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ウォーレン・スペクター氏がOtherside Entertainmentに参加し,新作「System Shock 3」のディレクターに就任
「System Shock 3」公式サイト
現在,テキサス大学オースティン校のゲーム学科で教鞭をとるスペクター氏は1989年,ボードゲームデザイナーだった経験を活かして,デベロッパのOrigin Systemsに参加。「Ultima VI: The False Prophet」(1990年)や「Wing Commander」(1990年)の開発に携わったあと,「Ultima Underworld」(1992年)の開発で提携したLooking Glass Technologiesに出向し,そこで,「System Shock」(1994年)や「Thief: The Dark Project」(1998年)の制作を担当した経験を持つ人物だ。
1990年代の欧米ゲーム市場は,「DOOM」(1993年)に始まる撃ちまくり系のFPSがブームになっていたが,FPSと同じ一人称視点というスタイルを使いながら,アドベンチャーやRPG要素の強い作品を制作することで,現在の多様なゲームジャンルの確立に大きく寄与してきた。
Looking Glass Technologies倒産後に設立されたIon Stormでは,「Deus Ex: Invisible War」(2003年)を開発したが,Ion Storm閉鎖後に独立してJunction Point Studiosを設立。Disney Interactiveの下で「Epic Mickey」(2010年)を制作したが,2013年に解散してからは,以前から副業として携わっていた教職に専念するようになっていた。
かつてLooking Glass Technologiesのスタジオヘッドだったポール・ニューラス(Paul Newrath)氏が新たに設立したOtherside Entertainmentには,これまでクリエイティブアドバイザーという肩書で関わっていたが,このたび本格的に「System Shock 3」の制作に力を入れることになったようだ。
Otherside Entertainmentが「System Shock 3」の開発をアナウンスしたのは,2015年12月のことで,いまのところ情報はほとんど公開されていない。名プロデューサーとして鳴らしたスペクター氏が待望のシリーズ最新作でどのような采配を振るうのか,進展を楽しみにしたい。
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