プレイレポート
群像劇RPG「アルカ・ラスト」のプレイレポートをお届け。“破壊者”として世界を正しく終わらせる,7つの物語
本作は河野純子氏をはじめ,小牟田修氏,山根ミチル氏,古代祐三氏,柳川 剛氏などのクリエイターが手がけた“世界を正しく終わらせる群像劇RPG”となる。今回は本作のストーリーやゲームシステムを中心に紹介していこう。
「アルカ・ラスト 終わる世界と歌姫の果実」公式サイト
「アルカ・ラスト 終わる世界と歌姫の果実」ダウンロードページ
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世界を正しく終わらせる,破壊者たちの群像劇
「これは世界を正しく終わらせる物語」。そんな鮮烈なキャッチコピーを冠するゲームの舞台は,さまざまな要因で終焉を迎えようとしている,7つの世界だ。それぞれの世界には,世界を正しく終わらせる“破壊者”が召喚され,プレイヤーは彼らの視点で物語を進めていく。
始まりがあれば終わりがあるように,これまで無数の世界が生まれ,終わりを迎えてきた。しかし“ウロボロス”と呼ばれる謎の存在が世界を食い荒らしたことで,世界は正しく終わらず,再生されなくなっていた――というのが事の始まりだ。破壊者たちは召喚された世界の問題を解決しつつ,仲間を集めてウロボロスに対抗する力を得なくてはならない。
プレイヤーが最初に訪れる「黄昏編」の世界は,長きにわたって“セレネイア帝国”により統治されていた。しかし第12代皇帝サイファの時代のこと。皇妃ゾーイが流行り病に倒れてしまう。その結果,貴族院の腐敗や“人間狩り”が始まってしまい,世界は衰退の一途をたどった。そんな中,世界の終わりに現れる不思議な存在“クレイ・シス”のサユキの歌に導かれ,破壊者であるクロウが召喚された。
プレイヤーがクロウの視点から体験していくのは,この世界を滅びに向かわせている帝国に反旗を翻した彼が,レジスタンスのリーダーとなって今まさに皇帝サイファを打ち倒す,といった王道RPGのクライマックスを美味しいとこ取りしたかのような展開だ。世界全体の謎は多く隠されていそうだが,しばしそこから目を離して,まずは仲間たちと一緒に目の前のことをひとつずつクリアしていこう。
スキルを駆使するバトルと,大規模な戦争に勝利しよう
6人のパーティメンバーと挑むバトルは,基本的にオートで進行する。プレイヤーに求められるのは,キャラクターごとに用意された攻撃や回復などの多彩な「スキル」を,いかにタイミングよく扱えるかだ。キャラクターが行動すると黄色いゲージ「SP」が溜まり,これが最大になるとスキルを放てるので,画面下部をよく見ておこう。
パーティ編成で見るべきは,各キャラクターに付与されている「ロール」だ。ロールには「魔法攻撃」「防御」「物理攻撃」「支援」「回復」の5種類があるので,これらをバランスよく配置するといい。
ゲーム開始直後は防御,物理攻撃,支援のキャラクターがいるので,最前線をより長く持ちこたえさせられる「回復」がほしくなるところ。慣れてきたらさらに,キャラクターの「武器」も意識しておくと,敵に対して有効な武器種を合わせられるようになる。
バトルに勝利するとキャラクターは経験値を得てレベルアップするが,彼らのレベルはプレイヤーの拠点レベルに相当する「方舟LV」までしか上げられない。方舟LVの経験値はバトルで入手できるほか,アチーブメントやデイリーミッションで得られるので,こちらも意識しておこう。
何らかの縁を持つ特定のキャラクターを揃えると,「絆スキル」を発動できる。これは1パーティにつき1つまで設定可能だ。
絆を結んでいるメンバー同士は,バトル中に相方をかばったり,相方が倒れると怒り状態になったりと,直接的なメリットも多い。
ゲームを進めていくと,仲間が兵士を引き連れて軍として激突する特殊バトル「戦争」が起こる。ここではキャラクターの属性「破壊」「創造」「調和」を意識し,通常のバトルは異なる編成を組むのが重要だ。
戦争中は時間経過によって戦場の「カルマ」が変化するが,カルマと属性が一致したキャラクターは攻撃力が高まる。カルマの変化順は事前に把握できるので,それを踏まえてパーティを編成しよう。できるだけ同じ属性のメンバーで揃え,かつ初回のカルマに合わせられると,初手で戦況を有利な方向に持っていけるだろう。
武器や装備を調え,キャラクターを強化
バトルを勝ち進むためには,キャラクターの強化が欠かせない。拠点となる「方舟」の施設は,ストーリーを進めていくごとに少しずつ開放されていく。施設のレベルが上がると,AP回復薬やスキップチケットなどが時間経過で手に入るほか,それらをストックできる量も増えていく。
ゲームを始めたら最初に,方舟でアイテム回収をしておこう。
方舟の次に優先度が高いのが「バトル」だが,こちらもストーリーが進むごとにコンテンツが開放される。中でもキャラクターレアリティを高める“幻結晶”を獲得できる「幻結晶の洞窟」,コロや経験値アイテムが手に入る「修練場」,頂上を目指して敵を倒していく「試練の塔」などは1日の挑戦回数に制限があるので,こまめに消化しておきたい。
とくに幻結晶は手に入れられる場が限られているので,最優先で回収しておきたいアイテムだ。
さらに,キャラクターの武器や装備を集めるのも重要だ。これらは主にバトルでドロップし,装備時にステータスが強化される。
序盤はストーリーを進めていれば,ある程度は自然と集まっているはずだ。ただ,足りない分は欲しい武具の「入手方法」をタップしてみよう。どこで手に入るかを確認してから特定のバトルを周回するといい。
重厚な題材に挑んだストーリー。それを盛り上げる数々のサウンド。仲間の編成・強化が楽しいバトル。とくにバトルに関しては短時間かつテンポよく進むので,手軽に遊べるのが嬉しいところだった。
スマホ向けながら,コンシューマライクなゲームデザインとなっているアルカ・ラストは,往年のRPGが有していた“遊び応え”を期待してしまう人にはうってつけのタイトルと言えるかもしれない。
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(C)fuji games, inc
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