プレイレポート
「BRAVELY DEFAULT FAIRY'S EFFECT」プレイレポート! 片手操作なのに奥深いブレイブシフトバトルや,誰とでも共闘できるMMO体験に注目
今回4Gamerでは,配信に先駆けて開発版を遊ぶ機会を得たので,その体験をもとにしたインプレッションをお伝えしよう。
「BRAVELY DEFAULT FAIRY'S EFFECT」公式サイト
過去が未来に影響する
「BRAVELY」(ブレイブリー)シリーズの最新作となるBDFEもシリーズ共通の世界観を持つが,従来のコマンド選択型バトルは“ブレイブシフトバトル”と銘打った新規システムへと刷新。片手で遊べる手軽な操作性でありながら,瞬時の判断で戦況を左右できるという高い戦術性が成立している。
シリーズ1作め「ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー」(BDFF)と,その正統続編「ブレイブリーセカンド エンドレイヤー」(BSEL)の時代から8000年後の世界では,世界に大きな影響をもたらす“クリスタル”の力が失われており,“大崩壊”と呼ばれる闇の時代に突入している。
今作のルクセンダルクは,クリスタルを物語の中心としながらも,さまざまな登場人物達の思惑が交差し,8000年先の未来にまで影響を与える“タイムシフトストーリー”が見どころだ。
サブタイトルの「FAIRY'S EFFECT」(フェアリーズエフェクト)はSF用語で知られるバタフライエフェクトを加味したものだと察したが,“サブタイトルを素直に受け取ると危険”というシリーズ経験者も多いはずなので,安易な見解はひとまず置いておく。
BDFEではプレイヤーオリジナルのキャラクターが主人公となり,古代図書館で出会うクリスタルの妖精「リンネ」(CV.皆口裕子)や,ヒロインであり幼なじみの「リズ」(CV.高橋李依),そしてリズの兄でムードメーカーの「エース」(CV.江口拓也)といった個性的なキャラ達が脇を固める。
ゲストアーティストが手がけたキャラも大きなトピックで,真島ヒロ氏(代表作「FAIRY TAIL」)作の「ユリアニス」(CV.井上麻里奈),種村有菜氏(代表作「神風怪盗ジャンヌ」)作の「レイコック」(CV.木村良平),岡野 剛氏(代表作「地獄先生ぬ〜べ〜」)作の「ミスト」(CV.名塚佳織)の作中における活躍に期待が高まるところだ。
サブヒロイン的な存在のユリアニス,主人公達と相対するライバルのレイコック,そして世界の核心に触れているかのような謎多き人物のミスト。従来のシリーズどおり“直感的にどういう人物か分かりやすい名称”も取り入れられているので,そこから考察につなげるのも面白いかもしれない。
ゲームの基本的な流れを追う
ゲームを開始し,まずはプレイヤーキャラを作成することになる。性別や髪形などの項目をカスタマイズし,自分好みの見た目に仕上げよう。その後はストーリーの導入部を読みつつ,冒険の拠点となる「魔法学園都市イスタンタール」で基本操作を学んでいく。
チュートリアル中は物語の重要な場面や,3Dムービーも確認できる。必ず見ておこう。
細かいところだが,シナリオスキップ時に,あらすじを確認できるのも注目ポイント。手早くゲームを進めたあとで読み返す派の人にも嬉しい。
チュートリアルの最後は,基本ジョブを習得するための試練に挑むという内容。頼れるタンク「ナイト」,範囲攻撃に優れる「黒魔道士」,パーティの要「白魔道士」,物理特化のダメージディーラー「シーフ」,攻撃から補助まで汎用性の高い「狩人」の計5種類から選択できる。
プレイスタイルでも見た目でも,あるいは友達とロール(役割)を相談してからでも,基本的にここで選択する理由はなんでもいい。基本ジョブは(特定のクエストをこなせば)気軽に変更可能となるからだ。
各ジョブのレベルと経験値は独立しており,レベルアップで得られるAPをアスタリスク盤(要はFFXのスフィア盤的なもの)に割り振って強化できる。
なお,2016年11月に行われたクローズドβテストのフィードバックによって,白魔道士のパーティ戦での使いやすさが向上していたり,狩人も1人プレイからパーティプレイまで幅広く活躍できるようになったりと,性能の見直しも図られている。CBTに参加した人は,正式版で違ったプレイフィールを確かめられるだろう。
基本的なプレイサイクルは下記のとおり。スマホRPG定番の設計で分かりやすく,いわゆる“スタミナ”は採用されていないので,時間の許す限り遊び尽くせる。
1. クエストを受注
2. クエストに挑戦
3. クエストクリア+報酬ゲット
4. クエストに沿ってストーリーが進展
5. 拠点に戻って,次のクエストへ(以降,繰り返し)
※クエストでは戦闘不能の回数が2回で,拠点に強制帰還
クエストは拠点にいるキャラクター「エスト」から受注し,専用フィールドで達成を目指す形式となっている。
プレイヤーキャラの移動はバーチャルパッドで行い,戦闘システムは敵にぶつかるとバトルに突入するシンボルエンカウント方式が採用されている。
見ているだけじゃ,避けられない
敵とのバトルはセミオート式となっており,プレイヤーキャラは,タッチ操作でターゲティングした敵に自動で通常攻撃を繰り出す。つまり画面を眺めているだけでも戦闘は進むのだが,勝てるかどうかは今作特有の“ブレイブシフトバトル”を使いこなせるか次第だ。
