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印刷2018/12/22 00:00

プレイレポート

世代を超えて一緒に楽しめる。「ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ」を親子で遊んでみた

 2018年11月16日にポケモンから発売されたNintendo Switchソフト「ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウLet’s Go! イーブイ」。気軽に遊べるゲームシステム,ハードを生かした新機能,そしてポケモンらしい遊びをぎっしり搭載し,初心者からコアなファンまで楽しめる一作となっている。
 今回は,そんな本作を「ポケットモンスター 赤・緑」の時代から楽しんでいる筆者と,「ポケットモンスター サンムーン」から入った小学生の息子の2人で遊んでみた。

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「ポケットモンスター ピカチュウ」をベースにした懐かしくも楽しいストーリー


 本作のストーリーは,1998年に発売されたゲームボーイソフト「ポケットモンスター ピカチュウ」をベースにしている。主人公となるのは,たくさんの謎を秘めた不思議な生き物ポケットモンスター(ポケモン)を仲間にして育てていく「ポケモントレーナー」を目指す少年(もしくは少女)。カントー地方を冒険していく中で,個性的なポケモンに出会い,各地にあるポケモンジムや悪の組織に挑み,戦いを重ねることで成長していく物語を楽しめる。「ポケットモンスター ピカチュウ」や,その元となっている「ポケットモンスター 赤・緑」をプレイしたことがある人なら,「懐かしい!」と思い出に浸れることだろう。

最初に自分の分身となる主人公のキャラクターを作成。見た目や雰囲気を選択できる
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ポケモンをどんどんゲットできる爽快感


 本作で,これまでのシリーズから大きく変わった点が3つある。その1つがポケモンの捕獲方法だ。これまでは最初にポケモン同士のバトルを行い,相手ポケモンが弱ったところをモンスターボールで捕獲するのが定石だった。しかし,本作ではバトルを行わず,スマホ向けアプリ「ポケモンGO」iOS/Android)のように,モンスターボールをポケモンに向かって投げることで捕獲する方式に変わっている。

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道路や森などを歩いていると,野生のポケモンに遭遇し,近付いて接触すると捕獲画面に切り替わる
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 ポケモンの捕獲方法はとてもシンプルで,狙いを定めてリングの中をめがけてモンスターボールを投げるだけ。動き回るポケモンもいるため,ポケモンが画面の中心にくるタイミングを狙うのが大事だ。ボールをリングの中心に当てると,「NICE!」「GREAT!!」などの判定が出て,捕まえやすさがアップする。
 この捕獲方法については,従来のポケモンファンであれば「バトル要素が減ったのでは?」と思うかもしれないが,トレーナー戦では従来どおりのバトルがきっちり楽しめる。懐かしいマップをもう一度進んでいくにあたって,テンポ良く進行していくというのは,非常に快適だ。出会うポケモンをどんどん捕獲でき,とくに序盤は手持ちのポケモンがあっという間に増えていくのが気持ちがいい。
 小学生の息子も,「いっぱいポケモンが捕まえられる!」と大喜びだった。

新しいポケモンを捕まえると,ポケモン図鑑に登録される。この図鑑がどんどん埋まっていくのも楽しみのひとつだ
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2人で遊ぶと,楽しみ方がパワーアップする!


 変わった点の2つめが,2人プレイに対応したことだ。これまでのシリーズでも,交換や対戦など,ほかのプレイヤーと一緒に遊ぶことはできたが,自分が遊んでいるゲーム画面の中に2人目のプレイヤーが参加し,同じ世界を冒険することができるのは本作が初めてとなる。といっても,2人目のプレイヤーはあくまでサポートプレイヤーとして参加しているので,行く先やどのポケモンを捕獲するかといった選択は,メインプレイヤーが決める。
 我が家でも,息子から「一緒に遊ぼう〜」と誘われて,親子で2人プレイを楽しんでいる。ゲームプレイを中断して「マルチプレイモード」などを選ぶような必要がなく,気軽にいつでも参加して,いつでも抜けられるのも嬉しい。

