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「モンスターハンタークロス」メディア先行体験会をレポート。オトモアイルーを操作できる「ニャンターモード」を一足早く体験してきた
この体験会では,新たに搭載された「ニャンターモード」の概要が紹介されたほか,11月19日に配信開始となる体験版を一足早くプレイすることができた。
本稿ではプレゼンテーションの内容に加え,ニャンターモードのインプレッションをお届けしよう。
「モンスターハンタークロス」公式サイト
ニャンターモードのプレゼンテーションは,モンスターハンターシリーズのプロデューサーを務める辻本良三氏と,「モンスターハンタークロス」プロデューサーの小嶋慎太郎氏によって行われた。
ニャンターモードについては「こちら」の記事で紹介しているが,あらためて説明しておくと,モンスターハンターシリーズに登場する「オトモアイルー」をハンター同様に操作してクエストに挑めるというものだ。モンスターへの攻撃を筆頭に,ほぼハンターと同じ行動を取れる。
ハンターにはない,ニャンターならではの特徴としては,スタミナの概念がないため,ずっとダッシュし続けられるという点が挙げられる。
また,ニャンターは納刀時に[R]ボタン+[B]ボタンを押すと,地面に潜って,そのまま移動できる。体力が少なくなって危険なときにモンスターから逃げたり,初めて挑戦するクエストではモンスターの様子を安全に観察したりといったことが可能だ。
さらに,フィールドの植物や鉱物,虫を採取することもでき,ピッケルや虫あみなどのアイテムは不要。しかもハンターよりも採取のスピードが速く,かつ[A]ボタンを押し続けると連続採取が可能だ。
ちなみに,ニャンターはクエスト中にアイテムを使えないが,採取したアイテムをほかのハンターに渡したり,持ち帰ったりすることはできる。したがって,次回のクエストに備えて効率よく素材を集めるなど,うまく活用したいところだ。
上記のとおり,ニャンターはアイテムを使えない。その代わり,「回復笛の技」や「大タル爆弾の技」といった多彩な「サポート行動」で仲間を援護することが得意だ。サポート行動は,ハンターのアイテム選択/使用と同様,[L]ボタン+[Y]ボタンまたは[A]ボタンで選択し,[Y]ボタン(抜刀時は[R]ボタン+[Y]ボタン)で発動する。
なお,それぞれのサポート行動は必要なゲージ数が設定されており,当然,ゲージが溜まっていないと発動できない。このゲージは画面右下に表示され,ニャンターのモンスターに対する攻撃によって徐々に溜まっていく。
ニャンターの体力がゼロになっても,体力ゲージの下に表示されている「モウイチドングリ」があれば,その場で復活できる(復活時の体力ゲージは3分の1程度)。モウイチドングリをすべて使い切った状態で体力がゼロになると,初めてハンターが力尽きたのと同じ状態となるのだ(つまり,ベースキャンプに戻される)。
初期状態ではモウイチドングリを2個所持しているが,使ったあとでベースキャンプのベッドで寝ると再び2個に回復する。つまり,モウイチドングリがなくなったらベースキャンプに戻るようにすれば,一度も“オチ”ることなく狩猟を続けられるというわけだ。
ただし,こうした特徴とのトレードオフで,ニャンターの攻撃力は全体的にハンターより低い。
ちなみにニャンターは[X]ボタンが近接攻撃,[A]ボタンがブーメランによる遠距離攻撃となっている。ブーメランは,ボタンの長押しで溜め攻撃を繰り出すことも可能だ。
プレゼンテーションの終盤では,辻本氏と小嶋氏から「モンスターハンタークロス」の発売を待ちわびている人に向けてメッセージが贈られた。
小嶋氏は「11月19日に配信が開始される体験版をぜひプレイし,本作の特徴である『狩技』や『狩猟スタイル』を確認してほしい」とコメント。また,辻本氏は「いろんな武器と狩猟スタイルの組み合わせを試したい,という声をよく耳にします。ぜひ体験版でたっぷり試してみてください」としてプレゼンテーションを締めくくった。
気になる「ニャンターモード」のプレイフィールとは
体験版では,初心者向けの「ドスマッカォ討伐」,中級者向けの「ホロロホルル討伐」,そして上級者向けの「ナルガクルガ討伐」の3種類のクエストにチャレンジできる。いずれも制限時間は25分で,オトモアイルー2体を連れたシングルプレイまたは最大4人でのマルチプレイが選択可能。さらに全武器種,全狩猟スタイルの組み合わせを試せるうえ,ニャンターモードも体験できるようになっている(関連記事)。
今回,筆者はニャンターモードのシングルプレイとマルチプレイに初めて挑戦してみた。
まず,ニャンターは身体が小さいため,視界がハンターよりもグッと下がる。そのため,周囲の景色もニャンターでは新鮮に感じられる。
そして,手足が短いため,必然的に攻撃のリーチも短くなり,モンスターとの間合いがなかなか掴めなかった。攻撃を空振りしたり,見当違いの方向を攻撃したりすることが多かったので,少し時間をかけて慣れる必要があるかもしれない。
また,上記のとおり,ニャンターは[X]ボタンで近接攻撃,[A]ボタンでブーメラン攻撃となっているが,両方を組み合わせたコンボも用意されている。たとえば[X]ボタン×3+[A]ボタンなら,横振り→回転斬り→叩きつけ→ブーメラン連撃といった具合だ。もちろんコンボを繰り出したあとに,[B]ボタンで回避行動を取れば硬直時間をキャンセルして,すぐ次の行動に移れる。
さらにニャンターは,オトモアイルーと同じく「怒り状態」になることがある。このとき,[X]ボタン+[A]ボタンで専用コンボが発動し,[X]ボタン連打で「怒りラッシュ」,もう一度[X]ボタン+[A]ボタンを押すと「怒りラッシュフィニッシュ」となる。このコンボはエフェクトも凝っているので,ぜひチェックしてほしい。
体験版で選択可能なサポート行動は,「オトモ鼓舞の技」「大タル爆弾の技」「回復笛の技」「ネコまっしぐらの技」「薬草笛の技」の5種類。それぞれの効果は,名称や従来のオトモアイルーの行動から予想できると思うが,ネコまっしぐらの技はロケットのように突進攻撃するというもの。モンスターとの間合いを詰めたいときにも有効だ。
薬草笛の技は,同じエリアにいるハンターやオトモアイルーの体力を少量だけ回復する効果があり,必要なゲージ数はゼロ。ゲージがまったく溜まっていなくても使えるので,お世話になることが多そうだ。
ただし,この技のモーションは結構長く,その間にモンスターの攻撃を受けると効果が発動しない。したがって,闇雲に使うのではなく,自分がモンスターにターゲットされていないタイミングを見極めたほうがいいだろう。
ニャンターモードをプレイした感想をまとめると,やはり“新鮮”の一言に尽きる。たとえば,リーチが短いためにモンスターの足元に突っ込むつもりで接近しなければならなかったり,マルチプレイでは狩猟笛とは一味違った“サポート感”を得られたりと,これまでにはなかったプレイフィールとなっている。
少々ニュアンスが異なるものの,新武器種をプレイしている感覚に近いかもしれない。プレゼンテーションでは「初心者やアクションゲームが苦手な人向け」という点がアピールされていたが,これまでのモンスターハンターシリーズをやり込んできたハンターがプレイしても「かなり面白い」と感じられる仕上がりだ。
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