日本一ソフトウェアは,PlayStation Vita用ソフト「
勇者死す。」を
2016年2月25日に発売すると発表した。価格はパッケージ版が6458円(税込),ダウンロード版が5143円(税込)となっている。
本作は,2007年にケータイアプリとしてリリースされたRPG「勇者死す。」を,PS Vita向けにブラッシュアップして移植したタイトルだ。ケータイアプリ版から,新たなシナリオやヒロイン,楽曲,メインキャラクターのボイスなどが新要素として追加されている。
企画,ゲームデザイン,シナリオは「
俺の屍を越えてゆけ」の桝田省治氏が担当。音楽は伊藤賢治氏,キャラクターデザインはクロサワテツ氏が手掛けている。
本作の大きな特徴となるのは,勇者が命と引き替えに魔王を倒したところからゲームがスタートすること。その後,神様の計らいで5日間の命を与えられ,魔王を倒した後の世界がどうなっているのかを見て回ることになる。勇者は6日目を迎えると必ず死んでしまうが,5日間で何をしたかによって,葬式の内容も変わってくる。勇者が満足のいく死を迎えられるよう,プレイヤーは限られた時間の中で試行錯誤を繰り返していくのだ。
■タイトル概要 〜『勇者死す。』とは〜
『勇者死す。』とは、2007年〜2012年に、ケータイアプリとして配信されたマルチシナリオ型RPGです。
「限られた時間で物語を進める」といった基本ルールのもと、さまざまな独創的なシステムで、ロングヒットを記録したタイトルです。
桝田省治氏による“濃いシナリオとシステム”は8年の時間がたった今でも、類似のタイトルが存在しないほどの強烈なオリジナリティを放っております。
これらシナリオとシステムは2つのコンセプトより形作られておりますので、本報では、これらコンセプトとそこから織り成すストーリーからご紹介いたします。
(c)2007 G-MODE Corporation
(c)2007 Shoji Masuda/Pyramid, Inc.
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■タイトル概要 〜コンセプト(1)〜
「自分の葬式が見てみたい。」
今死んだら、誰が泣くか、葬式には何人集まるか、友人はなんと言って自分を送るか、知りたい。
こわい気もするが、自分の葬式をこの目で見て確かめたい。
誰もが少なからずもつ興味である。
が、現実的には生前葬でもしない限りは、絶対に充足することはできない。
これをゲームを通して、プレイヤーに疑似体験させたい。
〜桝田省治「勇者死す。」企画書より〜
「勇者死す。」はタイトルの通り、プレイヤーの分身である勇者は5日が経過すると死んでしまいます。
これを避ける方法はありません。
本作は勇者の死後、執り行われる「自分」の葬式を体験するタイトルです。
■タイトル概要 〜コンセプト(2)〜
「魔王を倒して、本当に平和が来るのか?」
いわゆるファンタジーの冒険談は、勇者が魔王を倒した後が、描かれることは希有である。
本当に世界に平和は訪れたのか!?全国百万人の勇者経験者は、知りたいはず。
そのひとつの答をRPGファンに提示したい。
〜桝田省治「勇者死す。」企画書より〜
魔王の部下である魔物たちは何処へいったのでしょうか?
魔王討伐のために手を取り合った人間とそれ以外の種族はその後、共存できるのでしょうか?
魔王の軍勢によって滅ぼされてしまった町は誰が復興するのでしょうか?
誰がお金を払うのでしょうか?
