プレイレポート
PS4版「原神」ファイナルCBTをレポート。大画面でさらに美しくなったテイワット大陸の魅力を余すことなく味わおう
「原神」公式サイト
本作は,広大なオープンワールドで繰り広げられるアクションRPGとして開発が進められており,今回のファイナルCBTはPCとスマートフォン,そしてPS4が対象となっている。本稿では,コンシューマゲーム機では初のテストということで,PS4版のCBTレポートをお届けしたい。
なお,CBTの内容は正式リリース時に変更される可能性があるので,その点はご理解いただければと思う。
目の前に広がる美しいテイワット大陸
その美しさと作り込みに驚かされる
現在,本作のストーリーは公式サイトなどでも深く触れられていないが,ファイナルCBTではプロローグを見ることができた。
一緒に長い旅を続けてきた双子の「旅人」の前に見知らぬ神が現れ,きょうだい(プレイヤーがキャラクターとして選ばなかったほう)を連れ去ってしまう。残された1人も本来の力を失ってさまようことになるが,旅のパートナーとなる「パイモン」と出会い,連れ去られたきょうだいを探す旅に出る。
プレイヤーキャラクターとなるのは,そんな双子の旅人の1人。筆者は女の子を選んで,物語を進めることにした。
筆者は本作をプレイするにあたり,なるべく事前情報を入れない状態で挑んだのだが,ゲームを始めて何より驚かされたのは,その世界の美しさと作り込みだ。
スタート地点の水辺でアクションに関するチュートリアルを受けた後,パイモンに導かれて道を抜けると,そこには緑溢れる「テイワット」の世界が広がっていた。キャラクターデザインに寄せたアニメ的なテイストで表現された世界は,どこへ行っても自然で違和感がないほどに作り込まれている。遠くに見える場所はうっすらもやがかかっているが,オープンワールドを謳っているからには,さまざまな場所へ行けるはず。これから始まる旅への期待が大きく膨らむ瞬間だ。
最初の場所から草原を挟んで見える城下町「モンド」は,比較的早いタイミングで行くことができるが,道中で寄り道をしたくなるのがオープンワールドの常である。操作の練習がてら敵と戦ってもいいし,気になる場所に行ってみてもいい。フィールドではそこら中で食材や宝箱などが見つかったりするので,いつの間にか時間が過ぎていく。
フィールドの移動に制限が少ないゲームデザインになっているのも,本作の世界を楽しむための大きな要素だ。プレイヤーキャラクターは,地表を歩くだけでなく,水面を泳ぎ,壁面を登り,空中を滑空することができる。歩くこと以外はスタミナを消費するものの,これによって世界の構造を自分の目と足で実感することができる。自身のスタミナ量を把握して目的地までのルートを開拓していくことも,本作の面白さの1つだろう。
このクオリティで作られた世界を,さまざまなプラットフォームでプレイできるというのは嬉しい。スマホで気軽にプレイするのもいいし,PCやコンシューマゲーム機を使用して大きな画面でこの世界を楽しむのも面白いはずだ。
パーティの1人を操作して行動するスタイル
世界を司る「元素」にも注目
本作はマルチプレイに対応しているが,今回のCBTではソロプレイで進められるスタイルのオープンワールドアクションRPGとして十分に楽しめた。
プレイヤーは町などで「任務」と呼ばれる依頼を受け,それをクリアすることで報酬を受け取り,ストーリーが進行していく。もちろん本筋とは別の任務を受けることもあり,寄り道をするのも自由だ。また,任務では「秘境」なる場所へと赴くこともある。ここは複雑な仕掛けや,強敵が存在するダンジョンで,最深部へと進むことでクリアできる仕組みだ。
※7月10日16:30追記。初出時,ゲームシステムについて誤解を招く表現があったため,修正いたしました。
ゲームは最大4人+αのパーティー制ながら,フィールドに登場して行動するのは1人だけという,ちょっと変わったシステムを採用している。
スピード感あふれるアクションでリアルタイムに展開する戦闘は,選択中のキャラクターが装備している武器やスキルを使って戦うこととなる。[L1]ボタンで開くショートカットメニュー「クイックルーレット」を使うことで,瞬時にキャラクターを変更することも可能だ。
