プレイレポート
体験版の配信が始まった新作PCブラウザRPG「マジカミ」を先行プレイ。謎多き物語とスタイリッシュなバトル,美麗なグラフィックスが魅力
「マジカミ」は,“自由で尖ったコンテンツ作り”をコンセプトとしたStudio MGCMが手掛ける“新世代型アーバンポップ魔法少女RPG”だ。総制作費12億円という,“(たぶん)国内PCブラウザゲーム史上最高の制作費”という触れ込みの「マジカミ」を先行体験版の配信前に試遊してきたので,そのプレイレポートをお届けしよう。
「マジカミ」公式サイト
魔法少女たちと絆を深めながら悪魔と戦い
謎多きストーリーを読み進めよう
「マジカミ」の物語は,主人公の量(はかり)とびおが謎の白い部屋で記憶を失った状態で目覚め,カミサマンと名乗る少女に出会うところから始まる。
PCの画面に映し出された女子校生たちを見せられ,「彼女たちを魔法少女にして悪魔を倒さないと世界は崩壊する」とカミサマンから告げられたとびおは,言われるがままに魔法少女たちを導く役を担い,黒猫のオムニスの姿となって渋谷に向かうことになる。
主人公の量とびお |
カミサマンと名乗る謎の少女 |
なぜ普通の女子校生たちが魔法少女に選ばれたのか。敵となる悪魔とはどのような存在なのか。そして,記憶を失っているとびおはいったい何者なのか。多くの謎はあるものの,物語の始まりは分かりやすい展開となっているので,すぐに作品世界に入り込むことができるだろう。
注目してほしいのがグラフィックスだ。イベントシーンのイラストは美しく,WebGLを用いて生み出されたという3Dキャラクターの動きはとてもなめらか。「本当にブラウザゲームなのか?」と思わされるほどクオリティが高いグラフィックスこそ,「マジカミ」を象徴するものと言っても過言ではないだろう。
魔法少女となる女子校生は全部で12人で,メインのクエストを進めていくことで仲間が増えていく。ガチャをしなくても各キャラクターのSRが1つずつもらえるところもポイントだ。さまざまなタイプの女の子がいるので,きっとお気に入りの子が見つかるだろう。
左から,都立有羽2年の遊部いろは,私立武良穂1年の東山陽彩,私立聖チャールズ学院2年の槍水りり。魔法少女となる12人の少女は,4人ずつ3つの学校に分かれている | ||
魔法少女姿は12人それぞれで違い,どれも個性的だ(左から都立有羽3年の百波瀬ここあ,私立武良穂3年の大鳥 丹,私立聖チャールズ学院2年の環 はなび) |
そんな彼女たちには,メインストーリーとは別に個別のエピソードも用意されている。それぞれが持つ悩みや過去を描く物語が展開され,絆を深めていくことで新たなエピソードが開放されていく。メインストーリーと合わせて12人それぞれのエピソードも読み進めることで,謎多き「マジカミ」の世界の全貌が明らかになっていくようだ。
スタイリッシュで迫力ある演出にも注目
戦術性の高いターン性バトル
ここからは基本的なゲームの進め方とバトルについて紹介しよう。メインストーリーの進め方は,時間の経過で回復する「Qスタミナ」を消費してクエストに挑戦し,物語を読み進めたりバトルに勝利したりすることで次のクエストが開放されていくという,DMM GAMESのブラウザゲームではおなじみのものだ。
バトルは最大4人のパーティを編成して挑むことになる。魔法少女たちは身にまとう「ドレス」によってパラメータやスキル,属性などが変化するので,攻撃やサポートといった役割分担や敵との相性を意識し,ドレスを変更したりキャラクター入れ替えたりしよう。
バトルはターン制のコマンド選択方式だ。1キャラクターにつき最大3つのスキルがあり,単体攻撃や全体攻撃,バフとデバフ,回復などさまざまな種類がある。また,それぞれクールタイムがあり,これによって「誰を相手に何のスキルを,どのタイミングで使用するか」がキモとなる,戦術性の高いバトルが楽しめるのだ。
なにより驚かされたのが,パワフルでスタイリッシュなバトルの動きと演出だ。なめらかに動き回りながらド派手なスキルを連発する3Dキャラクターのアクションは迫力があり,それがオシャレで“熱さ”が感じられる演出でテンポよく展開していく。「マジカミ」の大きな魅力の1つだろう。
強敵に挑むうえで重要となるパーティの強化についても触れておこう。「マジカミ」はキャラクター自身を育てるのではなく,ドレスのレベルを上げて行うことになる。
ドレスは,クエストやバトルの報酬としてもらえる素材や強化専用アイテムなどを使うことでレベルとステータスが上がっていく。同じ種類のドレスを素材にすれば,レベル上限を上げる「限界突破」も行うことも可能だ。
パーティ編成とバトルは一見複雑そうだが,テストプレイで体験した序盤は,しっかりキャラクターを育成していればオート戦闘でも攻略が可能だ。バトルの難度は3段階あり,低難度のNomalであれば初期キャラクターでもさほど苦労せずに進められる。難度を調整しつつさまざまな組み合わせのパーティをオート戦闘で試し,編成のコツや戦い方を掴んでいくといいだろう。
“(たぶん)国内PCブラウザゲーム史上最高の制作費”というキャッチコピーや,かなり個性的なキャンペーンなどに目が行ってしまいがちな「マジカミ」だが,ゲームシステムやデザイン,グラフィックスなどの一つ一つがしっかりと作り込まれており,こだわりを感じられる作品となっていた。
気になる人はさっそく「マジカミ Chapter1 先行体験版」をプレイして,その独特の世界観と高いゲーム性を確認してほしい。
「マジカミ」公式サイト
- 関連タイトル:
アイ・アム・マジカミ
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(C)Studio MGCM