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結のほえほえゲーム演説:第46回「SIE外山さんは新作ゲームを準備中! Jスタのクリエーターイベントをレポート!」
東京ゲームショウ2017開催期間中の9月23日の夜,アパホテル&リゾート東京ベイ幕張にて,「TGS 2017 Special Party! Jスタとあそぼう:リアル」が開催されました。
これは,ソニー・インタラクティブエンタテインメントのゲーム開発スタジオ,「SIE JAPAN Studio」(以下,Jスタ)のクリエイター達による公式生放送番組「Jスタとあそぼう」のリアルイベントです。
ところで,このJスタとあそぼうという生放送番組を,皆さんはご存じでしょうか。クリエイターが自身の言葉で語り,ユーザーとゲームを遊んだりする番組で,隔週金曜日にSIEさんのビルからお届けしているのですが,実は私,結がレギュラーMCを務めているんです。
そして今回のイベント,Jスタとあそぼう:リアルは,番組を飛び出し,クリエイターとユーザーが自由に直接交流できちゃうという初めての試み。トークショーやゲーム大会,展示などの企画も盛りだくさん。もちろん私もMCとして出演させていただきました。
今回は,そんなイベントの模様をお届けしたいと思います。
サプライズ! Wプレジデントと乾杯!
当日の朝はあいにくの雨。参加者を募ったところ応募者多数で,抽選となったイベントですが,果たして本当にここまで来てくれるのか……。正直なところ,ドキドキでした。
イベント開始は18:00。私は17:00まで東京ゲームショウの会場で生放送をやっていたので,急いで会場入り。クリエイターさんもブースでのお仕事を終え,バタバタと会場入り。
そもそも一体なぜイベントの会場がアパホテルなのか。
これは去年のTGS期間中に行われた,Jスタとあそぼう公開イベントで,鳥山晃之プロデューサーが「アパカレー(アパホテルで販売しているカレー)がおいしい」と絶賛したことや,TGS期間中は関係者がアパホテルに多く出没するなどの話題から,「じゃあ来年はアパホテルでイベントを……」なーんて言っていたら,本当に実現してしまったのだとか。
おいしい食べ物の香りにつつまれながら舞台裏にスタンバイ。
MCは,Jスタのシニアプロデューサー山本正美さん,長井伸樹さん,そして私です。時間になり,ステージに登ると,会場いっぱいに多くのユーザーさんが。良かったぁぁぁ。
乾杯の挨拶で,SIEワールドワイド・スタジオのプレジデントである吉田修平さんが登壇。さらにSIEジャパンアジアのプレジデントである盛田 厚さんがサプライズで飛び入り参加となり,Wプレジデント状態に。
盛田さんはこの日,たまたま電車に乗っていたらJスタとあそぼうの担当者と偶然出会い,その場で出席をオファーされたのだとか。
「修平さんは4か月も前からスケジュールを押さえられていたそうですが,私はどれだけ暇と思われているんでしょう……」と,ユーモラスなコメントが飛び出し,会場は爆笑の渦に。
吉田さんと盛田さんのプレジデントジョークの応酬が始まり,早くも会場には“生中継がない,ここだけのスペシャル感”があふれ始めました。
Jスタクイズ! 何問解けますか?
「Detroit Become Human」を開発しているQuantic DreamのCOO,Guillaume de Fondaumiere(ギヨーム・デ・フォンダミア)さんも飛び入り参加 |
会場に遊びにいらしていた,「V!勇者のくせになまいきだR」などの作曲を担当しているノイジークロークの坂本英城さん |
Jスタのクリエイターは,自身が制作に参加したタイトルのクイズカードを持っていて,それに答えるとゲームパッケージが印刷されたチョコをもらえたりと,ユーザーが話しかけるキッカケが多く作られていたのが印象的でした。
例えばTGSのブースでクリエイターさんの姿を見かけても,仕事中だし話しかけてもいいものか? と少しためらっちゃいますよね。このイベントは“交流するための場”なので,思う存分好きなクリエイターに突撃できちゃうのです。
ちなみに,この日のために作られたクイズの数はなんと100問以上。面白い問題&難しい問題がたくさんありました。いくつかご紹介しましょう。
●「New みんなのGOLF」のキャラクターに備わっている四つの能力は,「パワー」「コントロール」「バックスピン」,あと一つは?
(1)クルクル
(2)テクニック
(3)スピード
→正解は(1)
●「ICO」のセーブポイントはどこ?
(1)オートセーブ
(2)石像
(3)椅子
→正解は(3)
うんうん,4Gamer読者の皆さんならきっと楽勝ですよね。では難度の上がった問題も見てみましょう。
●「SIREN2」の登場人物,三上 脩が一躍脚光を浴びた恋愛小説のタイトルは?
(1)赤イ海ノ呼ビ声
(2)ブライトウィン号の怪
(3)人魚の涙
→正解は(3)
●「どこでもいっしょ」のオープニングで2番目に走ってくるポケピは?
(1)トロ
(2)スズキ
(3)ピエール
→正解は(2)
●「パラッパラッパー」のステージ1,タマネギ先生の道場に飾られている掛け軸には何と書かれているでしょう?
(1)母を食らわば皿まで
(2)苺を食らわば皿まで
(3)毒を食らわば皿まで
→正解は(2)
全問正解できた人は,Jスタマスター!
激レアな展示と料理!