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Nintendo Switchに認識されている2つめのコントローラーを振ると,2人目のプレイヤーがサポートプレイヤーとして参加する。途中ではぐれてしまっても,コントローラーを振り直せば,メインプレイヤーの横に出現。迷子になることもなく安心だ
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一緒に街を歩けるだけでなく,ポケモン捕獲やバトルにも参加できる。捕獲では,主人公のモンスターボールを分けてもらい,一緒にボールを投げられる。2人のタイミングを合わせて同時に投げると,ポケモンを捕まえやすくなる
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バトルの途中でも,コントローラーを振れば参加可能。手ごわいトレーナーの場合,2vs1で戦えるので,戦闘がかなり有利になる
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モンスターボール Plusで遊びがもっと楽しくなる


 そして3つめが,モンスターボールの形をしたデバイス「モンスターボール Plus」だ。使い道は3つあり,

1. 本作のコントローラーとして使う
2. 「モンスターボール Plus」の中に本作のポケモンを入れて持ち歩き,一緒におでかけする
3. 「Pokémon GO Plus」として「ポケモンGO」と連動して遊ぶ

モンスターボール Plusは,Joy-Conの代わりにコントローラとしても使える
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として活用できる。
 まずは本作のコントローラーとして使う場合について。「モンスターボール Plus」には,ボール中央と頭の部分にそれぞれ1つずつボタンが搭載されている。また,中央には白いスティックも用意されており,これで選択画面や移動操作を行う形だ。操作に慣れていないと,スティックで違う選択肢を選んでしまったりするので,単純な操作性という点ではJoy-Conの方が使いやすい。
 では,「モンスターボール Plus」の何が良いのかというと,それはポケモンの捕獲が断然楽しくなることである。モンスターボールを実際に投げるような動きでポケモンに当てられるだけでなく,捕まえると振動だけでなく音や光も入り,「ポケモンゲットだぜ!」という気分を味わえる。

ノリノリで「モンスターボール Plus」を投げる小学生。「音も出るし楽しい!」とお気に入りだ
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 さらに,本作で捕まえたポケモンから1匹を選んで「モンスターボール Plus」に入れると,おでかけする際に連れて歩くこともできる。「モンスターボール Plus」にディスプレイはついていないため,ポケモンの姿を見ることはできないが,ボールが震えたり光ったりして存在を主張してくれる。また,ピカチュウやイーブイならアニメのように元気な声,ほかのポケモンの場合は「キュルル」といった鳴き声が,ボールから聞こえてくるのだ。

「モンスターボール Plus」のおでかけ機能は,ゲーム画面の「レポート」から選択。ちなみに,おでかけした後にゲームに戻すと,経験値やアメをゲットしている。「モンスターボール Plus」を振ったり転がしたりして,遊んであげよう
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「ポケモンGO」との連携でスマホからNintendo Switchにポケモンを連れてくることも


 本作では,「ポケモンGO」とさまざまな連携をしているのも特徴だ。その1つが「モンスターボール Plus」の機能で,本作のコントローラーとしてだけでなく,「Pokémon GO Plus」としても活躍する。「ポケモンGO」と連動して,スマホの画面を見ずに「ポケモンGO」を楽しめるのだ。サイズ的に,持ち運びという点で「Pokémon GO Plus」のほうが便利ではあるのだが,「モンスターボールを持ち歩ける」という誘惑には抗い難い。

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 また,「ポケモンGO」で捕獲したカントー地方のポケモン(リージョンフォームを含む)を,本作に送ることもできる。送ったポケモンを冒険に連れていける一方で,「ポケモンGO」側でも強化や進化に使えるポケモンのアメが手に入るので,どちらもお得だ。

スマホの「ポケモンGO」からNintendo Switchへポケモンを送ると,幻のポケモン「メルタン」を出現させるために使う「ふしぎなはこ」がもらえる
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新しく発見されたという幻のポケモン,メルタン。メルメタルに進化すると,超強力なパンチ攻撃を使ってくれる。こうした連携要素も,本作ならではの楽しみの1つ
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 なお,「ポケモンGO」からポケモンを連れてくるには,「GOパーク」という場所に行く必要がある。GOパークは,セキチクシティという街にあり,ある程度ゲームを進める必要がある。「ポケットモンスター ピカチュウ」などの経験者なら,「サファリゾーン」がGOパークになったと言えば伝わりやすいだろう。
 筆者の場合は,のんびりゲームを進めていたため,プレイ7時間ほどでセキチクシティにたどり着いた。

