四五分”にすることで訪れる事ができるセカイ。そこは古き日本のような不思議な景観が広がり、人ではない者達が生活を営む。悠馬と鈴は依頼があるとこのセカイに旅立ち、訳あってあるものから身を隠さなければならない者たちを“逃がす”事を生業としている。
・白の家
商人の町の外れにある、妖狐の親子、白と蓮が暮らす長屋。他にもたくさんの心優しい幻妖たちが平和な暮らしを営んでいる。白はここで占いの仕事をしており、悠馬たちが訪れると軒先で一人遊んでいる蓮と出くわすことも。
・遊郭のある町
商人の町の一角にある、少し怪しげな裏通り。見目麗しき幻妖たちの優雅な姿を時折見かける。
悠馬にはちょっと早い大人の雰囲気漂う場所で、時雨が仕事の合間に訪れて町の者たちと将棋を興じたりしているらしい。
・最果ての古書店
セカイのどこかにあるという不思議な古書店。まるで塔のような巨大な建物の書架に数え切れない程の本が納められている、らしい。
その場所がどこにあるのか、どんな場所なのか――この世界でそれを知る者は、少ない。
※2014年11月20日,価格が間違っていたため訂正いたしました。