レトロンバーガー Order 14：「コットン リブート（仮題）」がコットンプロジェクト第3弾として出る！ だから第1弾もプレイしようぜ編

　2019年5月19日に，三月うさぎの森から「コットン リブート（仮題）」（PC / PS4 / Nintendo Switch / X68000）の制作が発表されました。


　ニュース記事だと若干ややこしいので公表されている情報を整理しますと，X68000版の「コットン リブート（仮題）」は1993年にリリースされたX68000版「コットン」に難度調整や自機セレクトなどを追加したもの，PC / PS4 / Nintendo Switch版の「コットン リブート（仮題）」は前述のX68000版「コットン リブート（仮題）」と，そのリファイン版（アレンジモード）を収録したもので，開発はロケットエンジンが担当しているそうです。

「マジカルチェイス」のリプル，「ティンクルスタースプライツ」のロードラン，「ガンバード」のマリオン，「式神の城」のふみこ，「デススマイルズ メガブラックレーベル」のサキュラ，そしてコットンと，シューティングゲームの自機と言えばやっぱり魔女っ子！（断言）

「コットン リブート（仮題）」発表同日，ゲーム系同人誌即売会のBEEPブースで配布されていたので，もらってきたクリアファイルとチラシ（＆オマケ）。BEEP秋葉原でも購入特典として配布しているとか

　現状，アーケードゲーム「コットン Fantastic Night Dreams」の“最新の家庭用移植”は2007年リリースのS!アプリ版（デジタル再販も含めれば，PlayStationアーカイブスで「SuperLite 1500シリーズ COTTON ORIGINAL」が2007年，「SuperLite1500シリーズ コットン100%」が2010年にリリースされていますが）。かなり長めの休眠期間を経て復活することになるコットンですが，ちょっと前に，とあるゲームでゲスト出演していたのをご存知でしょうか？　そんなわけで今回はロケットエンジンから2017年にリリースされた「トラブル☆ウィッチーズ Origin！ 〜アマルガムの娘たち〜（以下，トラブル☆ウィッチーズ Origin！）」の「コットン」コラボDLCを紹介します。



　「トラブル☆ウィッチーズ Origin！」は，いわゆる“魔女っ子”を主人公とした横スクロール型のシューティングゲーム。初代「トラブル☆ウィッチーズ」は2007年のリリースなので，考えてみるとこれ自体もなかなかのオールドタイトルですね。

上の画像にも写っている湯呑みは，“「コットン」プロジェクト”第2弾で販売されたもの

　そこに，サクセスが創立40周年記念企画の一環として行った“「コットン」プロジェクト”の第1弾として，コットンの主人公であるナタ・デ・コットンが参戦しました。40周年企画では，この他にもBEEPの協力で年表が作られたり，第2弾で湯呑みやポスターといったグッズが販売されたりしています。第3弾の「コットン リブート（仮題）」がサクセス，三月うさぎの森，ロケットエンジンの3社協力で作られることになったのは，こういう背景があったわけです。

BEEP限定で，ゲームのインストールディスクやサントラ，アーケード版「コットン Fantastic Night Dreams」の復刻インストカードなどを同梱した「トラブル☆ウィッチーズ Origin！」パッケージ版が販売されたりもしました。ちなみに，この記事の写真は全部筆者の私物です

サクセス40周年記念サイト

　「トラブル☆ウィッチーズ Origin！」におけるコットンのキャラクター性能は，一言で表せば「ぶっ壊れ」。通常ショットの火力は一部のカード（特殊ショット）を凌駕し，魔力（スコア稼ぎシステムに関連するリソース）は初期状態で他キャラクターの2倍あり，ボス戦後にティータイムが発生するので3段目のスコアエクステンドに達しやすいなど，ゲームの遊び方が変わるほどの段違いな強さを見せてくれます。

難度“ハラハラ（Advanced）”以上でないと敵の歯応えがなくなるほどのキャラクター性能。ずいぶん……鍛え直したな……。BGMも「コットン Fantastic Night Dreams」のものに差し替わります

　コットンはゲーム的に暴れるだけでなく，ボス戦前などのデモシーンでも大暴走。ウィローを求めてアマルガムの娘達を蹴散らし，ウィローを得られないことから怒り狂ったり泣き叫んだりと，異世界でも変わらないウィローへの執着を見せます。「コットンはウィローが大好物」どころか，ヤバめの中毒なのではないかと軽く不安になるほどです。

ストーリーモードのデモシーンは，他キャラクターと同じくフルボイス

　ちなみにウィローは「コットン」内で，柔らかくて甘く，“あずき”や“さくら”といったフレーバーがあると示されているので，名古屋銘菓などとして知られる“ういろう”に似たものだろうというのが，おおよそのコットンプレイヤーの共通認識でした。
　ただ，「トラブル☆ウィッチーズ Origin！」でのコットンは「ういろうはウィローではない」と大暴れします。やはり魔法の力があるウィローは，単なるお菓子のういろうとは違うのか。しかしコットンはういろうについての伝聞だけで「それはウィローではない」と決めつけているので，もしかするとういろうを食べたら「これはウィローにそっくりだ」と認めるのではないか……謎が深まりますね！　考えなくてもいいような方向へと！

ウィロー（表記はウイローだったりWILLOWだったり揺れがち）と，ういろうは違うのか……似たものなのか……？

　そんな形で強烈な存在感を示したものの，「トラブル☆ウィッチーズ Origin！」のコットンはあくまでゲストキャラ。「コットン リブート（仮題）」で，ようやく主役としての復帰となります。願わくば，1999年のドリームキャスト用ソフト「レインボーコットン」以来の完全新作を見てみたいところですが……あと「トラブル☆ウィッチーズ Origin！」の予定されているアップデートはいつ……？

ちなみに，「コットン リブート（仮題）」では，逆に「トラブル☆ウィッチーズ」のプリルが「コットン」の世界に乱入するそうです

「コットン リブート（仮題）」公式サイト

「トラブル☆ウィッチーズ Origin! 〜アマルガムの娘たち〜」公式サイト