各キャラクターは攻撃やスキル,ジャンプ,ダッシュといった操作は共通だが,それぞれアクションが異なっているようだ。例えば主人公は,片手剣を持った素早い攻撃が可能で,風元素のスキルを使って敵を吹き飛ばしてダメージを与えることができる。
最初に仲間になった「アンバー」は,弓による遠距離攻撃が可能で,通常攻撃時は近くの敵を自動的に狙うコンビネーションを繰り出すが,[R2]ボタンで照準モードにすればTPSのように任意の場所を狙える。炎元素のスキルを使い,通常はデコイ効果のある爆弾「ウサギ伯爵」を投げるが,照準モード時は撃ち出す矢に炎の属性を与えるという,少し変わったキャラクターだった。
このキャラクターの切り替えは,各々が持っている「元素」により,大きな戦略性を生み出している。
この世界には風・炎・水・氷・雷・草・岩の7つの元素が存在していて,各キャラクターや敵はいずれかの元素と該当するスキルを持っている。元素は属性のようなものだが,単純に“水は火に強い”といった相性だけでなく,その組み合わせによってさまざまな「元素反応」が発生するのだ。
例えば草元素と炎元素が接触すると「燃焼」が発生する。敵が燃えれば断続的にダメージを与えられ,木の盾(草元素を持つ)なら燃やして防御力を奪える。そして,そこに風元素をぶつければ「拡散」が発生して近くの敵にも引火させることができる。
さらに元素はフィールドにも点在していて,木や草で作られた物質は草元素,水たまりや雨は水元素といった具合で,これを上手く利用することで,元素を持たない敵に対しても元素反応を発生させることが可能となる。
例えば,敵を草むらにおびき寄せて炎元素のスキルを使えば,草が「燃焼」して炎での追加ダメージを与えられる。水たまりにいる敵には,氷元素による「凍結」や雷元素による「感電」が有効だ。ちなみにこれらの元素反応は,敵の攻撃によって発生することもあるようだ。
フィールドにいる敵の多くは,元素反応を発生させられる環境下にいて,ダンジョンでは元素反応が攻略の鍵になっている。周囲の状況を見て,こちらが優位に立てるキャラクターに切り替えたり,逆に自身が不利になる状況は退けたりしよう。瞬時に判断して戦うには多少の慣れが必要だが,上手く立ち回れるようになれば多少レベルの差があっても対等に戦えるし,何よりアクションゲームとして爽快だ。
テイワット大陸での体験は想像以上に楽しく,正式リリース版に大きな期待がかかる
冒頭でも述べた通り,筆者は今回のCBTで初めて「原神」をプレイしたのだが,すっかりはまってしまった。オープンワールドの世界がしっかりと作られていて,歩き回るのが楽しく,戦闘もスピーディで手触りがいい。キャラクターデザインやゲームシステムなどにJRPGの影響も見られ,それらを違和感なく本作の世界観に取り入れているのも好感触だ。
ローディングが長かったり,アイテムを拾うときのラグが目立ったりと,ゲーム本編以外のところで気になるところがあり,このあたりは正式リリース版で改善されることを願いたい。またワールドマップはゲームの性質上よく開くことになるので,クイックルーレットではなく,タッチパッドなどのワンボタンで開けられれば遊びやすくなると思った。
また,今回はソロプレイで進めてみたが,現状のマルチプレイは誰かのワールドに集まり,フィールド探索や秘境の周回攻略などを一緒に行え,報酬がもらえるといった内容で,ゲーム進行に必須のものではないようだ。マルチプレイに関しては,リリース以降の新たな展開にも期待したい。
キャラクターの見た目やガチャ要素の存在など,好みが分かれるタイトルではあるものの,触ってみると意識はきっと変わるはず。元素反応をはじめとする独自の要素もよくできていているので,正式リリースの暁にはぜひ一度プレイしてみてほしい。
「原神」公式サイト
「原神」CBTをプレイ。7つの元素で満ちた美しい世界を,スピード感あふれるアクションで冒険しよう!
miHoYoは,2020年に配信するオープンワールド型RPG「原神」のクローズドβテストを,3月19日から実施している。本稿ではスマートフォン端末を用いてCBTに参加し,そこで分かった本作の魅力や,基本的なプレイサイクルなどを紹介していく。
Copyright(C)COGNOSPHERE. All Rights Reserved.
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