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印刷2018/09/20 18:48

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[TGS 2018]簡単操作で自分なりのゲームを作れる「Dreams Universe」に期待! 実際に対戦レースを作ってみせたステージイベントをレポート

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 東京ゲームショウ2018(以下,TGS 2018)のビジネスデイ初日である2018年9月20日,ソニー・インタラクティブエンタテインメントは,PlayStation 4(以下,PS4)用新作タイトル「Dreams Universe」(ドリームズ ユニバース)のステージイベントを行った。
 PS4の大作が集うステージ「PlayStation presents LIVE SHOW “TGS2018”」で先陣を切って披露された本作は,国内展開が発表となったばかりということもあり,最新のPVやプレイを披露したステージには,大きな注目が集まった。イベントの様子を簡単にレポートしたい。

 初見の人に向けて簡単に説明しておくと,Dreams Universeは,イギリスのゲームデベロッパであるMedia Moleculeが開発中のタイトルだ。Media Moleculeは,本作を「ゲームクリエイティブプラットフォーム」であると謳っていて,プレイヤーがゲーム内で自由にステージやキャラクターをデザインして,他のユーザーとシェアして楽しめるという。言うなれば,同社の作品「リトルビッグプラネット」シリーズで好評だったクリエイトの部分をさらに広げた,ゲーム製作とプレイの両方を楽しめるタイトルというわけだ。

Dreams Universeは,“プレイヤーの想像が形になる”をテーマに,さまざまなゲームやコンテンツを実現できるという
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 ステージには始めに,Media MoleculeのコミュニケーションマネージャーであるAbbie Heppe(アビー・ヘップ)氏と,解説兼通訳を担当したソニー・インタラクティブエンタテインメントの浦野 圭氏が登壇した。

 まず,「Dreams Universeはゲームなのかツールなのか」という問いに対して,Heppe氏は,「ゲームでもありツールでもある。みんなの作ったミニゲームやコンテンツを遊ぶことができるし,同時に,自分で作ってコミュニティの中でシェアすることもできる」と回答。また,本作を開発したきっかけについて,「『みんなと一緒に,コミュニティの中で何かを作る』というテーマが,Media MoleculeスタッフのDNAに組み込まれており,その最新版がDreams Universeとなった」と述べていた。

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 続いては,TGS初日に解禁となったばかりの最新PVが披露された。
 Dreams Universeは自由度が高いがゆえに,内容についてはなかなか紹介しづらいものがある。しかし,このPVでは,自由自在にステージを作り上げていく様子や,キャラクターカスタマイズの画面,音楽やSEを作曲する画面を披露。そして,実際に遊んだり,製作したりできるコンテンツの例として,プラットフォームアクションやシューティング,マルチプレイアクションといったジャンルのゲームが次々と紹介された。


 浦野氏も「ここで全部伝えるのは難しい」と語るほど多彩なゲームで,本格的な3Dシューティングから,ジャンプアクションタイプのゲーム,熱い対戦プレイが可能なものなど,サンプルのゲームを見ただけでも,Dreams Universeで実現可能なゲームの幅広さが感じられる。

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 PVの紹介に続いては,ゲームが大好きというタレントの夏菜さんが登壇。「PVを見て,とても楽しみになりました。自分の想像したことが全部できてしまうというのが,『Dreams Universe』というタイトルの通りだと思った」と期待を述べた。

 ステージの後半では,ライブショーのスペシャルプログラムとして,「東京ゲームショウ2018のために作った」(浦野氏)という特別ステージが披露された。そのステージとは,デモを行っている「PlayStation presents LIVE SHOW “TGS2018”」のブースをDreams Universeで再現したものだ。

自分たちのいるステージが画面に現れると,ゲストの夏菜さんも感嘆の声をあげた
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 ゲーム上のステージは,Media Moleculeの開発スタッフが会場の資料をもとに,1日で作り上げたものだという。Heppe氏は,キャラクターを操作して自由に画面内の会場を走り回っていたのだが,突然,柱や大型ディスプレイなどを取り外し,ステージを解体し始めた。
 実はこれ,ステージを壊していたのではなく,ステージにあるアイテムを使って即席のレース場を作り,参加者でレースを行うという演出だったのだ。目の前でどんどんレース場を作り上げていくHeppe氏を見ながら,浦野氏は,「今,使っている大型モニターや柱,ボックスなどのコンテンツは,自分で1つ1つ作ることもできますが,他の人とシェアしたり,シェアされているものをリミックスしたりすることもできます」と説明していた。

ステージを構成していたアイテムを組み合わせてレース場を作っている様子。「毎回同じものを1つ1つ作る必要はなく,同じものならコピペするような操作で増やすことができる」と浦野氏
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 また,ゲーム内で使うアイテムの大きさも,簡単に小さくしたり大きくしたりすることが可能だ。Heppe氏は,立方体のサイズを変えて,巧みに階段を作成してみせた。また,大型ディスプレイを横に倒し,ずらす動きを記録してアニメーションを作ることで,「動く壁」を設定してみせた。
 Media Moleculeのスタッフならではの手慣れた操作ではあるが,ステージだった空間がみるみるうちに,BGMまで付いた立派なレース場になってしまったのには驚かされる。
 おまけに,ゴールすると花火が打ち上がる仕掛けまで用意されており,これには夏菜さんも「すごい!」と絶賛していた。

線を描く「ペインティング」を使って,花火の演出を作成
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Dreams Universeでは,BGMも簡単に作曲できる
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 作業開始から15分ほどで,特別ステージによる即席のレース場が完成。2体のキャラクターも用意して,Heppe氏と夏菜さんによる対戦が始まった。Heppe氏が一足早くゴールすると空中にきれいな花火が上がり,負けた夏菜さんのキャラクターが悔しがるという演出まであるのには感心させられる。

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 デモを見ただけでも,Dreams Universeの自由度は十分に伝わってきたが,ステージではコンテンツの見本として,PVにも登場したミニゲームのデモも披露された。夏菜さんは「すごく盛り上がる。パーティーにもいいですね」と,夢中になってプレイしていた。

Media Moleculeのスタッフが制作した2人同時プレイが可能なミニゲーム「Hammer Time」。2人のプレイヤーがハンマー型のキャラクターを操り,木の板をに釘を打ち付けたり,床を壊して相手を落としたりして得点を競う。ステージごとにいろいろなゲームモードがあって飽きさせない
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ホラー好きの夏菜さんが選んだのは,Media Moleculeのアーティストが作成したという「Gateway」。披露されたのはステージの一部だけだったが,全体的にダークな世界観に仕上がっている
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 さまざまなコンテンツやミニゲームを体験した夏菜さんは,「プレイする前は,もっとほのぼの系なゲームばかりかと思っていましたが,まさかRPGからホラーまで,こんなにもたくさんのゲームができるなんて思いもしませんでした。思わぬ収穫でした!」と嬉しそうに感想を述べていた。
 最後に,視聴者に向けた言葉としてHeppe氏は,「プレイヤーの皆さんがどんなゲームを作るのか,開発チームも楽しみにしている」と述べてステージを締めくくった。

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 今回のステージで紹介されたゲームやステージは,Dreams Universeのほんの一部の要素に過ぎない。どんなゲームを作るかは,すべてプレイヤーの想像力と工夫次第だ。もちろん,自分で作るのが苦手という人も,シェアされる多くのコンテンツから好みのものを探し出してプレイしたり,アレンジに挑戦したりしてみるのもいいだろう。発売を楽しみに待ちたい。

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