プレイレポート
【PR】気楽に遊べるファンタジーアクション「Ar:pieL」をプレイ。学園を舞台に世界を救う生徒達の戦いに注目だ
WeMade OnlineとNHN ハンゲームが今春のサービス開始を予定している,PC用新作オンラインゲーム「Ar:pieL」(アルピエル)。2018年1月20日〜22日にかけてクローズドβテスト(以下,CBT)が実施され,現在はオープンβテスト(以下,OBT)に向けて事前登録が行われている。
OBTの開始に向けて新情報が公開されている本作だが,まだゲームの概要を把握しきれていないという読者もいるだろう。そこでCBTでのプレイを元に,ゲームシステムを始めとした本作の魅力について紹介しよう。
「Ar:pieL」公式サイト
崩壊した世界を復元するために設立された「アルピエル学園」
本作の大きな特徴と言えば,やはり「学園モノ」であるということだろう。過去のPCオンラインゲームを紐解いてみても,学園モノのタイトルというのはあまり多くない。それだけに,本作でどのような世界で学園生活を行うことになるのかは気になるところだ。最初に本作のバックストーリーから紹介していこう。
アルピエルの世界には,さまざまな獣人が共存している。しかし,世界(時空)を司る「魔法の鏡」が何者かによって破壊され,「時空崩壊事件」が発生。鏡の欠片が飛び散るように,世界もバラバラになってしまったのだ。この破壊されてしまった魔法の鏡の欠片を集め,世界を復元するために設立されたのが,本作の舞台となる「アルピエル学園」である。プレイヤーはこの学園に入学した生徒のひとりとして活動することになるのだ。
本作は,プレイアブルキャラクターごとに,MMORPGで言うところの職業=ロール(役割)が決まっている。そのため,キャラメイク時には髪型や髪色,目や肌の色など見た目の部分には変化が付けられるが,能力的な面ではあまり個性が出せない。では,どこで個性を出すのかと言えば,さまざまなスキルで,となる。
本作のスキルには,戦闘に関する「スキル」と生活系コンテンツに関わる「生活スキル」の2種類がある。生活スキルについては後述することにして,ここではまず戦闘スキルについて説明しよう。
戦闘のスキルは,レベルが上がるごとに開放され,同じくレベルアップで得られるスキルポイントを消費することで習得する。そこからさらにスキルポイントを消費してスキル自体のレベルを上げ,効果をアップさせることも可能だ。
クォータービューで繰り広げられるアクションRPG。ダンジョンをクリアしながらストーリーを楽しもう
本作は,斜め見下ろし型のクォータービューによるアクションRPGだ。マウスのホイールで画面の拡大縮小が可能で,最大までカメラを寄せるとTPSとほぼ同じくらいの視点になるが,周囲が見えず戦いにはまるで向かないので,この状態にするのはキャラクターを愛でる時ぐらいだろう。
操作方法は「キーボードモード」「マウスモード」「キーボードとマウスを併用するハイブリッド」,そして「ゲームパッド」の4タイプがある。自分のプレイスタイルに合ったものを選ぼう。使用するキーのカスタマイズも可能なので,自分の好みに合わせて調整するのもいいだろう。
本作の舞台となるのは,アルピエル学園を中心とした,わずかに残った世界だ。プレイヤーは,学園を起点として,さまざまな世界へ鏡の欠片を探しに赴くことになる。探索するエリアは,大きく分けて「フィールド」と「ダンジョン」に分けられる。
フィールドは生活系コンテンツに必要な素材を収集する場所で,ダンジョンの入り口がある場所でもある。
一般的なMMORPGのフィールドと大きく異なるのは,そこに敵モンスターが出現しないことだ。正確にはモンスターも出現するのだが一撃で倒すことができる。しかし,倒しても経験値やお金は手に入らず,製作に必要な素材をドロップするのみ。これは採集要素と考えればいいだろう。ほかにもフィールドには木や鉱石などの素材が点在しており,これを自由に採集できる。
各エリアには活動拠点が存在し,そこにはダンジョンの入り口である「時空ゲート」が開いている。本作のメインストーリーでは,ダンジョンの探索が授業の一環として行われており,活動拠点で担任の先生やアイテムショップNPCがプレイヤーの探索をサポートしてくれる。
時空ゲートに入ると,いきなりダンジョンで戦闘……というわけではなく,スゴロクのマスのように分かれたダンジョン選択UIが表示される。各マスがそれぞれダンジョンになっており,プレイヤーはそれらを1つずつクリアして先に進むことになるのだ。そうして,すべてのダンジョンを攻略すれば,このエリアをクリアしたことになり,次のエリアが開放される。
