イベント
「二ノ国II レヴァナントキングダム」完成披露会が開催。志田未来さん,西島秀俊さんら俳優陣がボイス収録時のエピソードを語った
このイベントでは,本作のキャラクターボイスを担当した俳優陣が登壇し,収録時のエピソードなどが披露されている。
■関連記事
4Gamer「二ノ国II レヴァナントキングダム」
サテライトサイト
「二ノ国II レヴァナントキングダム」公式サイト
冒頭に登壇したレベルファイブ 代表取締役社長/CEOの日野晃博氏は,「二ノ国II」を「実に4年以上の時間をかけて,超大作と呼ぶにふさわしいゲームとなった」と紹介。さらに「レベルファイブがこれまで培ってきた,RPGの開発ノウハウを結集した」と語り,自信のほどをのぞかせた。
続いて,日野氏は「二ノ国II」において,とくにこだわった3つのポイントを挙げた。
最初のポイントは「豪華制作陣」。キャラクターデザインには前作に引き続き百瀬義行氏を起用しており,日野氏は「百瀬氏の手により,キャラクターの魅力が一層高まり,『二ノ国II』の世界観が日本を代表するゲームにふさわしいクオリティとなった」と語った。
さらに音楽も前作同様,作曲家の久石 譲氏が手がけており,日野氏は「まるで映画ではないかと感じられる,すばらしい楽曲に仕上げていただいた」と称賛を惜しまなかった。
2つめのポイントは「全世界同時発売」。「二ノ国II」は全世界,とくに北米と欧州での期待が高く,発売前にもかかわらず,すでに28の賞にノミネート,21の賞を受賞している。
3つめのポイントは「豪華声優陣」。日野氏は「今の日本を代表する俳優の方々に声を演じていただいた」「声でキャラクターに命を吹き込んでいただいた」と語っている。
続いて,ステージには「二ノ国II」の主要キャラクターのボイスを演じた俳優陣が招かれた。登壇したのは,国を追われた幼き王・エバン役の志田未来さん,エバンと共に建国に奮闘するロウラン役の西島秀俊さん,空賊の娘・シャーティー役の門脇 麦さん,仲間を救うために奔走する天才エンジニア・シャリア役の木村文乃さん,冷徹な女王の側近・セシリウス役の山崎育三郎さんだ。
俳優陣を前にした日野氏は,今回のキャスティングについて「豪華な顔ぶれではありつつも,キャラクターに合った人を選んだ」「仕上がりが非常に良く,演じていただけて大変満足している」と手応えを語った。
幼い主人公を演じた志田さんは「ファンの皆さんが待ち望んでいるシリーズの続編で,主人公の声を演じられて光栄です」とコメント。また,もう1人の主人公を担当した西島さんは「プレイヤーの皆さんがゲームに入って,キャラクターと一緒に過ごすことになる。そうなると,映画やドラマより人物像をきちんと作り上げないといけない」と述べ,そのため,日野氏に細かい部分まで演技指導を依頼したことを明かす。その結果,日野氏が「完全にロウランというキャラクターを理解していただけた」という演技が実現したそうだ。
ヒロインを演じた門脇さんは,「二ノ国II」が声優初挑戦だったとのこと。声だけでキャラクターの感情などを表現するのは,俳優としての演技とは違って苦労したという。
一方,木村さんは「二ノ国II」にかける日野氏の思いを聞き,「その一端を担うことができて良かった。感謝しています」と語っていた。
そして,山崎さんは「世界中から注目されているゲームということでプレッシャーもあったが,楽しく演じられました」とコメント。そんな収録の翌日には,声がかれるという経験をしたことを明かした。
トークのテーマが,演じたキャラクターと自分自身の共通点や違う部分に及ぶと,山崎さんは「恐ろしく頭が切れるところは,セシリウスとは違う」としつつも,冷静であることをアピール。また,セシリウスには女王にハイヒールで踏まれるシーンがあるそうだが,「そういうのはちょっと嫌かな」(山崎さん)とこぼしていた。
木村さんは「姉御肌のシャリアは,できれば頼らないでほしいと思っている私とは違う」「自分が一度信じると決めた人は,どこまでも信じる。そのためには優しいだけでなく,厳しい言葉を使うこともあり,見習うべき先輩だと思いました」と語った。日野氏によると,シャリアの見せ場は偉い人を説得するシーンとのことだ。
幼い頃は活発だったという門脇さんは,その時代を思い返しつつシャーティーを演じたそうだ。日野氏も,最近の門脇さんの演技とは異なる部分が多く,難しかったのではないかとコメントしていた。
そんな門脇さんの演技について,昨今主流となりつつあるゲームのヒロイン像とは,いい意味で差別化がなされた「かなり新鮮,かつ魅力的」(日野氏)と評した。
ロウラン |
シャーティー |
シャリア |
セシリウス |
ロウランは一の国(現実世界のこと)では48歳の大統領,二ノ国では20歳という設定だ。少々複雑なキャラクターを演じた西島さんは「48歳のロウランは年齢こそ近いが,立場が全然違う。ただ,僕自身がこの年齢になり,若い人達がのびのびやれる場を作りたいという思いがあるので,理想の存在」と語った。
日野氏によると「20歳のロウランは,48歳の大統領の知識を持っている。西島さんはそうした難しい役柄を工夫して演じてくださった」とのことだ。
志田さんはエバンについて,「幼いながらも国を思う,愛に溢れた子。その熱い思いが届くから,周囲がどんどん付いてくる。私は自ら引っ張るタイプではないので,見習うべきところがある」と表現した。日野氏曰く「エバンは最初は引っ張るようなキャラクターではない」そうだが,志田さんの演技には「そんなキャラクターが仲間に背中を押されて成長していく雰囲気がよく出ている」と語っている。
エンディングでは,西島さんが「ゲームは年齢や性別,国などを越えてキャラクターになりきって遊ぶもの。僕自身,ロウランの声を演じてすごく楽しかったので,皆さんにも僕達と一緒に夢と冒険の世界に飛び込んでもらって,楽しい時間を共有できれば幸いです」とコメント。続けて,志田さんも「まるで映画を観ているかのような素敵な映像と音楽のなか,魔法や武器を駆使して強大な敵と戦っていくことになります。最大級のスケールのゲームに仕上がっているので,ぜひエバンと仲間達と一緒に素敵な王国を築いていただけたら嬉しいです」と語った。
最後は,日野氏が「『二ノ国II』は前作を大幅に進化させようと,4年以上の期間と数百人のスタッフを使って作り上げました。キャストの皆さんも妥協せず,演じてくださり,すばらしいゲームなったと自負しています。ぜひ注目していただき,遊んでいただければと思います」と述べて,完成披露会を締めくくった。
4Gamer「二ノ国II レヴァナントキングダム」
サテライトサイト
「二ノ国II レヴァナントキングダム」公式サイト
- 関連タイトル:
二ノ国II レヴァナントキングダム
- 関連タイトル:
二ノ国II レヴァナントキングダム
- この記事のURL:
(C)2018 LEVEL-5 Inc.
(C)2018 LEVEL-5 Inc.