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  • 発売日:2018/11/29
  • 価格:2300円
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3つのボードを持つ異色の新作デジタルTCG「Artifact」をプレイ。ゲームの基礎から独自のマーケットシステムまでを紹介
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印刷2018/12/21 12:00

プレイレポート

3つのボードを持つ異色の新作デジタルTCG「Artifact」をプレイ。ゲームの基礎から独自のマーケットシステムまでを紹介

画像集 No.084のサムネイル画像 / 3つのボードを持つ異色の新作デジタルTCG「Artifact」をプレイ。ゲームの基礎から独自のマーケットシステムまでを紹介
 Valveの新作デジタルカードゲーム「Artifact」が,2018年11月28日にリリースされた。あのSteamの運営元でもあるValveが,同社が展開する「Dota2」の世界観をモチーフとしたデジタルカードゲームを世に送り出すということで,その名を耳にした人も多いのではないだろうか。

 さらに,世界初のTCG「マジック・ザ・ギャザリング」をはじめ,幾多の人気カードゲーム&ボードゲームの制作に関わってきたリチャード・ガーフィールド氏がルールデザインを行ったとあって,アナログゲーム界隈からも注目を集めている。

 しかしながら,本作にはボードが3つあり,見るからに難しそうな雰囲気である。また,ほかのデジタルカードゲームと違って基本プレイ無料ではなく,クライアントを購入しなければならない(2300円)ということもあって,プレイするのに二の足を踏んでいる人も少なくないだろう。

 そこで今回は,筆者が正式サービス後にガッツリとプレイしてみて感じたことや,プレイのコツなどをお伝えしよう。課金の仕組みやデッキ構築に掛かる値段についても言及しているので,気になる人はぜひ一読してほしい。

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「Artifact」公式サイト


 まずは,基本的なゲームシステムから紹介していこうと思うが,その前に以下のスクリーンショットを見てほしい。

3本のレーンと,それぞれに配置されたタワー。そしてその奥に存在する本拠地。原作であるDota2でなくとも,MOBA系の作品をプレイしている人であれば,本作がしっかりとMOBAの雰囲気を再現していることが理解できるだろう
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デッキは40枚以上で構築する必要がある。ラウンド(後述)の開始時に手札が2枚補充され,手札の上限は存在しない。また,デッキコードが作成可能で,ブラウザ上で観覧できる(例:赤黒アグロ
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 おそらくだが,ほとんどの人が3つあるボードを見て「うわっ難しそう!」と思ったのではなかろうか。もちろん筆者も最初はそうだった。
 画像のとおり,ゲームを開始すると「レーン」と呼ばれる3枚のゲームボードが展開される。プレイヤーの目的は,各レーンごとに1つずつ設置されている相手の「タワー」にダメージを与え,相手より先に叩き折ることだ。

 ただし,1本だけ破壊しても意味がない。勝利するには,3つタワーのうち2本を破壊するか,タワーを破壊した後に出現する「エンシェント」を壊す必要がある。複数のレーンで勝利を目指すか,ひとつのレーンでエンシェントの破壊を目指すかは状況次第と,ルール自体は一度理解してしまえばそれほど難しい話ではない。

●タワーとエンシェント
名称 耐久力 詳細
タワー 40 3本中2本の破壊で勝利
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エンシェント 80 タワーを破壊したレーンに出現,1個でも破壊すれば勝利
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 まず,本作には「ハースストーン」のようなターン制は採用されておらず,1アクションごとに交代していく仕組みだ。3つのレーンには個別にマナが用意されており,それを消費して手札のカードをプレイしていく。
 最初は左のレーンからプレイを開始し,両プレイヤーが“パス”を選択した段階で,レーンに並べられたカードがいっせいのせで,正面にあるカードを攻撃する。それが終わると今度は真ん中のレーンに移り,カードをプレイするフェーズから再開するという感じだ。