「勇者死す。」は、こうしたRPGをクリアしたとき、ふと思う疑問に向き合い、一つの答えを提示するタイトルです。
■タイトル概要 〜ストーリー〜
「勇者死す。」は主人公である勇者が魔王を倒すところから物語が始まります。
勇者と魔王の戦いは、勇者が魔王と刺し違えることで、決着しました。
一度は命を落としてしまった勇者ですが、神様の計らいで5日間だけ命をもらい、復活をとげ、自分が救った世界を見て周ることになります。
しかし、魔王を倒したことで平穏が訪れると思われていた世界は、善と悪では割り切れないさまざまな問題に直面し、未だ混乱の渦中にあるのでした。
さらに、魔王を倒したときを頂点に勇者の力は寿命が減っていくにつれ、どんどん弱くなっていき、最終的には仲間の手助けなしには雑魚モンスターにも苦戦するようになります。
そんな勇者が、限られた5日間という時間の中で何を見て、何を成すのか。
世界はどのように勇者を迎え入れるのか。
約束の5日間が過ぎ、避けられぬ「死」が訪れたとき、どのような葬式が行われ、人々は勇者にどのような言葉を捧げるのでしょうか・・・。
■キャラクター
勇者
CV:代永 翼
自らの命と引き替えに魔王ギールを倒した勇者。
その後、神様の計らいで5日間の命を与えられ、自分が救った世界の各地を巡る。
魔王を倒すより前の記憶に欠落があり、「とある女性を愛していた」という強い思いはあるが、その人が誰なのかを思い出すことができない。
「いざとなったら刺し違えてでも魔王ギールは、必ず俺が倒す。だから俺を行かせてくれッ!」
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天使ユリア
CV:今井 麻美
一度、命を落とした勇者を、再び現世へとよみがえらせた神様の使いである天使。記憶をなくし、よみがえった勇者のサポートを行い、5日後に死す勇者を迎えに来る。
勇者に世界を見てまわったり、忘れてしまった最愛の人を探すことを薦める。
「では、悔いなき五日間を」
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フローラ
CV:村川 梨衣
やや世間知らずなところもあるが、心優しいこの国の王女。
勇者に恋焦がれており、勇者がよみがえった後もアイテムの支援をしてくれるのだが、交換条件として、勇者に結婚を持ちかける。
「せめて、あなたが救ったこの国の各地を巡り、ご自身の偉業をその目で確かめてくださいませ。」
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魔王ギール
CV:最上 嗣生
破壊の限りを尽くし、勇者の命と引き換えに倒された魔王。
死してなおも、その影響力はすさまじく、破壊された町や人々の心に大きな爪痕を残している。
中には魔王の復活を望む者さえも・・・。
「ならば、勇者よ、ともに地獄に堕ちようぞ!!」
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■システム
『勇者死す。』はその特異なゲーム性を実現するために、普通のRPGにはないシステムが搭載されております。本報ではその主なシステムの概要をご紹介いたします。
・ゲームの流れ
勇者は自らの命と引き換えに魔王を討伐します。
ゲームはここから始まります。
よみがえった勇者ですが、余命が減るに連れ、勇者は次第に弱っていきます。
6日目に再び死がやってきます。
勇者の葬式にはさまざまな人が訪れ、別れの言葉を送ります。
そして、やり残したことがあれば何度でも最初の日に戻ることができます。
日に日に弱っていく勇者
ゲームスタート時の勇者は「魔王を倒した直後」なので、最大レベルの状態で始まります。
しかし、時間が経過していくと、勇者はどんどん弱くなっていき、戦闘をするのにも仲間の手助けが必要になります。
通常のRPGと異なり、ゲームを進めるほど、勇者が弱っていきます。さらに、覚えていた魔法も忘れ、重い武具も装備できなくなります。
ゲームスタート時の勇者のステータス。これが5日間を掛けて弱くなっていく |
休むことなく、無茶をしすぎると最大HPが1まで下がってしまうことも・・・ |
避けられない死
6日目の死を避ける方法はこのゲームにはありません。勇者には必ず死が訪れ、後に葬式が執り行われます。
この葬式はゲームの評価でもあり、5日間で関わった人々やシナリオの進捗度合いなどによって、勇者への待遇や送られる言葉が変化します。
ある時は愛をささやかれることもあれば、関わり方によっては正反対の態度を取られることもあります。
5日間で自分の世界を改めて見つめてみる。まだ、世界には問題が山積している
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そして、繰り返される“5日間”
葬式が終わると、再び、勇者がよみがえった日に戻ることができます。そして、また、最大レベルの状態から、似て非なる5日間がスタートします。“前の5日間”では出会えなかった人、クリアできなかった課題、訪れなかった場所など、試行錯誤を繰り返すことで、物語の全体像が見えてきます。
“前の5日間”では周りきれなかった場所に行き、新しいイベントをこなすことで、次の葬式をより満足のいく内容に変える
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■新要素
『勇者死す。』は、勿論グラフィックがリファインされた、という部分も大きな変化ではありますが、それに加えいくつかの新要素があります。
・全ヒロインの新シナリオの追加、そして新規ヒロインキャラを2人追加
桝田省治氏書きおろしの追加シナリオによりボリュームはケータイアプリ版の約2倍になります。
これにより、より複雑な分岐が発生し、新しい遊びの選択肢が増えます。
・より美しくなった音楽と新規楽曲の追加
ケータイアプリ版よりも多彩で美しい音による楽曲をVitaの性能をもって実現しています。
また、伊藤賢治氏による新規BGMも追加されます。
・メインキャラにはキャラクターボイスを追加
各キャラクターの個性をより際立たせるために、メインキャラクターにボイスをのせます。
勇者役代永翼さん、天使ユリア役今井麻美さん、フローラ役村川梨衣さん、魔王役最上嗣生さんに加え、五十嵐裕美さん、加隈亜衣さん、松井恵理子さん、行成とあさん、福圓美里さん、藤田咲さん、金元寿子さん、高垣彩陽さん、後藤ヒロキさん、拝真之介さんの出現が決定しています。
それぞれのキャラクターについては続報をおまちください。
■予約特典
『勇者死す。』サウンドセレクション!