場内には,普段SIEビルに飾られているアートワークの展示もありました。
忘れもしません,2014年,打ち合わせでSIEビルにお邪魔したとき,初めてこの展示に遭遇した瞬間の感動を。イベントでは接写の写真撮影はNGでしたが,実は普段のSIEビルでもNGなんです。
「こんな素晴らしいアートワークの数々をユーザーの皆さんが目にしたら,絶対に感動するはず。一緒に感動を共有したい……」と願うこと3年。やっとこの日が来たわけですよ。いやはや圧巻の光景です。
イベントではゲームタイトルをモチーフにしたスペシャルメニューもありました。長井プロデューサーによる食レポでは,おいしさのあまりマイクを通してしゃべるのを忘れるうっかりミスも相次いで,それはそれで場内を盛り上げていました。
トロをみつめるトロ |
食レポする長井さん |
さらに,最新タイトルの試遊コーナーも!
TGS会場では長蛇の列ができていたDetroit Become Human,KNACK ふたりの英雄と古代兵団をじっくり体験できました。
落ち着いた雰囲気で遊べる試遊コーナー |
最近はやりのナイトプール |
「New みんなのGOLF」でクリエイターとユーザーが対決!
スペシャル企画「『New みんなのGOLF』 クリエイター VS ユーザー 勝つのはどっちだ? 3ホール勝負」には,同作シニアプロデューサーの本村健太郎さんをはじめ,鈴木健太郎さんと赤尾亮太さんが「クリエイターチーム」として出場。ユーザー代表として選ばれた3名の選手には,サポートとして,うめこさんこと梅村典子プロデューサーがキャディとして付くことに。
会場ではどちらのチームが勝つかを予想し,それぞれのチームカラーの旗を振ってチームを応援。予想が的中するとプレゼントがあるということもあって,応援にも熱が入りますね。
即席チームだったのですが,偶然ハンドルネームでの認識があったユーザー同士が集まり,仲良く相談しながらプレイする姿が印象的でした。両チーム,お互いにイーグルを決めあうなど接待プレイなしの熱戦が繰り広げられました。
今夜だけのスペシャルトークセッション
イベントの後半には,吉田修平さん,「GRAVITY DAZE」シリーズのクリエイティブ・ディレクターの外山圭一郎さん,V!勇者のくせになまいきだRプロデューサーの鳥山晃之さん,KNACK ふたりの英雄と古代兵団シニアプロデューサーの渡辺祐介さんによる,クリエイタートークセッションが行われました。
やはり一番気になるのは,3人の現在&これからのお仕事についてですが,やはり皆さん,新作ゲームに着手しているとのこと。
外山さんは新プロジェクトを始動させていて,GRAVITY DAZEとは違った「泥臭く,昔に帰ったような」作品を考えているそう。「昔に帰ったような」という言葉が気になり(個人的には「SIREN」のようなホラーテイストなのかな? と予想……)もっと情報をもらえないかとつっこんでみたのですが,
吉田さん「『ハイパーオリンピック』かな!」
外山さん「『ときメモ』シリーズのシナリオもやっていたので,そっちのジャンルかもしれませんよ」
と,ごまかされてしまった感が。むむむ気になる。
鳥山さんは,V!勇者のくせになまいきだRと同時に新作に関わっているそうで,ヒントは「得意ジャンルの何か」とのこと。鳥山さんといえばBloodborneや「ソウル・サクリファイス」など,ダークファンタジーのイメージが強いですね。こちらも注目です。
また,その他の活動では,ゲーム専門学校の講師としてゲーム業界の仕組みや利益の上げ方までを,生々しく教えているそう。
KNACK ふたりの英雄と古代兵団の発売直前だった渡辺さんも,新プロジェクトに関わっていると明言。「ヒントを! ヒントをください!」とねばってみたものの,「ヒントを言ったら分かっちゃうので!」と,いっさい教えてもらえませんでしたが,今後しかるべき場所で公開したいとのこと。
私としては,Jスタとあそぼうでお聞きできる日をお待ちしております。
また,会場のユーザーさんから質問を募集すると,「恋愛ゲームを作るとしたらヒロインをどういうキャラクターにしたいですか?」との質問が。なんて良い質問。
これに対して外山さんは「臭いヒロイン」と即答。何でも,テンプレ的な存在ではなく,実際にいるかのようなキャラクターを作りたいのだそうです。そしてそんな思いを,GRAVITY DAZEのキトゥンにも込めているそう。
でも,「臭い」にこだわっているのは……臭い女子がお好きなのでしょうか? とうかがってみると,動揺しつつも「嫌いではない」と答えてくださいました。
また,吉田さんには「過去のIPを今後もリメイクしていくのか?」という質問が。
これには,「名作は色褪せないことをきちんと理解している。今の技術でもう一度楽しんでいただきたい。ご期待いただければ」という嬉しい回答をいただけました。
新しい作品はもちろんのこと,過去の名作達も含めて,これからもJスタと一緒に遊べることを,私も一人のユーザーとしてとても楽しみにしています。
私自身もユーザーさんと直接お話できて嬉しかったです |
ユーザーさんの手作りトリコ。可愛い |
最近プレイしているゲーム(2017/9/30)
PlayStation 4:「UNDERTALE」
3DS:「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」
3DS:「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-」
iOS:「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」
iOS:「SINoALICE」
■■結(女優・タレント)■■
女優・タレントとしてフリーランスで活動中。国内映画祭にて主演女優賞を多数受賞。幼少期からのゲーム好きが高じ,数多くのゲーム番組でMCを務め,イトキチ(糸吉)の愛称で親しまれている。
公式サイト:http://yui-monogatari.com/
公式Twitter:https://twitter.com/xxxjyururixxx
ニコニコチャンネル「結チャンネル」:http://ch.nicovideo.jp/yuichannel
※一部写真提供:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
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