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[TGS 2019]「シェンムーIII」ステージイベントをレポート。松風雅也さんが涼の革ジャンで登場し,照井春佳さんが引き出しを熱く語った
このステージには,主人公・芭月 涼役の松風雅也さんと,ヒロイン・玲 莎花役の照井春佳さん,そしてディレクターの鈴木 裕氏が登壇。3つのテーマに沿ったトークショーを行った。
「シェンムーIII」公式サイト
松風さんは最初期のオーディションが印象深く,「大きな映画」と聞かされてオーディション会場である屋内テニス場に行ったところ,真っ暗な場内に「鈴木 裕」と書かれた看板と鈴木氏本人がいて驚いたという。
また,当時の若い男性にとって「バーチャファイターの鈴木 裕」は言わずと知れた存在だったので,オーディションに参加した東映Vシネ系の役者陣は「バーチャファイターの映画化か!?」と衝撃を受けた人が多くいたそうだ。
このように,オーディションは概要すら極秘で,かつ大規模に行われていたのだが,「シェンムーIII」からの参加である照井さんは,そのようなスタイルのオーディションは一度も経験がないとのことで,エピソードを聞いて驚いた様子だった。
まず照井さんは「引き出しがすごい!」「小ネタも仕込んである」と引き出し(比喩ではなく,机や箪笥にあるもの)を大絶賛。松風さんからは「『シェンムー』はフォークリフトのゲームと言われがちだけど,引き出しを開けるゲームだった」というツッコミが入るほどだった。そのほか,照井さんは道端の薬草を積んだり調合したりするのもお気に入りだという。
松風さんは,「シェンムー」および「シェンムーII」の独特な雰囲気を構成していた要素が,その持ち味を失わないまま現代的に強化されていることについて,「シェンムーらしさがすごいシェンムー」と語った。また,より遊びやすいゲームシステムが採用されているので,本作を入門として旧作に触れていくのも楽しめるだろうと述べた。
鈴木氏は「シェンムーIII」を作るにおいて,「いろんな要素をつなげる」ことを重視したと語った。それは「薪割りや薬草の売却などでお金を稼ぎ,それを元手に釣りやギャンブルを行ってさらに儲け,蓄えたお金で技書を購入して強くなり,敵を倒す」といったようなプロセスで表現されているという。なので,引き出しや薬草,シェンムーの世界を構成するさまざまな要素が,シナリオ進行と無関係でないというわけだ。
鈴木氏は先述したプロセスの話を引き継ぎ,辿るルートの自由度が高いことについて言及した。要は「敵を倒す」のが最終的な目標なので,お金はグルッパ(旧作のガチャガチャに代わるカプセルベンダー)の景品を売ったり,ストリートファイトで戦ったりして稼いでもいいし,強くなるには修行で身体を強化してもいい。
また,旧作になかった難度選択が本作では可能となっており,プレイより物語を楽しみたい人向けの「ストーリーモード」,標準難度の「おすすめモード」,コアなファン向けの「チャレンジモード」,凶悪な「やめておけモード」があるという。
松風さんは「シェンムーIII」の特徴として,雨が降ると涼の革ジャンが濡れたり,時間経過で徐々に乾いたりするリアリティに言及。鈴木氏によるとグラフィックスよりもゲームプレイに注力して開発したとのことだが,松風さん・照井さん共にグラフィックスの美しさに感動した旨を述べていた。
最後に,照井さんは「世界中から愛されているゲームなので緊張はあったけど,その愛情に応えられるように演じた」,松風さんは「まったく見たことがないところに到達しようと一生懸命に頑張っていたものが,20年後の『シェンムー3』につながり,まさに幸せってこういうこと」とコメント。鈴木氏は,「こんな呑気なゲームも今どきないような,心がほっこりするゲーム」であると語り,トークショーをしめくくった。
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