連載
ミュージック フロム ゲームワールド:Track 9
一昨年(2013年),まさかの電撃復活を遂げた元データイーストサウンドチームで編成されたゲーム音楽バンド,ゲーマデリック。オーディエンスを引き込むライブパフォーマンスと,熟練さを増した演奏力でシーンに存在感を示しているのはゲーム音楽ファンならご存じではないでしょうか。私も再結成後のライブを何度か見に行ったり,ライブ盤「〜Reunion〜 Live at Vuenos 2013.9.7」を聴いて楽しんだりしています。
そんなゲーマデリックが再結成後,初のスタジオレコーディングアルバム「Rebooot!!」のリリースを記念して,2015年6月13日に渋谷GUILTYでレコ発ライブ“ゲーマデリック&愉快な仲間達とファン感謝祭2015 〜祝ってやる〜”を開催するとのこと。もちろん私も全力で参戦して盛り上がってこようと思っています。半年以上の充電期間を経て,ニューアルバムを引っさげてのライブ,期待しないわけにはいきません! ゲーム音楽好きは6月13日に渋谷GUILTYに集合! ということで今週も「ミュージック フロム ゲームワールド」へレッツゴー!
オーケストラサウンドで表現された新しい“世界樹”
「世界樹と不思議のダンジョン オリジナル・サウンドトラック」
タイトル | 「世界樹と不思議のダンジョン」オリジナル・サウンドトラック | |
発売日 | 2015年4月22日 | |
価格 | 3200円(税抜) | |
発売元 | 5pb. | |
コピーライト | (C)ATLUS (C)SEGA All rights reserved. (C)Spike Chunsoft Co., Ltd. |
新世代の3DダンジョンRPGとして幅広いプレイヤーに愛されている「世界樹の迷宮」シリーズの新作は「不思議のダンジョン」シリーズとのコラボ作でした。発売前から両シリーズのファンに注目され,発売日には売り切れ店が続出。筆者自身も含めて発売日に買えずに彷徨う難民が多かったのも記憶に新しいところですが,今週の1枚めはそんな「世界樹と不思議のダンジョン」のサントラを紹介!
「世界樹の迷宮」シリーズでゲームと合わせて毎回高い注目を集めるのが,古代祐三氏による楽曲。1作めから3作めまではFM音源を再現したサウンドが話題を集め,4作め以降は生演奏を取り入れた豪華な音作りで“世界樹サウンド”の魅力を進化させてきた古代氏。そして最新作「世界樹と不思議のダンジョン」では,古代氏自身が「今作ではオーケストラ寄りのサウンドにリアレンジする方針を決めた」とライナーノーツで語っているとおり,これまで以上にオーケストラ色の強いサウンドに仕上がっています。
タイトル画面の曲でもある1曲めの「新しい冒険のはじまり」では,優しいメロディが「世界樹の迷宮」の世界観をしっかり引き継いでいることに安心すると同時に,新たな冒険への勇気を沸き起こしてくれます。改めて古代サウンドのパワーに感動。
さらにボスバトル曲「剣を掲げ誇りを胸に」の管楽器とディストーションギターが絡むロックオーケストラナンバー,ラスボス曲「それぞれの正義」の迫真のオーケストラサウンドなど,今作もカッコいいバトル曲が目白押し!
また「その名は百巻目に刻まれた!」等,シリーズ過去曲も何曲かアレンジされているので,シリーズをプレイしてきたファンにとっては代表曲のアレンジも楽しめます。
期待を裏切らない最新の古代サウンドが聴ける「『世界樹と不思議のダンジョン』オリジナル・サウンドトラック」。オーケストラ好きも古代氏のファンも必聴の1枚です。
「世界樹と不思議のダンジョン」オリジナル・サウンドトラック
真冬の寒さを温かくするハートフルサウンド
「アマカノ オリジナルサウンドトラック」
タイトル | アマカノ オリジナルサウンドトラック | |
発売日 | 2015年4月24日 | |
価格 | 2100円(税抜) | |
発売元 | あざらしそふと | |
コピーライト | (C)あざらしそふと |
温泉はいいですよね。疲れた身体を癒してくれる温かいお湯の中に身を委ねているだけで至福の時を味わえる,そんな幸せな時間を得たいがために人々は温泉という場に足を運ぶのではないでしょうか? 季節的にはそろそろ夏がやってくるかというこの時期,まだ少し温泉シーズンには早いかもしれませんが,今週の2枚めは冬の温泉街を舞台にした学園ラブコメADV「アマカノ」のサントラを紹介! ちなみに「アマカノ」はあざらしそふとのデビュー作でもあります。
主題歌「snow crystal」は数々のゲームで主題歌を歌ってきた実力派ボーカリストのDucaが担当しています。ピアノの伴奏をバックに,得意のウィスパーボイスで切ないラブソングを歌い上げるこの曲に,まずは癒されること必至。そしてピアノの音の隙間から聴こえるDucaの息継ぎに作品の世界観を重ねてしまう私。なぜかと言うと,真冬の寒さと女の子と吐息とくれば,そこでイメージするのは女の子が寒さに震えながら白い息を吐く姿じゃないでしょうか! ……私だけだったらスミマセン。
また劇中のBGMはsawamurah氏とchokix氏の2人が担当。「深雪の巫女姫」「雪国の晴れ間」「あたたかな雪」などのピアノ演奏をメインに取り入れた曲や,「暮雪に片寄せて」「想い、ひとつに」といったアコースティックギターをメインにした曲など,全体的に真冬の寒さを温かく包んでくれるハートフルなアコースティックアレンジに仕上がったステキなBGMが満載。コミカルな「こたつに入ろう」もサントラ中盤のいいアクセントになっています。さらに主題歌「snow crystal」のオルゴールアレンジも神秘的で感動的!
「アマカノ オリジナルサウンドトラック」は,今年の冬にはこのサントラを聴きながら北の地にある温泉街へでも旅行しようかな,なんて気分にさせてくれる1枚です。あなたもこのサントラで,一足早い脳内温泉旅行を楽しんでみてはいかがですか?
アマカノ オリジナルサウンドトラック
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世界樹と不思議のダンジョン
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