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「BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣」と「蒼き革命のヴァルキュリア」のコラボが実現。岸田メル氏と清原 紘氏が湯船で熱い思いを語り合った
「BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣」公式サイト
「蒼き革命のヴァルキュリア」公式サイト
対談に参加したのは,「BLUE REFLECTION」のキャラクターデザイン/監修を担当する岸田メル氏と,「蒼き革命のヴァルキュリア」のキャラクターデザインを手掛ける清原 紘氏。イラストレーター2人による温泉対談という斜め上の企画は,岸田氏の発案によって実現したのだとか。
企画した本人さえも,実際に温泉に浸かっている自身の前に大勢の報道陣が集まった現場に,「目の前の現実に気持ちが追いついていかない」と,少々困惑気味の様子。それでも岸田氏と清原氏とは十年来の仲ということで,さほど緊張することもなく,トークを展開していた。
清原氏が「蒼き革命のヴァルキュリア」のキャラクターデザインを手掛けると聞いて,「友人として,そしていちファンとして,どんなキャラクターが出来上がってくるのか楽しみだった」という岸田氏。完成したものを見て,描線の美しさや耽美な雰囲気がゲームにマッチしていたと述べ,とくに清原氏が普段あまり描くことのない男性キャラクターの主人公,アムレートを高く評価している。
実は岸田氏は,清原氏からファンタジーテイストのキャラクターをあまり描き慣れていないことを相談され,その際に「キヨさんは植物とか細かいタッチの絵が得意なんだから,気負わず自由に描けばいい」とアドバイスしたそうで,清原氏らしいキャラクターが完成したことを大いに喜んだという。
一方の清原氏は,岸田氏がキャラクターデザインのみならず監修までを手掛けた「BLUE REFLECTION」について,「今までのメルさんの絵柄とは違う印象を受けた」と話す。これまでの可愛い女の子の絵柄にほんのりとセクシーさを加えつつ,下品ではない絶妙なバランスで,どの仕事も同じ絵柄ではなく,新しい変化を積極的に取り入れていく姿勢を高く評価していた。
ちなみにこの対談企画は,仕事中の岸田氏が深夜にツイキャスをやっていたところに,清原氏が「蒼ヴァルとコラボしようよ」とコメントしたことがきっかけとなったもので,開発にも深く携わっている岸田氏がメーカーに打診をしたところ快諾されたという。
そのうえで,気心が知れている仲だからこそできる今回の温泉対談を冗談交じりで持ちかけたところ,それが本当に実現してしまい,セガゲームス経由で「温泉の予約が取れました」と知らされた清原氏は,「こんなどうかしている企画が通ると思わなかった」と大笑いしたそうだ。当の岸田氏も,「軽い気持ちで企画したけど,思ったより現実は重かった」と,その感想を述べている。
さらに,このコラボ企画では対談のほかに,2人によるコラボイラストが用意されることも決定している。メインヒロインが温泉に入っているシチュエーションを,お互いに担当したキャラクターを交換する形で描いたイラストになるとのこと。こちらは後日公開される予定なので,お楽しみに。
さてここからは,温泉対談を終えた2人へのミニインタビューをお届けしよう。
4Gamer:
今回の温泉対談を終えて,ご感想はいかがですか?
岸田メル氏(以下,岸田氏):
わけの分からないことをしてしまいましたね。「温泉入って話すのも面白そうじゃない?」という軽い気持ちでしたが,実際にやってみると,予想を上回る妙な空間でした(笑)。
家族風呂でしたからね。あの広さで報道陣に囲まれるという,体験したことのない空間でした。
岸田氏:
皆さんが来る前に,脱衣所で2人で温泉に入る準備をしているあいだも,すごい空気でしたよね。
清原氏:
僕はそうでもなかったんですけど,(岸田氏を指差して)言い出しっぺのこの人がなんか意識しちゃってて(笑)。
岸田氏:
とはいえ,楽しい時間ではありました。絵的にも,普通の対談とは違うものになったと思いますし。イラストレーター2人でしかも男同士の入浴の絵というのは,我ながら前代未聞でした。
4Gamer:
それだけ気心の知れた仲ということですね。
岸田氏:
はい,知り合ってからは12年ぐらい経ちます。キヨさんがまだ漫画を読み切りで描かれていた頃で,互いに駆け出しの時期から,ネットを介しての知り合いでしたからね。
清原氏:
一緒に風呂に入るのは初めてでしたけどね(笑)。
4Gamer:
お互いの作品をご覧になったときの感想などをいただけますか。
岸田氏:
キヨさんが普段描かれている絵はファンタジックではあるけれど,一般的なRPGに出てくるキャラクターのような重たい絵ではないんです。なので,「蒼き革命のヴァルキュリア」でどう表現されるのか気になっていたんですが,想像した以上にキヨさんの繊細さを残しつつ,ちゃんとRPGの重さを感じられるキャラクターになっていたのが興味深かったですね。
4Gamer:
かなり細かいところまで描かれたものも,ちゃんとゲームで表現されていたそうですね。
清原氏:
はい。セガゲームスさんからは「好きに描いていただいてかまいません。どんなに細かい絵を描かれても,ちゃんとこちらでキャラクターに落とし込みます」と言っていただけたので,自分なりのベストなものをお渡しして,それをほぼすべて踏襲して作っていただけたのは本当に良かったです。
4Gamer:
まだ発売前ですが,「BLUE REFLECTION」についての手応えはいかがですか?