ダンジョンの最後には,ボスモンスターが待ち受けている。通常のモンスターに比べてHPがかなり多く,ダメージの大きな特殊攻撃を行ってくるのが特徴だ。さらにボスモンスターのHPバーの下にある黄色いゲージが満タンになると,ゲージがなくなるまで特殊攻撃を使い続けるので,この状態になったら回避に専念しよう。逆にゲージがなくなると無防備に近い状態になるので,このタイミングを見逃さないように攻撃したいところだ。
ダンジョンにはメインストーリーを進めるダンジョンのほか,「模擬テスト」や「ハーフレイド」「レイド」が存在する。
「模擬テスト」は,円形フィールド内で何度かに分けてモンスターが出現するので,これをすべて倒せばクリアというものだ。「レイド」「ハーフレイド」は,フィールドやダンジョンに出現するレイドボスをみんなで攻撃するといった一般的なMMORPGのレイドとは異なり,レイドボスが出現するインスタンスエリアのダンジョンに挑戦する形になる。模擬テストとハーフレイドは最大4人,レイドボスは現在のところ最大8人で参加可能だ。
また,「不安定な時空ダンジョン」という特殊なインスタンスダンジョンも存在する。これはクエストなどで得られるアイテム「時空ゲート」(活動拠点のものとは異なる)を起動し,そこにダンジョンで得られる「時空のピース」を組み合わせることで生成するダンジョンだ。
なお,Ar:pieLのダンジョンでは,経験値やお金,時空のピースのほかに,装備品とその強化素材が得られるのだが,本作では実のところ装備品は店で購入できない。つまり,装備を集めるためにはダンジョンに向かうしかないのだ。そのため,より高難度のダンジョンを攻略するためには,拾った装備品をどんどん更新,強化,そして“成長”させていく必要があるのだ。
装備品の“強化”というのは,強化素材を使用して装備品そのものを強くするもの。強化によって基本パラメータはアップするが,付随するステータス値やコアランクは変わらない。また,強化値が一定値以上になると,強化に失敗することもある(強化値が下がる)ので注意が必要だ。
一方,装備の“成長”というのは,装備品そのものを上位のものにランクアップさせるものだ。これはキャラクターのレベルに応じて行え,成長させられる回数は装備品によって決まっている。成長させると基本パラメータのほか,ステータスも大きく変化。また,装備を成長させるときには,いくつかのオプションの中から1つを選んでステータスを強化できる。
Ar:pieLでは,この成長と強化を併用してキャラクターの装備を強くしていく。なお,強化,または成長させるたびに,次に必要な素材も増えていくので,メインストーリーを進めるだけでなく,素材を得るためにもどんどんダンジョンにチャレンジしよう。
お手軽な生活系コンテンツ。製作を極めて職人を目指そう!
本作のもう1つの特徴に,生産や採集,ハウジングといった生活系コンテンツの豊富さが挙げられる。これらの最大の魅力は,チュートリアル終了直後から,キャラクターのレベルに関係なく行えることだろう。
生活系コンテンツの基礎となるのが採集活動だ。フィールド上に点在する採集物から素材を得るために採集を行うのだが,これには道具などは必要ない。採集を行うことで,それに関する能力,例えば釣りならば水生資源研究,植物ならば植物資源研究などのレベルが上がり,それぞれの採集速度がアップする。
採集は基本的に1人で行うものだが,中には3人以上の人数が集まっていないと採集できない「変異した採集物」や,定期的に出現する「巨大な採集物」などもある。これらからは,レア度の高い素材が手に入ることもあるので積極的に集めたいところだ。
素材を手に入れたら,次は製作だ。本作では,料理,家具,衣装,上位素材といったアイテムが製作できる。
料理はHPやMPの回復のほか,一定時間能力がアップする消費アイテムとして使用できる。料理のクールタイムは回復ポーションとは別なので,まめに製作して持っておくと安心だ。
家具はハウジングを彩るアイテムだ。後述するが本作には学園の寮を舞台としたハウジング要素がある。その部屋を飾るのが家具になるわけだが,それだけでなく,設置することでアイテムが収納できたり,キャラクターの能力がアップしたりする効果を持つ家具も存在する。
衣装は,キャラクターの見た目を変えるアバターアイテムだ。必要な素材の数が多いので,製作にはちょっと苦労しそうだが,着せ替えだったり,プレイヤー間との取引を考えたりすると,それだけの価値がある製作物になる。こちらも家具同様,衣装を着替えることで,キャラクターの能力がアップするものがある。
最後の上位素材だが,その名のとおり上位の製作物を作るのに必要な素材だ。素材を洗練させる,素材と素材を組み合わせてより良いものを作る,といったイメージでいいだろう。