パスをしたいときは右下のボタンをクリックする。そのパスで攻撃フェーズに移る場合はアイコンが変わるので,盤面をよく見て判断しよう
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カードの正面に相手のカードがない場合は,ランダムで「右斜め前」「中央」「左斜め前」に攻撃する。中央の場合はタワーにダメージが入るので,攻撃が無駄に逸れないよう,配置を調整するのも大切だ
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 3つのレーンで戦闘が終了するまでの流れを「1ラウンド」と呼び,ラウンドが巡るごとに各レーンで使用可能なマナが増えていく。また,ラウンドごとに数体のクリープ(通常のモンスターカード)がランダムでレーンに配置されるので,どこに配置されたかで戦略も変わってくるだろう。

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カードの効果やバトルの演出は迫力満点
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 最初は「ボードが3枚だと考えることも3倍だな」などと思っていたが,自動攻撃という仕組み上,攻撃対象の選択は不要なので,意外にもプレイ感覚は軽快に感じられた。最初にパスをしたプレイヤーが,次のレーンで先手になるという点も,複数のレーンを跨いだ読み合いを奥深いものにしている。

攻撃対象は矢印で示されるほか,戦闘がもたらす結果もあらかじめ分かるので,熟考してパスorアクションを実行しよう。場合によっては,次のボードで先手を取るため,マナを余らせた状態で先にパスをするのもアリだ
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別のレーンに効果を及ぼすカードも存在する。互いのレーンに影響を与え合うことで,マナを有効活用しよう
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カードの種類
クリープ系 スペル系 増強系
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クリープ系カードは攻撃力,防御力,体力という3つのステータスを持っている。攻撃時には攻撃力分のダメージを相手の体力に与え,体力が0以下になると破壊される。ダメージを受けるときは,防御力の分だけダメージを軽減できる スペル系カードはテキストに書かれた効果を発揮する。マナコストの欄に矢印が描かれていた場合,今プレイしているレーン以外に使用できる 増強系カードはタワーに特殊な能力を付与できる。マナコストの欄に矢印が描かれていた場合,今プレイしているレーン以外に使用できる

 そして,本作における最大の特徴は“ヒーロー”の存在だろう。ヒーローは,デッキに必ず5枚入れなければならない特殊なカードで,破壊されても1ラウンド待てば再配置可能となる。配置コストは必要なく,自由にレーンを選べるのもポイントだ。
 デッキ構築時は,ヒーローを選んだ段階で「シグネチャカード」と呼ばれる3枚の固有カードが自動でデッキに組み込まれる。いずれもヒーローの特徴に合った強力なものばかりなので,デッキ構築における大きな指針となる。

ヒーローを選んだ段階でシグネチャカードが決定されるので,デッキのうち15枚はシグネチャカードということになる。固有カードだけあって強力な効果を持つものが多いが,シグネチャカードのコストが高いヒーローばかりを組み込むと,身動きが取りにくくなる点には注意しよう
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相手のヒーローは対戦開始時に表示される。デッキコンセプトの大半はヒーローで判明するので,戦略を練るうえで重要な情報だ
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 ヒーローは「単に強いクリープ」というわけでなく,ゲームルールの根本部分にも関わっている。ヒーローには,ほかのカードゲームにおける“”と同じ縛りがあるのだ

 本作のカードは「赤/緑/青/黒」の4色に分かれており,手札のカードを使用するには,同じ色のヒーローがそのレーンに配置されている必要がある。要するに,逆転を狙えるカードを持っていても,そのレーンに同色のヒーローがいなければ意味がないのだ。逆に,相手のレーンに存在するヒーローのことを熟知していれば,使ってくるカードの“読み”もしやすくなる。

3つのボードに配置できるヒーローは5体まで。ゲーム開始時には,デッキ構築時に決めた先頭の3体が,各レーンに自動で配置される。デッキが2色で組まれていると仮定した場合,ひとつのレーンで使えない色が出てくる可能性もあるので,どのレーンでどのカードを使うかの計画は早いうちから立てる必要がある
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初期配置の3体以外や復活したヒーローは,以降のラウンド開始前に好きなレーンに配置できる。敵の配置可能なヒーローも表示されるので,その点も読み合いポイントとなる
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 特定レーンにヒーローを置かずにいると,カードが使えずにマナを無駄にしてしまう。レーンを1つ開けると単純計算でマナを1/3失うことになるので,可能な限り複数レーンを保持しつつ戦いたい。

