プレイレポート
はっちゃけ具合はシリーズ随一!? 一国の王女が下着姿でバトルする「限界凸城 キャッスルパンツァーズ」序盤プレイレポート
シリーズ第1弾「限界凸騎 モンスターモンピース」に始まり,「限界凸記 モエロクロニクル」「限界凸起 モエロクリスタル」「限界凸旗 セブンパイレーツ」と,タイトルの「き」の部分が作品を象徴する一文字として使われてきたこのシリーズだが,今作は「城」の文字からも分かるように,お城をフィーチャーしている。
そんな本作の序盤を遊んでみたので,ゲームの雰囲気や基本的なシステムを紹介しつつ,インプレッションをお届けしたい。
「限界凸城 キャッスルパンツァーズ」公式サイト
聖なる三角形を求め,いざ冒険の旅へ!
ストーリーは,とある国で起こったクーデターから逃れた王女,アイリス・ライン・ガレスティアと,主人公であるアレックス・ライドの出会いから始まる。ひょんなことからアイリス一行をかばうことになり,その結果,敵に追い詰められてしまうアレックスだが,その時,謎の声が響き渡る。「力が……欲しいか」と。
ここまでは,王道のファンタジーRPGの匂いすら感じるオーソドックスな展開だが,本作が正体を見せるのはここから。主人公が謎の声に応じた瞬間,なんと地下から,微妙な場所にゴツい砲台を備えた城が浮上。さらに,謎の生物「オットン」が登場し,衝撃的な言葉をぶつけてくる。
「お前は城と契約したんだお。城の力を使える代わりにリビドーをささげ続けるんだお! リビドー,それはすなわちうら若き乙女のまとう聖なる三角形!」
聖なる三角形,すなわちパンツ(下着)を集め,クーデターから国を取り戻すことになったアレックスと,王女一行の珍妙な冒険がここに幕を開けるのだった……。
戦略性の高いターン制バトル。スタイルの使い分けが勝利へのカギ
公式サイトのジャンル表記に「P.S.RPG(パイ×シリRPG)」とあることから,そっち方面(どっち?)のイメージばかりが先行してしまいがちだし,あながちそれも間違ってはいなかったりする本作だが,RPGに必要不可欠な戦略性や成長要素もしっかりと盛り込まれている。
ということで,まずはバトルシステムから見ていこう。ヒロイン達にはそれぞれ「AP」が設定されており,戦闘中,攻撃や移動といった何かしらの行動をするたびにAPを消費する。移動できるのはリング状で可視化された範囲で,その範囲内なら左スティックで自由にヒロイン達を動かせる。
バトルはターン制で進行し,行動は任意のタイミングで終了させることもできる。APが多く残っている状態なら,次のターンまでの待ち時間が短くなるというメリットもあるので,あえて余裕を持って行動を終了させるのも有効な手段になるだろう。
また,いわゆるジョブに相当するものとして,各ヒロインに特性の異なる「スタイル」が用意されている。スタイルは,手数の多い近接型の「ヴィーナススタイル」,一撃が重い「ナイトスタイル」,遠距離型の「ガンナースタイル」,魔法をメインに戦う「ウィッチスタイル」の4つがあり,武器や攻撃方法,攻撃時の消費APなども,スタイルごとに違ってくる。
スタイルのチェンジは下着を付け替えることで行う。下着はバトルやイベントなど,さまざまな場面で入手可能だ。下着の数が増えるほど,選択できるスタイルも増していき,よりバリエーション豊かな戦い方ができるようになるというわけだ。さらに,下着には攻撃力や防御力の増加,状態異常耐性といったパッシブスキルも用意されている。
下着の種類は,王道の白から,アダルトな黒まで多種多様。ビキニやセパレートなど,さまざまなニーズ(?)に対応しているので,戦力重視で選んでもいいし,思いっきり趣味に走ってもいい。このあたりは,まさにプレイヤーの好み次第だろう。
可愛いモン娘を仲間にして,ビルドで城を強化しよう!
