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「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」,10月7日実装のナランチャを先行プレイ。遠距離戦&索敵に優れたエアロスミスの性能をチェック
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印刷2020/10/02 12:00

プレイレポート

「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」,10月7日実装のナランチャを先行プレイ。遠距離戦&索敵に優れたエアロスミスの性能をチェック

 2019年12月の稼働以来,定期的にバージョンアップを続けているバンダイナムコアミューズメントのアーケード用スタンドバトルロイヤルゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」。2020年10月7日に行なわれる予定の秋のアップデートでは,「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」から,ジョルノ,ブチャラティ,ミスタとともに戦ったスタンド使い,「ナランチャ・ギルガ」が登場する。13体目のプレイアブルキャラクターとして,最大20人のプレイヤーが戦うスタンドバトルロイヤルに参戦する。

画像集#001のサムネイル/「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」,10月7日実装のナランチャを先行プレイ。遠距離戦&索敵に優れたエアロスミスの性能をチェック

 4Gamerでは,吉良吉影が実装された2020年8月のバージョンアップと同様に,稼働前のタイミングでナランチャを使ってのゲームプレイと,本作のプロデューサーである正路千暁氏,ディレクターの我妻徹矢氏から話を聞く機会を得た。本稿ではプレイして感じたナランチャの印象と,さまざまな疑問に回答してくれたプロデューサーの正路氏,ディレクターの我妻氏のコメントをお届けする。

「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」プロデューサー,正路千暁氏(右),ディレクター我妻徹矢氏(左)
画像集#002のサムネイル/「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」,10月7日実装のナランチャを先行プレイ。遠距離戦&索敵に優れたエアロスミスの性能をチェック


遠距離戦&索敵に特化した射撃タイプ


 小型プロペラ機のようなスタンド,“エアロスミス”を使用して戦うナランチャは,射撃タイプに分類されるキャラクターだ。[L2]ボタンでスタンドを遠隔操作でき,[R2]ボタンによるメイン攻撃「ボラボララッシュ」の射程も長い。さらに遠隔操作中のスタンドの移動速度が図抜けているため,スタンドを有効活用して戦えるレンジの広さは,全キャラ中ナンバーワンといえるだろう。

■ナランチャ・ギルガ CV:山下大輝
タイプ:射撃
操作難易度:★★

画像集#013のサムネイル/「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」,10月7日実装のナランチャを先行プレイ。遠距離戦&索敵に優れたエアロスミスの性能をチェック

ナランチャのスタンド,エアロスミス。遠隔操作中は自動で前進してしまうが,Lスティックの上下でエアロスミスの加速と減速,[A][B]ボタンで高度の調整は可能(停止はできない)。人型タイプの遠隔操作より,ミスタのセックス・ピストルズに操作感覚は似ているかもしれない(移動できる距離はエアロスミスの方がはるかに長い)
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移動能力に関しては,これまでは広瀬康一だけの特権だった小窓を活用して建物への進入or脱出が可能だ。それでいて康一よりも足が速いため,近距離タイプのスタンド使いに追いつかれにくい
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 さらにナランチャが優れているのが索敵能力。ナランチャはレベル2になると,固有スキルの「CO2スキャン」が発動可能になり,エアロスミス周辺にいる敵の“呼吸した位置”を察知できる能力を得る。CO2スキャンの性能は,フィールドで拾えるイカサマカード「透視」にはさすがに劣るが,好きなタイミングで建造物を無視した索敵を行なえるのが大きな強みだ。必要な精神力も少なめなので,通常の移動時,遠隔操作中を問わず気軽に使える。

CO2スキャンが察知するのは,スキルを発動した時に“敵がいた位置”。そのため透視アイテムのようにシルエットで相手キャラクターを判断したり,移動する敵の位置を正確に追ったりはできない
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CO2スキャンの発動音やソナーのエフェクトは相手からも見える
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 アルティメットスキル「ボラーレ・ボム」は,エアロスミスから爆弾を投下する攻撃で,レベルを上げることで最大3発までストックが可能だ。遠隔操作中に相手の頭上から放つのがポピュラーな使い方になりそうだが,ナランチャ自身やペアパートナーが爆風でダメージを受けることはないため,敵に接近された際にボラーレ・ボムを発動すれば,自衛手段としても活用できるはずだ。