相手の戦略を予想しつつ,手札の中の対策カードを先んじて封じるため,戦闘が開始される前に敵ヒーローを除去するのも有効な戦略だ
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 また,ヒーローの大きな特色のひとつとして,アイテムカードを装備できる点が挙げられる。アイテムは「武器」「防具」「アクセサリ」「消費」の4種類があり,消費以外のアイテムはヒーローごとに1枚ずつ装備可能だ。
 アイテムは通常のデッキからはドローできず,敵のカードを破壊したときに得られる「ゴールド」を使って,各ラウンド開始前に購入できる。装備したアイテムはヒーローが破壊されても残り続けるため,投資が無駄になりにくいのも嬉しいところ。

アイテムはラウンド終了時に,別途組み上げたアイテムデッキの中から1枚,汎用カードの中から1枚,シークレットショップから1枚が,それぞれ提示される
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購入したアイテムは,マナを支払わずに装備できる。相手の効果で色を失っていた場合でも使用可能だ
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 さて,以上が本作における基本的なルールとなる。この辺りで,それぞれの色の方向性を簡単にまとめておこう。自分が使いたいデッキの方向性を決めるための参考にしてほしい。

ステータスが高く,直接戦闘を仕掛けて戦うのが得意。ヒーローを強化するスペルが非常に多いため,序盤から戦闘を繰り返すビートダウン戦法が強力。単純なステータスの暴力で攻め立てるエネルギッシュな色だ
クリープを含む味方全体をまとめて強化しつつ,集団で攻めるのが得意。左右の味方を強化したり,味方との位置を入れ替え効果を駆使して序盤をしのげば,中盤以降に強烈なボードを作り上げられる
直接ダメージを与えられるスペルが豊富で,ボードコントロールを得意とする。極端に低いヒーローのステータスは,スペルを使ってカバーしよう。マナ回復系のカードを一気に放出すれば,露出したエンシェントを1ターンで削り切るのも容易だ
攻撃に偏重したステータスを持ち,敵のカードを打ち倒すことに関しては最強の勢力。ゴールドを増やすカードも多いため,アイテムとの組み合わせで爆発的な攻撃力を発揮する。戦闘を介したタワー破壊も得意なので,序盤からガンガン攻めることも可能だ


最初にプレイするオススメモードはカジュアルドラフト。ゲームの基礎と強力なカードを一緒に覚えよう


 本作のゲームモードは,事前に構築したデッキで対戦できる「構築」と,その場でパックを開けてデッキを組み上げていく「ドラフト」(ファントムドラフト/取りきりドラフト)の2種類が存在する。
 それぞれのゲームモードには,無料で楽しめる「カジュアルプレイ」と,挑戦のためにチケットが必要な「上級プレイ」が用意されている。ただ,上級プレイのチケットは5枚で550円とリアルマネーの投資が必要なので,いきなり始めるには少しハードルが高い。

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ドラフトではカードパックを開けて,相手プレイヤーと順番にカードを2枚ずつ選んでいく。デッキのコンセプトを決定しうるカードは序盤に取られてしまうことが多いので,カードを選ぶ順番も重要となる

 最初にプレイするモードとして筆者がオススメするのは,カジュアルプレイのドラフト戦だ。ドラフト戦ではカードパックを開け,相手プレイヤーと順番にカードを2枚ずつ選んでいくため,さまざまなカードを目にする機会が生まれる。カードを覚えつつシステムを習得するには最適なゲームモードと言えるだろう。

 デッキを構築した後は,2敗するまで同一のデッキで対戦を繰り返す「ガントレット」に挑戦することになる。なお,上級プレイのガントレットでは,どのモードであっても3勝以上でリワード(報酬)が入手でき,4勝以上でカードパックが獲得可能だ。

上級プレイの場合,3勝以上できればチケットは減らない。5勝すればカードパック2つとチケットが手に入るので,ゲームに慣れるほどにチケットが減らなくなってくる
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果たして「Artifactは高い」は本当か? Steamコミュニティマーケットを活用した売買システムとデッキ構築価格をチェック