これらの製作物を作るには素材のほかにレシピが必要となる。レシピはクエスト報酬やダンジョン報酬,一定値以上の生活レベルを条件とした「救護団貢献度」(詳細は後述)との交換で入手できる。
レシピが開放され,素材が揃いさえすれば,製作自体は非常に簡単だ。製作したいアイテムを選んで「製作する」ボタンを押すだけでスタートする。何より嬉しいのが,いつでもどこでも製作が行えるうえ,製作中も別の行動,例えばダンジョンに行けることだ。ダンジョンを攻略しながらHP回復料理を作るなんてことができるので,素材に余裕があるなら常にアイテムを製作しておきたい。
アイテムを製作すると生活経験値が手に入り,“生活レベル”が上がっていく。生活レベルが上がると,生活レベル専用のスキルポイントが手に入り,“生活スキル”にポイントが振れるようになる。
生活スキルは製作材料の節約や製作時間の短縮,製作物のパラメータアップ率の向上などに大きな影響を与える,職人を目指すプレイヤーに必須なスキルばかりだ。
ただし,トータルで得られる生活スキルポイントは,料理,家具,衣装のどれか1つを極めるのが精一杯のようなので,器用貧乏も悪くはないが,1つの製作物に絞ったほうがいいだろう。
先述した製作レシピと交換できる「救護団貢献度」は,“救護団クエスト”で得られるものだ。ここでは製作したアイテムを納品することで,救護団貢献度や生活経験値が得られるミニクエストのようなものを受けられる。納品するごとに新たなクエストが表示され,とくに制限もないので,製作物さえあれば何度でもクリア可能だ。必要な製作物を作って納品し,新しいレシピを手に入れてまた製作する……といったサイクルが回れば,充実した製作ライフが送れそうだ。
生活系コンテンツのもう1つの柱がハウジングだ。メインクエストを進めていくと,プレイヤーは寮という形で部屋を1つもらえる。この部屋の面白いところは,出入り口の場所を自分で設定できるというものだ。ある程度自由に出入り口を設置できるので,部屋のレイアウトの自由度は非常に高い。
これらハウジングや製作をより楽しむためのものが“染色アンプル”だ。染色アンプルは,家具や衣装などの色を変化させられるアイテムで,アンプル生成器と万能染色アンプルの2種類がある。これらは,ログインボーナスやイベントなどから入手可能となる予定だ。
アンプル生成器はランダムで選ばれた25種類の染色アンプルの中から5つを選び,その5つの中からランダムで1つの染色アンプルが手に入るというものとなる。
もう1つの万能アンプルは,RGB0〜255までの数値を自由に調整できるアンプルで,欲しい色をピンポイントで設定できる。欲しいカラーを確実に入手できる。
気軽にアクションRPGが楽しめる「Ar:pieL」
CBTでAr:pieLを触れてみた感じとしては,軽快なプレイ感が楽しめるオンラインアクションゲームといったところだ。全体的な難度は低めで,メインストーリーに合わせて進めていけば,ダンジョンをソロでもクリアできる難度だった。アクションゲームが苦手という人でも,あまり詰まることなく楽しめるだろう。
もちろん,ハーフレイドやレイドボスはソロでは少し難しいので,オンラインゲームらしく,ほかのプレイヤーとの協力は必要になってくる。そんなときは,探索隊マッチングでパーティを検索して加入すればいいだろう。できれば自動でマッチングするシステムの実装にも期待したいところだ。
生活系コンテンツについても,複雑な内容ではなくシンプルだ。個人的には,製作するものをストックして作業しておけるうえに,そのままほかのことができるというのが非常に嬉しい。製作物も,とくに料理の利用価値が非常に高かったので,素材に余裕があるなら常に作っておきたい。
家具や衣装については,生活スキルレベルによってアイテムに製作者名が刻まれたり,パラメータがアップしたりするなど,製作マニアには嬉しい仕様になっている。
手軽に出来るだけでなく,奥の深さを感じる製作はAr:pieLの楽しみの1つになるだろう。
そして,本作でもっとも期待したいのが「学園モノ」という,PCオンラインゲームにおいては珍しい世界設定だ。CBTの時点では,まだ学園モノの雰囲気があまり感じられなかったのだが,入学式,学園祭,体育祭,修学旅行,期末テストなど,学園にちなんだイベントはたくさんある。これらのイベントが,オンラインゲームとしてどういった形で表現されるのか,今後が楽しみだ。
「Ar:pieL」公式サイト
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Ar:pieL
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