プレイレポート
あらゆる部分が強化された待望のシリーズ最新作「How to Survive:ゾンビアイランド2」インプレッション。軽妙なノリとクラフト要素が楽しい
オフラインで最大4人,オンラインでは最大16人での協力プレイが可能になり,新たに拠点となるキャンプの設営機能が実装されるなど,さまざまな点でパワーアップを果たした本作を遊んでみたので,そのインプレッションをお伝えしよう。なお本稿は,シングルプレイにフォーカスした内容になっているので,その点はご了承を。
「How to Survive:ゾンビアイランド2」公式サイト
ゾンビだらけの世界での生存競争が再び幕を開ける
“ゾンビ”や“サバイバル”といったキーワードからも何となく想像がつくと思うが,本作はゾンビが蔓延する荒廃した世界の中を生き延びていくサバイバルアクションだ。トップビュー視点を採用したメインマップと,クエストを受けることで発生する専用マップを往復しながら,次々とクエストをこなしていくというのが大まかなゲームの流れとなる。
メインマップは広大で,思わぬところにレアなアイテムが落ちていたりするので,探索しがいのある作りになっている。また,ゾンビを倒すと素材やアイテムをドロップするので,ハクスラ系が好きな人にもオススメできる。素材をたくさん集め,武器や防具,回復アイテムなどをクラフトして,身の回りを固めていこう。
本作のストーリーは,謎のゾンビ研究家・コバックによってシェルターに導かれた主人公が,コバックの指南を受けながらクエストをこなし,荒れ果てた世界で生き延びる知恵や戦闘能力を身に付けていく過程が描かれるというもの。
とはいえ,重厚なストーリーや緻密な設定に裏打ちされたバックボーンを堪能する作品ではなく,誤解を恐れずに言えば,ノリを楽しむタイプのゲームだろう。もちろん,クエストによってはしっかりしたストーリーが用意されているが,どことなく軽いノリのものが多い。
実際,コバックはなかなかいい感じの性格をしており,なぜかテンションも妙に高い。思わず笑ってしまうようなノリだ。ゾンビを題材にした作品は,ゲーム,映画を問わず,シリアスな重い雰囲気のものとギャグ要素の強いものとで二極化される傾向があるが,本作は後者寄りである。
その一方でゴア描写は過激で,ゾンビの頭を吹き飛ばしたり血飛沫が飛び散ったりなど,ファンがゾンビものに望む要素もきっちりと満たしている。
シンプルだが骨のあるゾンビとのバトル
操作自体は非常にシンプルで,個人的には,古き良きアーケードゲームの手軽さに通じるものがあると感じた。序盤は釘バット,マチェーテ,ピッチフォークなどの接近武器での戦いがメインとなるのだが,クエストのレベルが上がると,それに比例してゾンビの耐久値が高くなるため,わずか数体のゾンビにも手を焼くことになる。
当然,あっという間にボコボコにされてゲームオーバーになってしまったことも一度や二度ではなく,ゾンビとの距離を考慮したり,□ボタンの長押しで発動するタメ攻撃を駆使したりといった,それなりの工夫が求められる。
また本作では,ゾンビを倒したり,クエストをクリアしたりすることで得られる経験値を振り分けて,キャラクターをレベルアップさせられる。経験値はスキルの獲得に使うことも可能だ。
クエストの進行中は,時間経過によって水と食料が減少していき,これらがゼロになるとパフォーマンス低下などの悪影響があるばかりか,体力ゲージもどんどん減ってしまう。そんなときに役立つのが,脱水状態の悪影響を軽減するスキル「脱水耐性」や,空腹ゲージの減少速度を遅くする「小さな胃袋」だ。
ほかにも,ダッシュが速くなる「高速移動」や武器のリロード時間が短縮される「クイックリロード」,ロックピックにかかる時間が短くなる「器用な指先」といったスキルも頼もしい。
もちろん,これらのスキルは全体のほんの一部で,その種類は膨大だ。ちなみに筆者はアタッカー気質が強いため,接近武器でのダメージが増加する「接近武器の達人」や「クイックリロード」を集中的に上げてみた。これから遊ぶつもりの人もぜひ,自分のプレイスタイルに合ったさまざまなスキルの組み合わせを試してみてほしい。
多彩な設備でゾンビの侵入を食い止めろ
本作の新規要素として,キャンプを設営できるようになったのも嬉しいところだ。メインマップ上の空いているスペースに,ゾンビの侵入を防ぐポールやフェンス,武器や弾薬を製作するための作業場,アイテムを保管できるチェスト,そして高所からゾンビを監視する見張り台といった,各種施設を配置できる。もちろん,どこに何を置くかはプレイヤー次第なので,自分だけのキャンプ作りを楽しめる。
当然ながら,施設をクラフトするためには素材が必要であり,利便性の高い施設であればあるほど求められる素材の質と量が高まっていく。クエスト発注画面では,入手できる素材の種類が記載されているので,それらを参照しながら計画的にキャンプを発展させていこう。
本作は2000円(+税)で手軽に購入できるダウンロード専用タイトルながら,ゾンビとのバトルはなかなかに緊張感のあるバランスで,豊富なスキルやクラフト要素など,遊び応えも十分に備えている。ゾンビ,ハクスラ,クラフトといったキーワードにピンと来た人は,ぜひ遊んでみてほしい。
「How to Survive:ゾンビアイランド2」公式サイト
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