 カジュアルプレイのドラフト戦で,安定してゲームが楽しめるようになった頃には,デッキ構築の基礎も同時に掴めてくる。そうしたら,オリジナルデッキの構築にチャレンジしてみよう。
 ただ,「カードパック買って,引いたカードを使おう!」という方向へ進むのはちょっと待ってほしい。本作には,Steamウォレットを使ってプレイヤー間で直接カードの売買をするシステムが備わっている。要するに,必要なカードを個別で購入できるのだ。

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 正直,筆者も最初は「カードの個別購入って高くつくんじゃないの?」と思っていたが,その内実は驚くほどに安い。というのも,本作のカードのレアリティは「コモン/アンコモン/レア」の3種類しか存在せず,レアはカードパック1袋につき必ず1枚が封入されるため,そもそもレアカード自体の希少性が低いのだ。ヒーローのレアカードは入手が難しいものの,それでも1000円前後で済み,かつヒーローカードは1枚で役割をこなしてくれる。

アンコモン帯の価格は一桁代から100円前後。レア以上のカードでも1000円を超えるカードは稀である
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 もちろん,自分が引き当てたカードを出品することも可能だ。コモンの安いカードは,リサイクル機能を使ってチケットに変換し,アンコモン以上のカードは出品する形を取れば,かなり安くカードを揃えられるだろう。

未所持のカードもデッキに組み込める。当然,未完成扱いになるので使用はできないが,欲しいカードが決まっている場合は,先にデッキを組み上げてからまとめて購入すると楽である
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値段は出品者が決定するので,予想購入価格ではそのまま買えない場合も。たいていの場合,初期値から1〜10円程度ずつ上げておけば,すぐに購入できるだろう
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 ただ,本作の課金システムはプレイヤーの間で賛否両論な意見が出ている。確かに構築戦に挑む場合は初期投資は必要になるが,最前線に立つための価格は他の同系作品と比較して圧倒的に安い。クライアント代についても,スターターデッキとカードパック10袋に加えてチケットも含まれており,価格以上の封入物であると筆者は感じた。

 非常にぶっちゃけた話をするが,筆者はだいたい2万円ほどで,環境に存在するほとんどのデッキを構築できた。単に強いデッキをひとつ完成させるだけなら5000円も掛からないだろう。リアルorデジタルを問わず,TCGをプレイしている人であれば,これがかなり安いことが分かるはずだ。

プレイヤー数が増えたことで価格はだんだんと下落し始め,掲載時点ではトップレアカードでも1000円を切るものが増えてきた
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カードパック「戦闘準備」での環境の強力なヒーローと,その戦略をピックアップ



 最後に,最初にリリースされたカードパック「戦闘準備」環境における強力なヒーローを中心として,それらを取り巻くカードと戦略を紹介していこう。これからドラフトに挑みたい人や,デッキ構築したい人の参考になれば幸いだ。