岸田氏:
今回は長く続いている「アトリエ」シリーズなどと違って,新しいことにチャレンジする作品でしたので,単純に僕の絵を3D化するだけでなく,「このゲームには,こういうキャラクターが欲しい」ということを開発陣と密にディスカッションしたうえで,それをもとに監修をさせていただいて作り上げました。
そういう意味では,イラストもゲームありきで進めていたので,僕らが目指していた3Dモデルから,あまり乖離しないようなデザインにしています。ちょっと変わった作り方ではあったんですが,個人的にもすごく気に入っていますね。
清原氏:
「BLUE REFLECTION」のキャラクターがまさにそうなんですが,今のメルさんの絵柄がこれまでで一番好きなんです。顔や頭身,色づかい,女性としての魅力のバランスが本当に絶妙なんですよね。ゲームでそれが本当にそのまま3Dになっていることに感動していて,メルさんが直接監修していないと,ここまでの完成度にはならなかったのではないかと思いました。
4Gamer:
普段,お二人がゲームのキャラクターデザインをするにあたって,押さえるべきところは何でしょうか?
岸田氏:
僕が携わるゲームはたくさんの人にプレイしてもらいたいので,自分がマストだと思う点は押さえつつも,自分があまり興味を持っていないような魅力の要素を必ず提示するようにしています。とくに「BLUE REFLECTION」では,そうした部分を強めてデザインをしていますね。
清原氏:
僕の場合はちょっとこだわりが強すぎるところがあって,「何を言われてもここは譲れない」という部分が必ず存在するので,そこだけは変えられないということをしっかりお伝えして,お仕事をさせていただくことが多いですね。
4Gamer:
ちなみに,お二人はこれまでに何かコラボしたことはあるんですか?
個人でイラストのコラボをしたことなどはありますが,こうした大きなタイトルを背負ってのコラボは初めてです。
4Gamer:
岸田さんは今,「BLUE REFLECTION」の公式サイトで,「君たちの本当のフェティシズムはコレだ!」というTwitterキャンペーンをされていますが,あれはどういった経緯で始まったんですか?
岸田氏:
最初にガストさんからキャンペーンのお話をうかがったときは,ハッシュタグをつけてTwitterでつぶやくと僕のサイン色紙が当たるというものだったんです。でも,普通にやっても目を引かないだろうと思って,誰もがやってみたくなるような,とんでもない診断結果をつぶやける機能があれば面白くなるのではないかと相談したら,頑張って作っていただけました。
清原氏:
まんまとそれに引っかかってやってみたら,「君は岸田メルフェチだ!」って言われて困惑しました(笑)。
4Gamer:
では最後に,お二人が互いに今後期待することについて教えてください。
岸田氏:
キヨさんの今までどおりの活動には,もちろん期待しています。それとは別に,僕らが昔から知っている彼の面白さを,今回のように何かしらの形でそそのかして,世間に出していきたいですよね。もっと愛されるイラストレーターになってください(笑)。
清原氏:
(笑)。メルさんは僕が何をしようとも上に行く人だと思っていて,僕が見ているだけでも今回のように面白いことをやってくれるし,絵のことなども含めて大いに刺激をくれる存在です。もちろん今回のようにコラボなどでご一緒する機会があれば,ぜひまたやってみたいですね。もう温泉企画は勘弁ですけど(笑)。
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