ボラーレ・ボムで発生した爆風は,およそ15秒間燃え続け,炎が発生している場には攻撃判定が残り続ける。ちなみに自分が放ったボラーレ・ボムでダメージを受けることがないのはもちろん,炎がCO2スキャンに反応することもないとのこと。基本的に自身&ペアパートナーに不利益を与えることはない
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強みを生かすには精神力を意識した立ち回りが重要


 全キャラクター中,最高レベルの射程に加え,スタンド遠隔操作時の移動スピードが速く,自力で索敵をこなせたりとオンリーワンの強みを備えているナランチャ。しかし,いざ実戦に出てみると,精神力の管理が特に重要なことに気づかされた。

 ナランチャは精神力の回復速度が最低に設定されているため,初期レベルのままで戦闘に突入すると,精神力切れを起こしやすい。
 特に遠隔操作中はその傾向が顕著で,ある程度の距離を飛び,精神力が減った状態でボラボララッシュによる攻撃までしかけてしまうと,精神力がすぐ尽きてしまう。レベル4まで上げると精神力の最大値が20%向上するため,この問題はある程度解決されるものの,基本的には遠隔操作中は残りの精神力を確認しつつ,攻撃に移るか,索敵に徹するかを判断する必要がありそうだ。

ナランチャは精神力の回復速度が非常に遅い。悪役も含む登場人物の大半が確固たる信念を持っている「ジョジョの奇妙な冒険」だが,ナランチャは,自分で物事を決められない描写が何度か出てくる。ゲームバランス的な配慮もあるだろうが,こういったアニメの描写が影響しているのかも?
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2つ以上のアクションを行おうとすると,操作技術だけでなく,残り精神力の把握も重要になってくる。遠隔操作+CO2スキャンは気軽に使っていけるレベルだが,遠隔操作+ボラボララッシュは精神力の消耗が激しい
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 また,人間同士の戦いだと,ボラボララッシュの攻撃判定の小ささも気になった。これは筆者の気のせいなどではなかったようで,我妻氏も「花京院のエメラルドスプラッシュに比べて,弾丸の当たり判定は小さめに設定しているので,より正確に狙いをつける必要がある」とのことだ。
 花京院と比較すると,遠隔操作中の攻撃でもあまり威力が落ちないが,ナランチャの方がもともとの威力は控えめ。シールドなしの初期状態の敵を倒すにも,10発はボラボララッシュを当てる必要がある。つまり,1度の攻撃で敵を倒し切ろうとするのは賢明ではなく,自身は安全な場所に陣取り,何度もエアロスミスで執拗に攻撃していくのが良いというわけだ。

射撃はボラボララッシュで放たれる弾の小ささ,遠隔操作中は強制前進するというエアロスミスの特性,そして残りの精神力を考えて実行しないと,戦果をあげることは難しい
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遠隔操作+ボラーレ・ボムでの不意打ちが決まると非常に気持ちいい……のだが,アルティメットスキルが残っていない状態で終盤戦に突入すると,ほかのキャラクター以上に勝ち目の薄い戦いになりがち。最低でも1発は温存した状態をキープしておきたい
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 筆者の操作スキルでは,戦闘面の強さを引き出すことは難しかったナランチャだが,CO2スキャンでの索敵や体の小ささを生かしたスニーキングなど,序盤から中盤にかけての生存能力の高さは,今回のプレイで十分に感じることができた。
 開発陣も誰もがいきなり簡単に使えるキャラクターとして調整したわけではないようで,最初は慣れないかもしれないが、スタンドの「遠隔操作」に慣れてくればどんどん活躍できるようになるといった、練習しがいのあるキャラクターとして考えているようだ。また,爆弾設置が強い吉良の追加によって,建物に立てこもる戦いが増えている現環境に一石を投じる存在としても,ナランチャに注目しているようだった。

 我妻氏は「特にペア戦で活躍しやすいキャラクター。同じ店舗でペアを組めば,CO2スキャンで捉えた敵の位置を瞬時に共有できるので,より強みを発揮できると思う」と分析。いずれにせよ10月7日からはナランチャがいる新しい対戦環境に突入する本作のソロ戦,ペア戦を存分に楽しんでほしい。

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「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」公式サイト

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