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属性 シグネチャカード
攻撃力 7 画像集 No.042のサムネイル画像 / 3つのボードを持つ異色の新作デジタルTCG「Artifact」をプレイ。ゲームの基礎から独自のマーケットシステムまでを紹介
防御力 2
体力 11
 全ヒーロー中最高の防御力,トップクラスの体力,中堅クラスの攻撃力を持つステータスの鬼。特別なアビリティ等は保有していないが,現状でこのヒーローを1ターン目に倒す方法は非常に少なく,圧倒的な安定感を誇る。あまりに汎用性が高いため,特定の戦略のために投入するというよりも「赤をデッキに組み込むならまず《アックス》」という考え方をしてもよい。
 シグネチャカード《狂戦士の挑発》を使えば,正面の《近接クリープ》を一切ダメージを受けることなく一掃できる。防具や《防御体勢》といったカードで防御力を上げれば,複数のヒーローを1枚で完封するのも不可能ではない。
相性の良いカード
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画像集 No.046のサムネイル画像 / 3つのボードを持つ異色の新作デジタルTCG「Artifact」をプレイ。ゲームの基礎から独自のマーケットシステムまでを紹介
属性 シグネチャカード
攻撃力 6 画像集 No.047のサムネイル画像 / 3つのボードを持つ異色の新作デジタルTCG「Artifact」をプレイ。ゲームの基礎から独自のマーケットシステムまでを紹介
防御力 1
体力 8
 ステータスは「そこそこ」だが,パッシブスキルで+2報復(このヒーローがダメージを受けると2点の反射ダメージを与える)を持つため,実質的な攻撃力が8となるヒーロー。複数のクリープから攻撃された場合,すべての敵に報復ダメージを与えるため,アックスの《狂戦士の挑発》との相性も抜群だ。
 シグネチャカード《デュエル》は,高い攻撃力を持つ赤の味方ヒーローで無理やり相手を討ち取る手段として使える。そのおかげで,序盤からお金(ゴールド)を稼ぎやすいこともあり,黒のスペル《給料日》などと組み合わせて序盤に強力なアイテムを揃える戦略も強力だ。
相性の良いカード
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画像集 No.051のサムネイル画像 / 3つのボードを持つ異色の新作デジタルTCG「Artifact」をプレイ。ゲームの基礎から独自のマーケットシステムまでを紹介
属性 シグネチャカード
攻撃力 4 画像集 No.052のサムネイル画像 / 3つのボードを持つ異色の新作デジタルTCG「Artifact」をプレイ。ゲームの基礎から独自のマーケットシステムまでを紹介
防御力 0
体力 7
 全レーンの味方すべてに+1攻撃力を与える,という強力無比なアビリティを持つヒーロー。クリープとの連携が得意で,青の《プレレックス》や《カンナ》といったトークン展開系のヒーローと相性が良い。体力が,《アックス》に一撃で討ち取られる範囲内なので,初期配置にするときは《ラミュスクの祝福》などの支援手段は用意したい。
 シグネチャカード《突風》で沈黙したヒーローは“色”を失うため,先行で突風を吹かせてしまえば,相手はアイテム以外のカードを使用できなくなる。《スナイパー》や《タイドハンター》といったヒーローが持つ強力なアクティブアビリティへの対策はもちろん,青のコンボデッキの足止めなど,多彩なシーンで活躍してくれるだろう。
相性の良いカード
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属性 シグネチャカード
攻撃力 4 画像集 No.057のサムネイル画像 / 3つのボードを持つ異色の新作デジタルTCG「Artifact」をプレイ。ゲームの基礎から独自のマーケットシステムまでを紹介
防御力 0
体力 10
 両隣の味方に+2防御力を与えるパッシブスキルを持つ。これはアックスの防御力と同等であり,初期配置の近接クリープとの戦いであればダメージを0まで抑えられる。自然とレーン上のカードが生き残りやすくなるので,やはりトークンを展開するヒーローと好相性だ。
 シグネチャカード《プローラーのヴァンガード》は《トレントプロテクター》本体のクリープ版で,同じく味方を生き残らせることに特化している。攻撃性能の低さは《力の奪取》などのスペルで補い,配置の不自由さは《フェイント》や《反逆者のおとり》などの入れ替えカードを駆使して調整しよう。
相性の良いカード
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属性 シグネチャカード
攻撃力 3 画像集 No.062のサムネイル画像 / 3つのボードを持つ異色の新作デジタルTCG「Artifact」をプレイ。ゲームの基礎から独自のマーケットシステムまでを紹介
防御力 0
体力 7
 青のヒーローはステータスが非常に低く設定されており,序盤の戦闘では厳しい立ち回りを強いられる。そんな中,《オーガマギ》は体力7のラインを保持しつつ,青の強力なスペルを25%で使い回せる強力なスキルを持ち,コンボ系デッキにおいて欠かせない存在と言える。《ゼウス》など,強力なダメージスペル系シグネチャカードを持つヒーローとも相性が良い。