Nintendo Switch側での受け取り画面。送ったポケモンが,GOパークにやってくる
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 GOパークに行って,受付で「ポケモンを つれてくる」を選び,Nintendo Switchと「ポケモンGO」をペアリングし,「ポケモンGO」側からほしいポケモンを送ってもらう。すると,送られたポケモンがGOパークにやってくるので,本作の中でもう一度捕獲すると,初めて自分のポケモンになる仕組みだ。
 逆に「ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ」から「ポケモンGO」に戻すことはできないので,注意しよう。


さらに広がった「ポケモン」の楽しみ方


 紹介してきたように,本作で加わった新要素は多岐にわたるが,個人的に楽しかったのが,ゲーム中でのポケモンの連れ歩きだ。相棒ポケモンのピカチュウやイーブイだけでなく,ポケモンを1匹モンスターボールから出して,一緒に冒険ができる。後をついてくる姿が可愛らしいだけでなく,大きさや動きがリアルなのも素晴らしい。本作に登場するのは,151匹(+メルタンとその進化形)のポケモンであり,眺めているだけで懐かしい気持ちになる。新しいポケモンをゲットしたら,ぜひ一度モンスターボールから出して,その姿を堪能してほしいところだ。

ポケモンによってボールから出した時の様子が異なっている。カビゴンのインパクトは大きく,その包容力は半端ない
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 一方,息子のお気に入りは「モンスターボール Plus」での捕獲方法だ。「サトシみたいにモンスターボールを投げられて,ゲットするとブルブルするから,本当にポケモンを捕まえてるみたい!」だそうで,ゲーム内の冒険よりも,リアルでのなりきり体験に惹かれるらしい。

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 また,息子は友達とNintendo Switchを持ち寄り,交換や対戦なども楽しんでいる。まだプレイしたことがない子には,サポートプレイヤーとして楽しんでもらっているのだが,それがきっかけでNintendo Swicthと本作を買ってしまった子がいるほどだ。
 息子にとって,2人プレイは「『ポケモン』をやったことのない人とでも,一緒に遊べるのがうれしい!」とのこと。実際,ゲームを知らない人でも,サポートプレイヤーとして気軽に参加してもらえるので,実家に行った時は,おじいちゃんやおばあちゃんにJoy-Conの使い方を教えて,いっしょにプレイを楽しんでいた。

2人でNintendo Switchとソフトを持ち寄れば,インターネットにつながなくてもローカル通信で交換や対戦が楽しめる。もちろん,インターネットを介しての交換や対戦も可能だ。その場合は,「Nintendo Switch Online」への加入が必要となる
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「『せーの』で一緒に投げてね」と,おばあちゃんに「ポケモン」指導
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 世代を超えて一緒に遊べる。これこそが,「ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ」の最大の魅力だと筆者は思っている。ベテランの「ポケモン」ファンだけでなく,最近「ポケモン」を始めた人,そして初めて「ポケモン」に触れる人も手軽に遊べ,楽しめる。そしてピカチュウやイーブイと触れ合ったり,プレイ中に連れて歩いたりすることで,ポケモン愛がどんどん深まっていく。
 これほど幅広い層にアピールできるポケモンは,シリーズでも初めてと言えるかもしれない。ゲーム好きのお父さん,お母さんには,ぜひ子供と世代を超えた「ポケモン」体験を楽しんでほしい。

「ピカチュウとあそぶ」(イーブイ版の場合はイーブイ)メニューでは,ピカチュウをなでたり,きのみをあげたりして可愛いがることができる。喜ぶピカチュウの笑顔がたまらない
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「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」公式サイト


©2018 Pokémon. ©1995-2018 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
©2018 Niantic, Inc. ©2018 Pokémon. ©1995-2018 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémon・モンスターボールは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。
  • 関連タイトル:

    ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ

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