プレイレポート
ライドオンに痺れるぜ〜! かわいい見た目に反して遊び応えモリモリな「オトモンドロップ モンスターハンター ストーリーズ」インプレッション
「モンスターハンター」と言えば,ハンターがモンスターを狩るお馴染みのハンティングアクションゲームを思い浮かべる人も多いだろうが,本作はテレビアニメ「モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON」の世界を題材にしていることもあり,これまでのモンハンとは世界観がやや異なっている。本作では,テレビアニメやニンテンドー3DS用ソフト「モンスターハンター ストーリーズ」と同じく,モンスターと絆を結び共に生きる“ライダー”と,絆を結んだモンスター“オトモン”による物語が描かれていくのだ。
※画面は開発中のものです。
「オトモンドロップ モンスターハンター
ストーリーズ」公式サイト
オトモンをつないでモンスターとバトル
ジックリ&スピーディにピースをつなごう
本作のパズルバトルは,オトモンのパズルピースをつなげて戦うターン制のバトルシステムとなっており,同じピースを3つ以上つなげて消すと対応するオトモンがモンスターにダメージを与え,ターンが経過する仕組みだ。ピースを消してオトモンが攻撃しない限りターンは経過せず,時間経過によるペナルティもないので,基本的にはピースの配置やモンスター同士の相性をジックリ考えながら,パズルバトルに挑むこととなる。
メインモード「冒険」では,スタミナを消費して各ステージに挑む一般的なスマホ向けパズルゲームのシステムを踏襲している。ステージに出現するすべてのモンスターをやっつければステージクリア |
バトルに参加できるオトモンは5頭まで。プレイヤーのHPは,オトモンのHPの総合値によって決定し,絆技はリーダーに設定したオトモンの絆技がセットされることを覚えておこう |
ライダーが装備する武器と防具の効果でオトモンの能力をアップできる。全体に効果が及ぶもののほか,特定のオトモンに効果があるものも |
各ステージには「スコア○○以上」「スキルを○回以上使ってクリア」といった星の獲得条件が定められている。星を多く獲得することで達成できるミッションもあるため,星の獲得は積極的に狙いたい |
バトルの要,パズルの基本はいたってシンプル。画面下のピースを上下左右にスライドし,同じオトモンを3つ以上つなげればOKだ。狙って複数組のオトモンを消すのは難しいが,落ちコンを狙ってコンボを重ねればコンボの数だけスコアがアップし,一定コンボ数に到達すると薬草や回復薬といった補助系のアイテムがパズル画面に出現する。
また,複数ターンで同じオトモンのピースを連続で消してチェインを発生させると,その数に応じて爆弾系のアイテムがパズル画面に出現する。出現した爆弾系のアイテムは隣接するオトモンのピースを消すと起爆し,追加でモンスターにダメージを与えてくれるのだ。ターン制バトルということもあり,いかに少ない手数でコンボとチェインを狙うかは,プレイヤーの腕が試されるところだろう。
もちろん,単純に3つ消しできるピースを揃えていくだけでも問題ないが,ピースの消し方や数を工夫すれば,「よこ消し」「たて消し」「まわり消し」「おたすけナビルー」といった範囲消しの効果を持つスペシャルピースが生成され,より広範囲のピースを消すチャンスが生まれる。
同じピースを縦に4つ並べて消すと生成される。3つ以上つなげてよこ消しを発動すれば,横一列のピースを消せる
同じピースを横に4つ並べて消すと生成される。3つ以上つなげてたて消しを発動すれば縦一列のピースを消せる
L字,T字,十字に5個並べて消すと生成される。3つ以上つなげてまわり消しを発動すれば,まわり消しのピースを中心に3×3のマスを消し,その後もう1回3×3のマスを消せる
縦か横一列に5個並べて消すと生成される。おたすけナビルーをスライドさせると,位置が入れ替わったオトモンと同じピースをすべて消せる
さらに,スペシャルピース同士をスライドさせて掛け合わせると,より広範囲のピースを巻き込んだ範囲消しも可能だ。
このスペシャルピースの掛け合わせは「たて消し×よこ消し」「たて消し×まわり消し」のように,おたすけナビルー以外のものでも,スペシャルな効果を発揮してくれる。
スペシャルピースの組み合わせによってさまざまな消え方に変化するので,どういった組み合わせがベストかは,実際にプレイして探ってみてほしい。
絆ゲージを溜めてライドオン! スキルの使いどころが肝心
