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[gamescom]「DARK SOULS」などの影響を受けたアクションRPG「Sinner: Sacrifice for Redemption」が初のプレイアブル出展
本作は,過去の記憶を失い,未知のパラレルワールドで目を覚ました罪人の主人公アダムが,自らの罪を償うために「7つの大罪」の化身と戦うというストーリーが描かれる作品だ。
「DARK SOULS」や「ワンダと巨像」のような名作ゲームから大きなインスピレーションを受けていると公式サイトでも公言しているが,人数の少ない開発チームだけに,自分達のやりたいことだけに特化し,削り取れる部分はすべて削ぎ落した超ハードコアなゲームになっているという。
実際のゲームプレイは,「DARK SOULS」のように1対1の戦いを基本としており,相手の攻撃をかわして弱点を見極めつつ戦うというメレーアクションとなる。しかし,ボスキャラクターとの戦いの合間に雑魚キャラクターなどが登場することはなく,ボスの領域が闘技場のようなアリーナマップになっており,プレイヤーはそこに飛び込んで戦うことになる。こうしたボスファイトのみという点が,「ワンダと巨像」らしさをうかがわせる。
なお,最初に戦う「7つの大罪」の1つである「Pride(傲慢)」を倒したあとは,ほかの6体のボスと対峙する順序は自由に決められるという。
筆者もさっそくプレイしてみたが,アリーナに飛び込み中央に向かって突撃しているところで,ジャンプしてきたPrideに踏まれて,いきなり即死した。DarkStar Gamesのビジネスディレクターであり,自身もプログラマーとして開発に関わる王 探氏によると,これは勇み足で突進していくことを戒めるための仕様だとのことだ。本作がどんなゲームなのかを,プレイヤーに印象づける目的もあるのだろう。
戦闘はヒット&アウェイを基本としたもので,筆者も相手の攻撃を避けながらの攻撃を試みたのだが,相手の体力を20分の1ほど削っただけで倒されてしまう状況が続き,お手上げ状態。最初のボスキャラでこのような感じなのだから,やり込みによる経験と操作の習熟を含め,相当なプレイヤースキルを必要とするのだろう。
スピア(投げ槍)や弓など,いくつかの遠距離からの飛び道具も利用できるが,スピアなら20本というように,決められた数しかないので,使いどころは見極めなくてはならない。
また,タイトルに「サクリファイス」(犠牲)という文字が刻まれているが,このゲームがユニークなのは,最終的にボスキャラクターを倒すには「自己犠牲」を払わなければならないところだ。具体的には,自分の身に着けている防具や武器,もしくは自分の能力を消費することによって,過去の罪を償うという設定になっている。つまり,ボスを倒すごとにプレイヤーキャラクターは弱体化し,さらに難度が上がっていくのだ。
最初のPride以外の敵は自由に選べることは述べたとおりだが,どのボスと戦うかで失うものは決まっているので,ゲームを進めていくうちに特定の能力が使えない“手詰まり感”を覚える可能性は十分にある。王氏は,「特定のセーブポイントまで巻き戻すかプレイし直して,新しい道を切り開いてください」と話していたので,何度もプレイしながらコンプリートを目指すというスタイルになっているようだ。
これは,その攻略法などをファン同士が共有できるような,ライブストリーミングを意識したものであると思われ,かなり慎重にデザインされたゲームコンセプトではないだろうか。
王氏は,おそらく全体を通すとプレイ時間は4時間くらいになると話していたので,1体のボスを倒すのに30〜40分ほどかかるという長丁場が予想される。
かなり手強いゲームになるのは間違いなさそうだが,パブリッシャーであるAnother Indieはすでに日本ゲーム市場への参入も予定しているらしく,2018年の第1四半期内にはリリースされるという。今年の東京ゲームショウにも出展予定とのことだったので,イベントに参加する予定の読者は,そちらのブースを訪ねてみよう。
「Sinner: Sacrifice for Redemption」公式サイト
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Another Indie (C)2016. All rights reserved.
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