［E3 2018］プレイヤーに用意したのはダイナミックで危険な世界。「Days Gone」の開発者達が，SIEの配信番組でゲームの内容を紹介

　2019年2月22日に発売される予定のPlayStation 4向けのアクションゲーム「Days Gone」（デイズ・ゴーン）。Sony Interactive Entertainmentは「E3 2018」の開幕に合わせて，「PlayStation Live From E3」と題する配信を2日にわたって行う。内容は，開発者などを招いて話題のゲームの説明を行うというもので，その1つとして登場したのが「Days Gone」だった。

「Days Gone」公式サイト

「PlayStation Live From E3」公式サイト

　事前に行われたカウントダウンイベントで発売日が発表されて（関連記事），最新トレイラーが公開された本作。北米時間の2018年6月12日17：15に配信された映像には，デベロッパであるBend Studioのゲームディレクター，ジョン・ガービン氏とジェフ・ロス氏が出演し，カウントダウンイベントで初公開された映像を見ながら，ゲームについて語った。


　謎のパンデミックによって文明が崩壊し，わずかに生き残った人々のほか，人類の大部分が「フリーカー」と呼ばれる凶暴なクリーチャーに変貌してしまった時代，アメリカの西海岸北西部の大自然を背景に，生き残りをかけて争う人々の姿が描かれる本作。怒濤のように襲ってくるフリーカーの大群が話題になった2017年の初公開時（関連記事）のときはシンプルな世界観であるように思えたが，開発者によれば生存者側にはさまざまな勢力が存在するという。
　例えば，ムービーに登場するハリツケになったようなフリーカーだが，これはフリーカーを崇拝する危険な勢力が行ったものらしい。


　クーガーに追われる主人公，ディーコン・セントジョンの姿も確認できるが，こうした大型肉食動物は人間を見つけると，追跡して殺そうとしてくる。動物もパンデミックによって感染し，フリーカーとなった野犬やカラスなどがムービーに登場する。人間だけでなく，動物さえも危険な存在なのが「Days Gone」の世界なのだ。ちなみに，フリーカー達に追われたディーコンが，同じくフリーカーに追われた熊と一緒に逃げるシーンはなかなかダイナミックで，開発者達もお気に入りだそうだ。フリーカーは生きているものなら動物でもおかまいなしに襲うので，こういう出来事もしょっちゅう起きるという。


　テンガロンハットをかぶった人物は温泉地帯にいる商人で，彼の信頼を得ることで，武器などさまざまなアイテムを購入することができるという。オートバイにまたがった男は，ディーコンの唯一の“生きている”親友とのこと。


　生きてはいないが，オートバイもまた親友であり，ゲームにおける非常に重要なアイテムだ。広大なオープンワールドの移動には欠かせないが，しかし，故障したり途中で燃料が切れたりすると，危険度が跳ね上がる。しかも，燃料を取りに徒歩で移動し，戻ってくる間に壊されたり奪われたりするかもしれない。

　そのためベースキャンプではオートバイのアップグレードが可能で，アップグレードのアイテムもさまざまに用意されているという。よりサイズの大きい燃料タンクに変えれば，ガス欠の心配はかなり減るだろう。とはいえ，アップグレードにはトレードオフがあり，例えば性能の良いエンジンに積み替えれば馬力が上がるがガソリンの消費量が多くなる。燃費を良くすれば移動に時間がかかるようになる，といったアンバイだ。


　そんなバイクにまたがったディーコンの姿は，アウトローのようにも見える。実際彼は，人殺しを含めた高度なサバイバルスキルを持っており，発言や立ち居振る舞いはアンチヒーローだが，しかし彼は困っている人々に手をさしのべるヒーローとして描かれるのだそうだ。

　Bend Studioがこのトレイラーで伝えたかったのは，トレイラーの最後に出てくる「This World comes for You」というメッセージだそうだ。プレイヤーに用意したのはダイナミックに変化する危険な世界そのものであり，探索の要素も豊富にある。この過酷な世界をぜひ訪れてほしいと開発者達は述べていた。発売までは，まだ時間があり，E3 2018終了後にも多くの要素が付け加えられていくだろう。続報に期待したい。

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