バトル開始時,キャラクターは画面手前側の3つの列(前列・中列・後列)に配置される。どの列にいるかでジョブの特性も変化するのだが,バトル中に赤く染まった列には要注意。それは敵の特殊攻撃の範囲を表しており,避けるにはスワイプ操作で別の列にあらかじめ移動しておく必要がある。
敵に通常攻撃がヒットするたびに「BP(ブレイブポイント)」を獲得し,これをリソースとしてさまざまな必殺技(武器ごとに異なる)を発動できる。とくに白魔道士はサポート系の必殺技が多く,味方を回復したりバフで支援したりできるのだが,その効果範囲(列)は青く表示されるので,たとえば赤い列にかぶせてしまうと,逆に味方を危機へと陥らせるかも……。
魔法学園都市イスタンタールについても説明しておこう。冒険の拠点となるこの場所はいわゆる“ロビー”的な空間で,1つのルームにつき30〜50人のプレイヤーが同居できる。
各々は拠点からクエストに挑むわけだが,同じフィールドで活動しているプレイヤー同士は,フィールド内で視認し合うことができ,さらにほかのプレイヤーがバトルに突入したとき,フィールド上の“戦闘中”と書かれたシンボルに触れることで,ほかのプレイヤーのバトルに途中参加できるのだ。
野良でプレイしていると,一見アンバランスな組み合わせのパーティに遭遇することもあると思うが,それはそれでMMORPGっぽさを感じられるだろう。人数の多さはデメリットにならないので,手当たり次第に乱入しても問題ない。積極的に共闘を楽しめる仕組みがこうしたMMOチックな体験を生んで,最大の魅力となっている。
また,パーティを検索・作成すると,最大4人の固定パーティを組むこともできる。パーティメンバーの元へはいつでもワープで移動できるので,合流の手間は最小限だ。加えてスマホゲームの定番「ギルド」システムも用意されているが,開発スタッフいわくギルドに入らないと損をしたり,何かができなかったりといった要素はないそうで,ソロプレイも純粋に楽しめるとのこと。
しかも,クエストのフィールドに入れる人数は,パーティの4人制限を軽く超えられる。ギルドメンバーと10人や20人といった大人数でクエストに挑めば,そこら中で戦闘が巻き起こるし,敵次第でパーティメンバーを組み替えることもできるだろう。なお,ボスのシンボルはすぐに出現するので,取り合いに発展することはないはず。
バトルの注意点として,必殺技使用時の硬直中にも敵から攻撃を受けることや,過剰な必殺技は敵のヘイトをタンクから外してしまうことを覚えておきたい。
なお,先行体験で遊ばせてもらった高難度クエストでは“誰かの1ミスからパーティ全滅”といった,実にブレイブリーらしいともいえる,ギリギリの死闘が体験できた。高難度攻略は4人協力プレイでは状況を読む力と,コミュニケーションがカギを握る。チャットやスタンプを駆使し,周囲との意思疎通を図るべきだろう。
武器のオススメは“属性特化”
BDFEでは,武器はジョブ固有の装備アイテム(※ナイトは剣,黒魔道士はロッドなど),防具は全職共通の装備アイテムとなる。武器は計5つまで装備でき,戦闘中に持ち替えることで,敵の属性に対応するなどの応用が利く。防具は頭・上半身・下半身・アクセサリの計6つが装備箇所だ(※武具の装備枠はクエストで拡張していく)。
武具はクエスト報酬のほか,有料通貨「ミスリル」などを使うジョブガチャで入手できる。レアリティの違いは能力の差に直結するものの,本作では全武具が最高レアリティ(★6)まで強化できるようになるので,やりようはいくらでもあるはずだ。
なお,各武器にはそれぞれ通常技・必殺技が備わっている。武器は同属性でまとめるほどに“属性ボーナス”が付加されたり,5つの装備枠の何番にセットするかで特殊効果の有無が変わったりと,装備の組み合わせを悩ませてくるのが実にニクい。「2個くらいはこの必殺技を確保したい」「できれば1色でまとめて属性ボーナスをとりたい」などと考えてしまうのだ。
装備品はそのままキャラの見た目に反映されるが,こだわりたい人に嬉しい「見た目装備」機能も用意されている。防具が全職共通ということで,騎士っぽい魔法使いやら,盗賊っぽい白魔道士やらと,ジョブのイメージの枠組みを超えたコーディネートも楽しめる。
★さまざまな要素もスクリーンショットで紹介
・メニューの一覧 ・オプション画面 ・ビューティサロン ・自動装備機能 ・工房はメイン進行で開放 ・バトル時の逃走はBPと相談 ・実績でミスリル獲得 ・ランキングボード ・180分に1回,リンネを探せ
CBTのプレイヤーアンケートで「正式サービス開始後のプレイ意向が96%以上」(※公式CBTレポートから抜粋)を記録したシリーズ最新作「BRAVELY DEFAULT FAIRY'S EFFECT」。アプリはiOS / Android共に近日配信となっており,今なら早期スタート特典として,「カプカプ全身装備」と「ミスリル150個」(ガチャ10回分)も配布されている。
シリーズファンのみならず,BDFEからブレイブリーを始めるという人にも打ってつけの仕上がりなので,興味がある人はぜひプレイしてみよう。
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