ストーリーを進めると“歩く城”を操作し,ワールドマップを移動できるようになる。「!」のアイコンが表示されている場所は,イベントやバトルが発生するサインだ。移動中は,城に備え付けられた砲台による「G砲撃」で,進路をふさぐ巨岩を破壊したり,「岩牢」に囚われているモン娘を救出して仲間にしたりもできる。
モン娘はバトルのサポートや城の強化など,さまざまな局面で役に立ってくれる頼もしい味方。岩牢を破壊して救出するほか,バトルで獲得したり,「宝玉」を集めてスカウトしたりも可能だ。
彼女達は,戦闘中に呼び出して攻撃や回復を行う「召喚」,サポート枠にセットしておくことで戦闘中にさまざまな効果が得られる「サポート」,城の機能を獲得したり強化したりするための「ビルド」という3つの役割に分類されているので,どんどん仲間にして,冒険を有利に進めたい。もちろん,みんな可愛いです。えへへ。
城に関しては,まだまだ多くの特徴が存在する。バトル中,敵に大ダメージを与えられる「H砲撃」,先述したフィールド上の岩を壊す「G砲撃」,ヒロインと夜遊びできる「大浴場」,文字どおりアイテムを作り出す「アイテム生産設備」など,冒険を有利に進めるための要素が詰まっているのだ。
これらの要素をどのようにレベルアップさせ,城をカスタマイズしていくかが,攻略に大きな影響を与えると言っても過言ではない。城を強化するためには,ビルドスキルを持つモン娘が必要で,実行にはお金と「ビルドエナジー」も要求される。ビルドエナジーは,入手した下着をオットンに鑑定してもらうことで入手可能。当然,無限に使えるものではないので,ビルドを実行する際はご注意を。
これはけしからん! 胸やお尻にタッチしまくりの「育育システム」
一般的なRPGでは,敵と戦い,経験値を得て,キャラクターをレベルアップさせていくが,その流れは本作でも変わらない。しかし,レベルアップを行う際,「とある」要素が介入してくるのが実にこのシリーズらしく,ある意味,本作を象徴する部分であるとも言えるだろう。
シリーズ経験者ならすでにお気づきだと思うが,本作ではヒロイン達のバストやヒップを触り「施術」を行うことで,キャラクターをレベルアップできるのだ。レベルが上がり,おっぱいにも触れるなんて,まさに一石二鳥。なんてこった! ちなみにこのシステムのことを,本作では「育育システム」と呼ぶ。声に出して読むのはやめておこう。
とは言え,ただ触るだけでは満足できないという気持ちは,よく分かる。気になるのは,触ることでプロポーションにも変化が現れるかどうかだ。もちろん,その点でも本作は期待を裏切らない。そう,プロポーションは変化するのだ!
胸やお尻には「大きさ」「上向き」「開き」「柔らかさ」からなる4つのパラメータがあり,左右のアナログスティックを使って揉むことで,それぞれの見た目が変化していく。つまり,おっぱいを大きくするもよし,小さくするもよし。プレイヤー好みのプロポーションに育てることが可能というわけだ。僥倖っ……! なんという僥倖……! 本作の開発スタッフに,圧倒的感謝を捧げたい。
なお,育育システムを行うと,ヒロインはなかなか悩ましい声を出してくれる。そのため,実家暮らしの人はヘッドホン必須。また,部屋の入口にカギがない人は,家族の突然の侵入に注意しながらプレイしてもらいたい。
そしてもう一つ,ヒロインやモン娘との「夜遊び」も注目したい要素だ。夜遊びというと危ないイメージを持つ人がいるかもしれないが,本作の夜遊びは会話を通じて交流を図ること。ストーリーでは明かされなかった彼女達の魅力を垣間見られるほか,エンディングにも影響を及ぼすため,お気に入りの女の子とは積極的に夜遊びしたいところだ。
しっかり遊び込めるバトルやビルドなど,RPGとしても良質な出来
まだまだ,すべての要素を紹介しきれたわけではないが,この先が気になる人はぜひ自分の目で確かめてみてほしい。筆者が本作をプレイして率直に感じたことは,RPGとして,非常にやりごたえのある作品であるということだ。
ヒロイン達の可愛らしさや,ちょっぴりエッチな要素も本作の魅力ではあるが,それ以上に,モン娘を集めたり,城をカスタマイズしたりといった部分がとても楽しかった。ストーリーに関しても,王道的な部分を含みつつ,終始ぶっ飛んでいて退屈しない。それに加えて,キャラクターの内面にもスポットが当てられており,決して薄い内容になっていないことは評価できるポイントだろう。
バトルに関しては,思った以上に骨太だった。特徴が異なるスタイルをどのように編成するか,敵味方の得手・不得手の見極め,H砲撃の使いどころなどを,きちんと考えないと勝てないバトルも少なからず存在する。簡単にクリアできると思って甘く見ていると,痛い目を見ることもあるだろう。これは裏を返せば,戦略性の深さを表しているとも言えるので,きっちりとやり込みたいプレイヤーにもぜひオススメしたい。
「限界凸城 キャッスルパンツァーズ」公式サイト
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