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5G対応ゲーマー向けスマートフォン「Black Shark 4」が国内発売。Snapdragon 870搭載で税込約6万円から
Black Shark 4は,メインメモリ容量12GBと内蔵ストレージ容量256GBの上位モデルと,メインメモリ容量8GBと内蔵ストレージ容量128GBの下位モデルをラインナップしており,このうち下位モデルは,6月4日に予約の受付を開始している。オンラインストア「Glimpse」での発売日と税込価格は以下のとおり。
- メインメモリ容量12GB,ストレージ容量256GB:7万2000円,発売日未定
- メインメモリ容量8GB,ストレージ容量128GB:5万9800円,7月20日発売(Blackモデルのみ,Grayモデルは発売日未定)
なお,先行予約特典として,500台限定で,通常価格から9800円引きの税込5万円で販売するという。
Black Shark 4は,ディスプレイとして6.67インチサイズ,解像度が1080×2400ドット,アスペクト比にして9:20という縦長アスペクトの有機ELパネルを採用する。画面サイズと解像度は,2020年9月に発売した「Black Shark 3」と変わらない。一方で最大リフレッシュレートは,従来の90Hzから144Hzに向上したのがポイントだ。
タッチパネルのタッチサンプリングレートは,Black Shark 3が270Hzであったのに対して,Black Shark 4では,シングルタッチで720Hz,マルチタッチで360Hzへと引き上げており,これにより,タッチ操作における入力遅延を低減したという。
また,Black Shark 4が採用するSnapdragon 870は,「Snapdragon 865 Mobile Platform」をベースとしたプロセッサで,最大3.2GHzの高いクロックで駆動するのが特徴である。Black Shark 4の主なスペックは表のとおり。
メーカー | Blackshark Technologies |
---|---|
OS | Android 11 |
ディスプレイパネル | 約6.67インチ有機EL, |
プロセッサ | Qualcomm製「Snapdragon 870」 ・CPUコア:Kryo 585(最大3.2GHz) ・GPUコア:Adreno 650 |
メインメモリ容量 | 8GB,12GB |
ストレージ | 128GB,256GB |
アウトカメラ | 3眼式 ・標準:約4800万画素,F1.79 ・広角:約800万画素,F2.2 ・マクロ:約500万画素,F2.4 |
インカメラ | 約2000万画素,F2.45 |
対応5Gバンド | Band n1/n3/n8/n28/n41/n77/n78 |
対応LTEバンド | Band 1/3/5/8/18/19/26/28/34/38/39/41 |
対応3Gバンド | Band 1/6/9/19 |
無線LAN対応 | Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax) |
Bluetooth対応 | 5.2 |
バッテリー容量 | 4500mAh(2250mAh×2) |
待受時間 | 未公開 |
連続通話時間 | 未公開 |
USBポート | USB Type-C |
公称本体サイズ | 約76.35(W)×163.83(D)×10.3(H)mm |
公称本体重量 | 約210g |
本体カラー | Gray,Black |
SoCを高クロックで動作させると,端末の発熱が気になるところだ。Black Shark 4は,2種類の液冷ユニットを組み合わせた独自の冷却機構を採用して,発熱に対処するという。液冷ユニットを内部部品に対して挟み込むように装着することで,Black Shark 3と比べて冷却性能を30%向上したそうだ。
Black Shark 4における最も大きな特徴と言えるのは,本体の右側面に搭載する「磁気ポップアップトリガー」だろう。これは,横持ちしたときにゲームパッドのショルダーボタンのような感覚でゲームを操作できるボタンだ。他社のゲーマー向けスマートフォンでも,側面にタッチセンサー式のトリガーを備えているのだが,Black Shark 4の磁気ポップアップトリガーは物理ボタンなのが見どころと言えよう。
なお,磁気ポップアップトリガーは,ゲーム用途だけでなく,スクリーンショットの撮影やカメラのフラッシュを点灯させるなど,特定の機能に対するショートカットを割り当てられるという。
ハードウェアに続いて,ソフトウェアに目を向けよう。Black Sharkシリーズには,ゲームに特化した専用ユーティリティである「Shark Space」を搭載するのが特徴であった。Black Shark 4では,その最新バージョンとなる「Shark Space 4.0」が利用可能で,SoCの使用率や通信速度などを確認できるモニタリング機能に加えて,リフレッシュレートやサンプリングレートの調整機能なども搭載する。また,ゲーム内で利用できる機能として,画面の色を反転する「ハンティングモード」や,過去10秒前までさかのぼって画面を録画する「シャークタイム」機能など備えている。
また,Blacksharkは,Black Shark 4本体に合わせて,スマートフォン向けの周辺機器も国内発売すると発表した。ラインナップと税込価格,発売日は以下のとおり。
- Black Shark FunCooler 2Pro:冷却クーラー,5980円,発売日未定
- Black Shark Right-angle USB-C Cable:USB Type-Cケーブル,2380円,7月20発売
- Black Shark 3.5mm Earphones 2Pro:アナログ接続型イヤフォン,7000円,7月20発売
- Black Shark Monster Gaming Triggers:クリップ型トリガーボタン,2700円,7月20発売
- Black Shark Magnetic Cooler:iPhone 12シリーズ用冷却クーラー,6980円,7月20発売
いずれもBlack Shark 4専用アクセサリーではなく,他社製スマートフォンでも利用できるとのことだ。
このところ,ゲーマー向け端末を含むハイエンド市場向けスマートフォンは,高価格化が進んでおり,10万円を大きく超える製品も珍しくない。Black Shark 4は,通常価格で税込約6万円と価格対スペック比の高い製品だ。価格面で,現状のハイエンドスマートフォンに手を出しにくいという人にとって魅力的かもしれない。
GlimpseのBlack Shark 4製品情報ページ
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