パズルバトル中にピースを消していくと,消した数に応じてオトモンのスキルゲージが溜まっていき,ゲージがマックスになるとスキルを発動できる。スキルの中には,モンスターにダメージを与えるもの,パーティのHPを回復できるもの,「睡眠」「毒」「火傷」といった状態異常を付加するものもあり,スキル珠によって習得/変更といったカスタマイズが可能だ。カスタマイズによっては,イャンクックに毒の効果を持ったスキルを持たせたり,雷系のスキルを持たせたりもできる。
スキルで眠らせてダメージを2倍にし,威力の高いスキルで攻撃をするといった,スキル発動の順番やオトモン同士の連携を視野に入れた編成を考えるのも面白そうだ。
パズルバトルで重要なファクター“絆技”にも注目しておきたい。絆技発動に必要な絆ゲージはスキルゲージと共に溜まっていくもので,ゲージが最大になるとライダーがオトモンにライドオンする。このゲージがゼロになるまでの間,自由にピースを動かすことができ,ターンに関係なくコンボを重ねられるスピーディーなバトル展開に一転するのだ。
ライドオン中は消したピースの数に応じてオトモンの絆技の威力が変化するため,通常時とは異なり,いかに素早くピースを揃えるかが重要となるだろう。このシステムによってバトルに緩急が生まれており,何度遊んでも飽きのこないバランスになっている。
ライドオン開始時はリーダーオトモンのピースが消え,盤面上のピースが4種類に。通常よりもコンボを狙いやすいため,遊んでいる間はかなり気持ちいい |
絆技の効果はオトモンによってさまざま。リーダーの選定は単純な推しモンスターで設定してもいいが,バトルするモンスターに合わせてリーダーを入れ替えるとバトルをよりスムーズに進められそう |
一度遊んだら病みつきに! 競い合いに燃えるランキングモード
もう1つのモードであるランキングでは,他プレイヤーとスコアを競い合える。制限時間内に次々と出現するモンスターをやっつけていくモードで,持ち時間もしくはHPがゼロになるまで戦い続けるというもの。冒険とは異なり,ランキングのパズルバトルはリアルタイムで進行し,ターンに関係なくピースを移動できる独自のルールとなっている。
スコアをブーストする5種類のアイテムは,ゼニーを支払うと使用可能 |
モンスターはHP右下のタイムゲージが溜まると攻撃を仕掛けてくる。攻撃を受ける前に撃破してしまいたい |
ステージをクリアするごとに持ち時間が5秒ずつ加算されていき,出現するモンスターも次第に手強くなっていく。冒険は“最良の一手を熟考するバトル”であるのに対し,ランキングは“立ち止まらずに次の一手を繰り出し続けるスピードバトル”になっている印象だ。熟考するバトルももちろんいいが,スピード勝負で突き進むランキングでのバトルは,一度遊び始めたら止めどきを見失うほどハマりこんでしまう可能性を秘めていた(筆者は冒険そっちのけでハイスコアの更新に勤しんでしまった)。
これは冒険にも共通することではあるが,ランキングで出現するモンスターに合わせて消すピースを変えたり,モンスターを眠らせてからスキル発動させたりなど,いかに持ち時間を減らさずに次のステージへ進むかを考える“試行錯誤の連続”がクセになるのだ。
今回の事前プレイでは触れることができなかったが,複数のプレイヤーで協力できる「みんなで冒険」モードも配信後に実装予定とのこと。他プレイヤーがバトルに介入することでパズルバトルにどのような化学変化が起きるかも,非常に気になるところだ。
ハイスコアを更新するコツは,ピースを凍らせる攻撃など、パズルの邪魔をしてくるモンスターを早めにやっつけること。全体攻撃が可能なオトモンを多めに組み込むとスムーズだ |
オススメのオトモンは睡眠効果付きの「睡眠ガス」を持ったグラビモス。HPが低めで回復要員が必要なら「吸血」持ちのフルフルもイイ |
「オトモンドロップ モンスターハンター ストーリーズ」は一見するとカジュアルなパズルゲームのように見えるが,蓋を開けてみると,その予想を良い意味で裏切る遊び応えを秘めた完成度の高いパズルゲームだった。スマホ向けのカジュアルなパズルゲームが乱立する昨今だが,オトモンのカスタマイズ要素によるパーティ編成の奥深さや,プレイヤーを問わない手触りの良さを持つ本作は,文句なしにオススメできる1本だ。オトモンと絆を育む冒険に,アナタもライドオンしてみては?
「オトモンドロップ モンスターハンター
ストーリーズ」公式サイト
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オトモンドロップ モンスターハンター ストーリーズ
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オトモンドロップ モンスターハンター ストーリーズ
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