このゲームの読者の評価
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ニッチとニッチを掛け合わせた"濃い味"ローグライク 90 - 投稿者:タンヤオ(男性/20代)
- 投稿日:2019/06/21
- 良い点
- ・それぞれのジャンルが融合して生まれた、超濃密なゲーム性
本作のジャンルを言うなれば、「弾幕シューティングアクションローグライク」である。
"弾幕シューティング"の名に恥じぬ敵弾の雪崩をドッジロールやテーブル返しの"アクション"要素でいなし、"ローグライク"で入手したヘンテコな銃で一掃。
これを繰り返し、自身の技量や運に左右されながらエンディング到達を目指すのが本作の目的である。
弾幕、STG、ACT、ローグの4要素が絶妙なバランスで一堂に会し、それらを交互ないし同時に味わうのだから舌触りは非常に独特。
・ローグライクに偽り無し、シナジーと高難易度がもたらす高いリプレイ性
本作の難易度は割と高め。慣れないうちは2層突破すら危ういだろう。
それを手助け(もしくは鬼に金棒)してくれるのがシナジーシステムである。
特定のアイテム/銃の組み合わせで発生するシナジーによって、様々な相乗効果と一期一会の発見をもたらす。
"オートエイムの触手を一本飛ばして敵に巻き付く銃と自身のケツからも弾が出るアイテムを拾ったら火力が倍増した"
"ロックバスターにしか見えない銃と木製の銃を拾ったらリーフシールドが出せるようになった"
"針千本を飛ばすサボテンガンが何故かサボテンごと撃ち出すようになった"
"テーブルをひっくり返したら部屋内全てのテーブルが連動してひっくり返り、そのまま前方へ飛んでいき爆発するようになった"
"木製バットが落ちていたので拾ったら呪われたが、呪いの弾丸を持っていたのでむしろ火力が上がった"
など、如何にもローグライクらしい珍妙かつ強力なハプニングが絶えない。
こういった現象と出会い、助けられ、知識として身につけ次回以降のプレイに活かしていくサイクルが本作の魅力であり、高いリプレイ性を持つ所以なのだ。
・大丈夫なのかと心配になるパロディ銃の数々
AK-47やMAC-10、AWPと言った実銃ならまだしも、上述のロックバスター(装備変更機能付き)や緑こうらを発射する銃、雷電シリーズのグネグネするレーザーなど四方八方から節操なくパk、参考にした銃が多数実装されている。
それらを見つけては笑うのもまた一興。 - 悪い点
- ・ローグライクだがややアクション寄りな一面
本作はローグライクではあるものの、アクション要素を蔑ろにしてクリア出来るほど易しくはない。
1層ボスのキングブレットですら全方位高速分裂弾と自機狙い3way弾を同時に撃ってくるくらいで、所謂「決めボム」や気合で避ける必要がある部分はどうしても存在する。
こればかりはジャンルをごった煮にした副作用とも言うべき部分なので致し方がないのだが、純ローグライクのような知識だけで勝てるゲームではないというのを付け加えておきたい。
・ちょっと説明不足なシナジー、呪い、クール度
シナジー、呪いの2種に関してはゲーム内でそれの発動を示すエフェクトがちんまり出るのみで、深い情報は自分で探るかWikiを頼ることになる。
この説明不足感はレトロゲームを遊んでいるようで面白い部分でもあるのだが、やはり知りたい人はゲーム内で知りたいだろう。
因みに、クール度はゲーム内で存在すら明かされないしエフェクトも出ない。徹底されたマスクデータである。スーファミか。
・たまにウソをつく説明文
アイテム「第6チェンバー」の説明文に「呪いを吸収する。」とあるが、実際は全く吸収されない。
それどころか、第6チェンバーの所持で呪いが2上昇する始末である。
一応、「現在の呪い値1点毎にクール度2点を得る」という隠し効果によるフォローがあるにはあるが。
こんな悪ふざけも含めて、実にDevolver Digitalらしい。 - 総評
- "ゴーゴーカレーに豚骨ラーメンぶっかけて煮込んだら美味いんじゃねえの"なアイデアを地で行った挙げ句、それぞれの味を両立させ、家系の如き中毒性を誕生させるに至った怪作。
当然ながら人を選ぶが、合う人はドツボにハマる。 - プレイ時間
- 100〜200時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 5 5 5 5
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