 《サテュロスの魔術師》,《アグニムの聖所》といったマナ回復系のカードを使いつつ《予見》で手札を溜め,最後に《セレメネの化身》を用いた無限のマナを活かして《ダモクレスの雷撃》《ライトニングストライク》などのタワー攻撃系カードを一気に放出してタワーを叩き折ってやろう。
 シグネチャカード《イグナイト》を同じタワーに配置しておけば,難攻不落のタワーを生み出すことができる。《サンダーストーム》などの全体ダメージスペルとも併用して,コンボの完成までゲームを引き伸ばすのだ。
相性の良いカード
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属性 シグネチャカード
攻撃力 2 画像集 No.067のサムネイル画像 / 3つのボードを持つ異色の新作デジタルTCG「Artifact」をプレイ。ゲームの基礎から独自のマーケットシステムまでを紹介
防御力 0
体力 12
 青のヒーローとしては破格の体力12を誇るヒーロー。攻撃力は低いが,毎ターン出現する味方クリープは必ず《カンナ》が存在する場所に配置されるため,本体の攻撃は敵にダメージを与えられなくとも,味方がじりじりとタワーを削ってくれる。
 シグネチャカード《弱者刈り》の「ダメージを受けているユニット」は敵もカウントされるため,敵にダメージを与えてさえいれば一気に場にカードを並べられる。当然,先に紹介した《ドロウレンジャー》との相性は抜群だ。
 そして,全レーンの味方に2ダメージを与えつつ2ドローできるスペル《悪魔の啓示》はまさにカンナのためにあるようなカードだ。シグネチャカードとの組み合わせで大量に味方を展開し,味方全体をバフできる緑の《反乱軍の武装化》などで一気に攻め立てよう。
相性の良いカード
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属性 シグネチャカード
攻撃力 6 画像集 No.072のサムネイル画像 / 3つのボードを持つ異色の新作デジタルTCG「Artifact」をプレイ。ゲームの基礎から独自のマーケットシステムまでを紹介
防御力 0
体力 8
 ヒーローへの攻撃時に+4ダメージを追加で与えるパッシブスキルを持つ,対ヒーロー最終兵器。赤のヒーロー以外で,1ターン目にファントムアサシンを正面に据えて生き残れるヒーローは少ない。
 特定の対象と戦闘できる《ガンク》や《殺害計画》とは相性が良く,必然的にヒーローを倒す機会が多くなるため《給料日》も効果的だ。黒の《バウンティハンター》と組めば,対象を倒した時に得られるゴールドが増える《追跡》が使用可能になるので,凄まじいスピードでゴールドが増えていく。
 何より恐ろしいのはシグネチャカード《とどめの一撃》で,自身の手札1枚を犠牲にしてヒーロー1体を確実に除去できる。アイテムをゴテゴテ付けた《アックス》や,防御力が上がりすぎた《ブリストルバック》をサクッと仕留めてしまおう。
相性の良いカード
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属性 シグネチャカード
攻撃力 7 画像集 No.077のサムネイル画像 / 3つのボードを持つ異色の新作デジタルTCG「Artifact」をプレイ。ゲームの基礎から独自のマーケットシステムまでを紹介
防御力 0
体力 5
 3ターンごとに対象を選んで3ダメージを与え,対象を武装解除(攻撃不能)状態にする強烈なアクティブスキルを持つメカおじさん。攻撃力は高いが,体力は5と低めなので,配置順序としては4番目,5番目に設定したい。
 しかし《ティンカー》の真の強さはシグネチャカード《機械兵の行進》にある。相手タワーと盤面に同時に干渉するので,特定のレーンを一気に攻め立てたい場合や,《カンナ》などを中心としたトークン系デッキへの対策となる。
 また,特定のレーンを大幅に強化するかわりにスペルとクリープがプレイ不可能になる《誓い》が発動中であってもマナを有効活用できる点も大きい。ややピーキーな部分は否めないが,扱い方次第で大きく化けるヒーローと言える。
相性の良いカード
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 本作はランダム要素も非常に多く,これまで存在したあらゆるカードゲームとも異なる特殊なタイトルだ。1プレイも長く,お世辞にもライトユーザー向けとは言い難い。
 しかしながら,レーンごとに配置されるヒーローやリソース投入タイミングの読み合いや,「カードを使わないという判断」への重み付けによって,本作は圧倒的な独自性を獲得している。

 今後はスマートフォン版のリリースも予定されているので,興味を持ったゲーマーはぜひプレイしてみてほしい。

Dota2プレイヤーであれば,まだ参戦していないヒーローもカードに描かれていることが分かるだろう。彼らが今後登場するかは不明だが,その能力を想像してみるのも面白い
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「Artifact」公式サイト

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    Artifact

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